2022年5月22日日曜日
海外で「日本人」を育てる
2022年3月30日水曜日
最近の草
去年の8月の時点ではこんなに初々しかった宝草。それから子株がボーボーに生えてきていつのまにか「ヤンママ風」の様相を呈しています。そろそろ植え替え時なのかもですが、これはこれで可愛いのでいじりたくないです。でもこのままだと根づまりしそうなのでやっぱりそろそろ土を変えた方がいい気もします(めんどくさし)
2021年11月21日日曜日
感謝祭の日/娘6歳
それから、人間の子供もそうですが、犬も、他者が持ってるものが「すごくいいものだ」と思う傾向があるなあと思いました。ション君はもともと「人がくれるものはなんでも大好き」というタイプです。そのション君にブロッコリーをあげていたところ、コディも一緒になって必死でブロッコリーください!していたのには驚きました。コディは生粋の肉男で雑草と根菜とキイチゴ以外の野菜は頼まれても食べないですが、ともだちが一生懸命もらおうとするのを見て、この小さい木はいいものに違いない!と思ったようです。「???」と目を白黒させながらブロッコリーを食べている様子を見て腹を抱えて笑ってしまいました。いつも本当に笑わせてくれるヤツです。
それと同時に、過去6年間の犬と子供のダブル育児を通してコディから教わってきた「ものの見方」「考え方」は、私と娘の関係性の土台を維持するのに今後も役立っていくのではないかと思いました。振り返ってみれば、仕事などもぼちぼちしながら、外国でワンオペで乳幼児と元気な超大型犬を同時に世話するのは、困難な局面も多々ありましたが、有意義な挑戦だったと言えます。見返った後方の景色が感慨を誘うというのは登山に似ていますね。引き続き「子育て山」のぼりをがんばっていこうと思いました。次の尾根は、まだ雲の中ですが。
2021年8月31日火曜日
井戸水の問題/オフ・グリッド化
室内で育てているギボウシ(ホスタ)のつぼみがめちゃめちゃ長くなってきました。いつの間にか拉致されて、部屋の奥のほうにある戸棚に置かれていた。照度計で調べたところ、明るい時で24000ルクスくらいある棚ですが、いかんせん日の当たる時間が短い。暗い所が平気で有名なギボウシとはいえ、長期的に生きていけるか疑問のロケーションです。もともと林床などに生育するので相当暗くても(林内の照度は夏季が最も低くなる)大丈夫なはずですが、家の中で育てたことがないので、不明です。
大分ふくらんできている。
- 少なくとも2~3か月の間、気温が4℃程度で安定した、暗く涼しい部屋に配置する。
- 破砕した木の皮やオルガニック・モルチなどをかぶせて根っこを守る。
- 1か月に1回程度の割で軽い水やりを行う。完全に乾燥させないこと。
- 春先に休眠場所からもとの場所に設置。植え替える場合はこのタイミングでする
- 大きくなり過ぎたら株分けをする。でも、「しなくていい」と書いてあるものもある
今週のコディ君です
最近、植物にやる水のことで大事なことを学びました。
わたしたちが今住んでいる地域は北バージニア圏でも山のほうに位置するため、水道が通っておらず、生活用水は家庭ごとにポンプでくみ上げています。地下100m以上から引いている水はかなりの硬度を有するので鉄分を除去する装置を通しますが、処理の過程で水のphバランスが変化します。
この水を長期にわたって植物に与えた場合、株が脱水状態のようになって弱っていったり、鉢内の土や土壌に塩類が蓄積します。土の変質は非可逆的なもので、物理的に土を入れ替える以外に改善方法がないため注意が必要です(特に夏場に芝生がカラカラだからとホースでじゃんじゃん庭に水をまいてたりすると、芝どころか土ごとだめにする可能性まであるといえます)。田舎の生活スタイルだと、こういう「知ってないと絶対まずいコト」が結構あって、改めて自分が都会育ちの無知なモヤシだということに気付かされます。
井戸水問題に話を戻しますが、水に関しては雨水を集めてためておく装置の導入を検討しはじめました。ポンプから直接水をとれるよう、バイパスする方法もありますが、工事が必要になるのですぐには難しい。雨水をためるだけなら比較的簡単そうだと思いました。
観葉植物は、それ自体はローメンテナンスでエコなペット(?)になり得ますが、たとえば水をやるためだけに、わざわざ、資源を使って遠くで作られトラックで店まで運ばれたミネラルウォーターを買って、時間とガソリンを使って家まで運んで、つかったボトルはプラスチックごみになるというのでは、本末転倒です。ボトルをリサイクルすればまだましと思いますが、リサイクルも、そもそもそれ自体大量の電力や水資源が必要であり、処理の過程でマイクロプラスチックの問題が派生したりということがついてまわります。犬の世話をしている時も思うのですが、一見エコロジカルに見えることでもためつすがめつしてよく見てみると案外、ノン・エコロジカルな側面が気になる場合があります。たとえば、犬の餌です。「ケージフリーのたまご」「ヒューマン・グレードの魚」「有機農法の野菜」「倫理的に育てられた家畜の肉」「環境に配慮された包装紙」などを使って作った餌があったとして、それらを遠隔地から膨大なエネルギーを使い取り寄せる(時には冷蔵・冷凍設備が必要なこともありますね)ことと、一歩餌のランクは下がるが、近所の量販店などで売っている近隣で製造しているソコソコのブランドの餌を買う、という行動を比べたときに、エネルギーのロスという観点ではローカル産の量産品で満足するほうが、結局ははるかにエコロジカルなのではないか?と感じています。特に本来ヒトが食べない部位や素材等も使って一気に工場で大量に作れ、長期保存がきく「昔ながらのドッグフード」は、エコ指数という観点ではわりと高いのでは、と思っています。
昔ながらのドッグフード、所謂「カリカリ」はコンパニオン・ドッグ界隈では「マックのポテトのようなもの」とか「食べ物じゃない」と言われてわりと散々な評価を受けていますが、たとえば警察犬や軍用犬などのワーキング・ドッグはカリカリを毎食食べて長く健康を保ち(軍用犬の退役平均年齢10~12歳、警察犬の平均退職年齢10歳)、一般家庭の犬をはるかに超えたパフォーマンスを出します。犬の健康を考えるうえで食は非常にたいせつですが、犬の栄養についての多くの科学は、前述のドッグフードから昨今ブームの生餌まで、非常に歴史が浅く発展途上であるということも覚えておかないといけないですね。特に人間は、新しいこと=正しいことだとすぐ勘違いしやすい生き物なので…、、、
はなしをエネルギーに戻しますが、「なるべく資源を無駄にしない生き方」を考えるとこれはもう「マクロエコ生活学」が必要だと思う位非常に複雑にからみあった問題で、常に何が最適解かを模索している状態です。はっきり言える事は、自分のペットのためだからといって際限なく資源を使うことは、たぶん間違っているということと、同時に、手が届く範囲で出来ることをやる・続けていくことが重要だということです。私の場合は、生活に必要な水・ガスの問題をほぼ自前でなんとか出来るようになったので、数年以内に屋根にソーラーパネルを設置して、生き物や植物の飼養にかかわる電力をできるかぎりオフグリッド化出来たらと、妄想しています。
2021年8月19日木曜日
よしなしごと
ところでここ2カ月ほど草に手を出していました。ふだん一人で何かの作業に従事する「個人の時間」を何よりも大切にしているたちなのですが、半年以上自分の時間が全くなかったので、見えないうっぷんが溜まっていたのでしょう。そういう時、逆にこうやって全く関係ない事に着手して、さらに自分の首を絞めてしまう悪いクセがあります。上の写真のは、学生のころ日本で集めていた種類で、とてもなつかしいです。たまたま立ち寄った古道具家で「品種不詳土ナシダニあり根っこ2本」みたいな状態で物置から引っ張り出されてきた個体ですが、家で養生していたところ元気を盛り返してきました。新葉も出ています。すごい生命力ですね~。
実験的に室内で育てているギボウシ(Hosta 'Guacamole')につぼみがついた
しかしアメリカで日本と同じように趣味のことをやろうとすると、たとえばいい用土や道具がぜんぜん見つからなかったり、あっても高かったり、大量だったり、取り寄せなどで時間が掛かったりで、着手しにくいことがあります。また冒頭の話のように死にかけのやばい状態の草なども平気で売っていたりするので、どんなに安い草でも丁寧に世話をして売っていた日本の地元の植木屋を思い出し、恋しく思いました。ここでは、あらゆるサービスが玉石混合で、よい店や人を調べる事自体に多くの時間や費用を費やさねばなりません。チャイルドケアなどもおなじですね。日本の保育園のような、朝から夜まで、食育あり、連絡帳も書いてもらえて時間外の突発保育もあり、などなどなど…のレベルを期待しようとすると、月に2000ドルは必要です。安価に、非常にバラエティ豊かなサービスを享受することができるという点では、日本はすごくいい場所だと感じます。
ここ1週間のコディ君です。アパラチアン・トレイルに短いハイキングに行ったり、園芸店に連れて行ってもらってこやしの袋の上でローリングしたりと悠々自適に過ごしていました。上の写真はその後ペット用品店でシャワーをしているところです。こうして、オフロの中でヨレヨレになっている姿もとても可愛いですが、大きい図体&6歳という大の成犬のくせに、ク~ンク~ンといかにもか細い声を出すのが少しはずかしい。今回は特にとなりの洗い場にいたアメリカン・エスキモードッグ達がキリッ!とした表情で、サクッと洗ってもらっていたので、コディの情けなさが際立っていました。頭脳は子犬の時のままなのです。「あかちゃんおじさん」と呼ばれてます。
2021年8月16日月曜日
北米のアジア人差別について
いつにもまして文字ばかりのブログです。政治経済系のトピックが苦手な方はすみません。しかも子供もコディくんも出てきません(一体、何のブログなのだ)。
さて今年の上半期は、アジア人を狙った暴行事件やいわゆるヘイト・クライムの件数が全米で上昇傾向にあることがニュース等で取り沙汰されていたことは多くの人が知るところです。アメリカで暮らすアジア人として、またアジア系アメリカ人を育てている人間として、「アメリカにおけるアジア人差別」は大きな関心事のひとつです。
先に短くまとめると、私が日々ニュースや読み物を読んで思うのは、私のようないわゆる「パンピー」ごく一般的なアメリカのアジア系が気を付けた方がいい差別というのはおおまか言って二種類あり、①「racism(いわゆる、古典的人種差別)」と②「systemic / institutional racism(制度的・構造的な人種差別)」です。一般的に差別と言うと、前者がよりショッキングで話題性もあり、取り沙汰されることが多いですが、学校や会社といった生活の重要な拠点の中で静かに行われる後者のようなアジア人差別についても、十分注意を払うべきだと考えます。それぞれの差別について考えてみます。
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①「racism(いわゆる、古典的人種差別)」
古今東西の先進諸国の例に漏れずアメリカにも人種差別の歴史がありますが、2021年版・アジア人差別の概要を知るためにまず、どういう場所で、どのような人々によって、アジア人差別が起こる割合が高いのかを知ることは、私達の生活に直接かかわりのある話題と言っていいでしょう。
私もりっぱな中年社会人なので、「人種差別は起こっている!人種差別なくそう!」と気勢をあげることよりも、現実問題としてどんな人が?いつ?街のどんな場所で?などの詳細を知る事でよりくわしい差別の実像を掴み、自分や子供の実生活の危機管理に役立てたいと思いました。
ところが私が普段触れるニュース等のメディアでは、加害者の性別や人種、教育の程度や経済レベルなどの、犯罪のプロファイルを知るためにごく基礎的な事項すら、包括的に書かれているものがありませんでした。特にニュース番組では、アトランタ襲撃事件(CNN英文記事、BBC日本語記事)の様な特定の非常にショッキングなニュースがタイムラインを席巻する傾向があり、そのためアジア人差別とは、ヘイトクライムとは、ゼノフォビアとは、なんとなく白人特有のものという印象を持っていました。
そこで休日に合衆国司法省のウェブサイトに行き、なにかおもしろい統計はないか漁りました。そして、Hate Crime Victimization, 2004-2015というページの中にある、Hate Crime Victimization, 2004-2015[PDF]というドキュメントを読みました。少し時間の経っている資料ですが、とても興味深いことがいろいろ書かれていました。「アメリカ合衆国は毎年25万件のヘイトクライムが発生するが、54%は通報されない」とか、「人種バイアス(人種への固定観念)が主な動機で、単純な暴行が9割を締めること」などはとりたてて真新しいものではありませんが、特に私の興味を引いたのはp6の表9「暴力的ヘイトクライム被害者の居住区と地域 (2011-2015)」の部分です。
ヘイトクライムの発生現場は西海岸と中西部が多く、次いで南部、北東部と続いていました。居住場所の区分は都市と郊外が殆どで、田舎はヘイトクライムの発生率はぐっと落ち込んでいます。なんとなく南部の田舎の方が差別などは起こりやすそうに思っていましたが、数値をみると、実態はほぼ逆であるということを学びました。反対に、アメリカの東海岸や西海岸の都市部というと非常に先進的で教育が行き届き、文化的にも豊かな面がクローズアップされがちですが、こういった差別の問題であったり都心部では非常に深刻な薬物汚染や貧困問題を抱えているなど、スポットライトの当たらない現実があるのだと思いました。
次に「都市内部の人種差別」についてくわしく知るために、比較的近隣の大都市であるニューヨーク市警(NYPD)の犯罪レポートをみてみました。これは20年度中に逮捕者が出た93件のヘイトクライムについての報告書で、うち20件がアジア人を被害者としたものでした。加害者は、白人が10%、ホワイト・ヒスパニックが25%、ブラック・ヒスパニックが10%、黒人が55%となっていました。ニュースでよく見聞きする「白人によるヘイトクライム」は、全体からみると1割ほどです。その一方で、加害者の90%はヒスパニック系と黒人からなっている事がわかりました。
テレビ等で見聞きするニュースでは、ヘイトクライムの犯人は白人のことが多いですが、実態とは隔たりがある可能性があると思いました。記憶に残る所では、昨年10月NYでにジャズピアニストの海野雅威さんを集団暴行し大怪我を負わせた犯人達も黒人でしたが、ほとんどの主要メディアでは加害者の人種のまでは言及がありませんでした。たとえばこの犯人が白人のネオナチの若者達などだったならば、もっと大ニュースになっていたのではないかなと思います。
余談ですがNYPDサイトにはヘイトクライム・ダッシュボードというものもあります。カーソルを動かしてみると、けっこうまだまだゲイ差別があるんだなあという印象です。LGBTQ文化を育んできた歴史あるニューヨークですが、逆風も強いから、皆それだけ強く立ち向かい、文化が花開いたという経緯もあるのではないかと思いました。また、群を抜いて、いかにユダヤ人というものが嫌われているかがわかります。全米で抗議活動が多発した2020年以来、反ユダヤ主義が勢いを増す傾向があり、私が引っ越す前住んでいたレストン(北バージニアの郊外でもひときわリベラルな街)でも、ショッピングセンターに反ユダヤ主義のシンボルがスプレーで描かれるという前代未聞な事件がありました。差別とは、「歴史的に下位にあると見なされた人々がとくべつ成功してお金持ちになったりしている時」に、ひときわ強まるように思います。ユダヤ人もそうですし、男性のゲイなどもそうです(あまり知られていないがアメリカのゲイカップルは経済的に非常に裕福な人が多い)
②「systemic / institutional racism(制度的・構造的な人種差別)」
実はこの「歴史的に下位にあると見なされてきた者が成功してお金持ちになる」という状態が、いまのアメリカにおけるアジア系の現状にも的確に当てはまるのではないかな~と思っています。2019年~現在の、家庭当たりの収入の中央値を比較したセンサスのグラフを見ると、アメリカ合衆国においてアジア系が突出して成功したグループだという事がはっきり分かります。
北バージニアにおいても、特にフェアファックス郡中部にベトナム系、南部に韓国系や中華系、西部~ラウドン郡東部にインド系など、移民をオリジンとした一大コミュニティが形成され、なかでも圧倒的な人口密度を誇るインド系の集まる地域などは、地域民に「リトル・ボンベイ」などと揶揄されることすらあります。勤勉で仕事に一生懸命従事し、たくさんの税金を納め、子供達は学校のテストスコアを大幅に引き上げ、平和的で犯罪発生率も圧倒的に少ないアジア系は地域にとってプラスの存在として考えられています。
一方、北米では主に大学入学の時点や雇用の場面で、各人(実際には、各人種グループ)に与えられる社会的な機会を均等にするために制定されたきまり「Affirmative action(積極的格差是正措置)」「equal employment law(雇用均等法)」などが定められています。一流大学に入ったり、ホワイトカラー職につくときに、人種によって所謂「ゲタをはかせてもらえる」人達が出てくるわけなのですが、努力と才能を頼りに大学進学や就職をめざすアジア人やアジア系アメリカ人にとっては、潜在的に極めて差別的になり得る法令なのではと思っています。
こうして一度社会のルールとして制定されれば覆すのも難しいのが、アジア人にとっての「systemic / institutional racism(制度的・構造的差別)」です。この話をするためには「Critical Race Theory(批判的人種理論)」という非常に賛否両論ある学説への理解も不可避なのですが、その話もするとかなり長くなってしまいそうなので、興味のある人は、山ほど本やレポートがあるので、読んでみて下さい。日本でもここ20年ほどで取り沙汰されるようになった話で、一部、日本語で読める文献などがあります☞批判的人種理論に関する一考察(大沢[1996])、批判的人種理論の現在(桧垣[2011])。
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北バージニアに住んでいる人なら、感謝祭でもクリスマスでも正月でも、煌々と灯がともっている夜更けのアジアスーパーを見たことがあると思います。そんな店の裏手で、積み上げた段ボール箱の横に腰かけて煙草をふかしている移民一世のおじさんやおばさんは、「自分は働けるかぎり働いて、子供達にはなるべく高い学歴をつけて、なんとかいい暮らしを」と朝も夜も、文字通り身を粉にして働いていたりします。こう書くのは、私自身の家族にもそういう半生(義父)を送った人がいるためです。デビの飼い主のお父さんも、コディのシッターさんもアジア系ですが、親の代は皆そうだったといいます。
しかしこれらの努力の結果、多くの家族が移民後1~2世代で生活の基盤を安定させてきました。義父の場合は、ソ連を亡命してからおよそ50年、約2世代をかけて、世帯の経済状況がロシア革命前のレベルまで回復したと言います。義父によると、共産主義革命で全てを失ってから回復までに、合計5~6世代がかかったとしており、その間に多くの家族や親戚達の命が不当に失われてきました。
共産主義体制下では、その地域に根差してきた代々の土地や財産は全て没収され、家系は離散してしまったため、すべての人が新天地で無一文で身を立てていく道を選ばざるを得なくなりました。アメリカ社会は社会的流動性(social mobility)が乏しい、=だから政府は社会保障をより手厚くすべきである、と言う一部の言説がありますが、義父などのように真に政治的に抑圧された社会体制の国から来た人によれば「全くの詭弁である」としていました。
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北米でアジア人の移民が大幅に増えたのは1970年代に入ってからであり、その後40年程の間、アジア系人口はモラルを持って勤勉に働き、世代を超えた資産を構築してきました。その一方で、奴隷解放宣言から140年、貧困と犯罪率の増加、ひとり親家庭の子供の率は70%近くに到達するなど、特にブラック・アメリカンの人々の抱える社会問題は深度を増しています。
そんな中でアジア系に対し「お勉強ができるから」「お金持ちだから」と、見えにくいところで少しずつ足枷をはめていくていくこと、社会的に「困っている人がいる」ことを大義名分として、時に、人生をかけて移民し働いてきた人々の血のにじむような過去の努力や、世代を通して積み上げてきた富を、都合よく取り上げること、そういった活動を政策として国家が主導する事は、倫理的に正しい行いと言えるでしょうか。
余談:メディアバイアスについて
2020年以降、アメリカの報道番組にはがっかりさせられる事が増えました。特にこちらに来た当初(10年くらい前かな)から親しんできたCNNやMSNBCなどのニュースは、昔からまあまあリベラルでしたが、子育てで忙しくて数年見なかった間に、言論がかなり極端なものになってきている事に驚きました。
というか、最近はどのメディアを見ても情報の中立性を保つことが難しいという印象です。さしがにテレビ離れを起こしてしまい、最近はAll Sides Mediaというオンラインのニュースサイトを見ているのですが、ひとつの事象に対して左・右両翼のニュースソースからの記述を読むことが出来るので便利です。
北米社会全体のやや急激な左傾化は州の政策や公立校の運用などにも及んでいます。たとえば先日、北バージニアのフェアファックス郡とラウドン郡の高校では、トランスジェンダー学生を保護する法が議会を通過して、性自認にもとづいたバスルームの使用、スポーツチームへの所属、呼称などについての配慮を(それらの情報を親に開示することなく!)学校に求めることが出来るようになりました(→CNNの記事、→NewsWeekの記事)。
私自身、学生時代はホモやオカマや半陰陽までもがごろごろいる学校の研究室でお世話になったので、彼らに対する違和感はないどころかどちらかというと寧ろインサイダーであるのですが、「トランスジェンダーが転生後(?)の性別のチームでスポーツ競技に参加する」というのは本当におかしく、生物学的に見ても全く公平性を欠いていると思います。
トランスジェンダーと言ってもほとんど女性化している人からほとんど「女性の服を着た男」の人まで個体に大幅なばらつきがありますよね。特に女子のリーグは危機に晒される可能性があります。この考え方は端的に言えば小さい頃から、朝暗いうちから起きて一生懸命時間とお金を投資して練習に励んできた女の子達がスポーツを楽しむ権利は、トランスジェンダー者がありのままの自分として生きる自由を享受する権利よりも重要ではないと政府が言っているということに等しいわけで、娘を持つ親としては到底看過できないものであります。
2021年8月3日火曜日
「できないこと」の重要性
本日は(これまで若干6年ほどのぺ~ぺ~ではありますが)ヒト幼児と大型イヌを一緒に育てる中で気が付いた犬や子供が「できなかったこと」「しなかったこと」の重要性についてごちゃごちゃとムダ話をしたためたいと思います。勉強やらしつけやらで、犬や子供に何かをやらせようと働きかけたが、できなかった、しなかった、ということはわりとよくあります。親や飼い主はついついイライラしてしまうのですが、これらはとても大事なことで、そこで立ち止まって時間をとって、考える価値のある事だと感じています。
ホームスクーリングもどきを1年以上続けている娘(5歳10ヶ月)は数字に殆ど興味がありません。日系人の子女向けにオンラインのプレイグループをしていると、周囲には4歳くらいで九九まで出来る子とか、小学校に入る前に低学年の漢字をマスターしている子などがちらほらいるのでちょっと焦ってしまい、「娘、記号に弱いのではないか」とか「算数が苦手になるかも知れないので学校へ上がった時のために先取りして教えるべきか」などという気になることもあります。でも、算数は一旦置いておいてほかの科目をしていると、地図記号や、漢字の意味を考える事は、わりと好きだということがわかりました。
地図記号はもちろん、漢字などは象形文字で、ある意味記号です。つまり、頭の中で実像と結ぶことができる記号や、物語性のある記号は好きなのです。この事から、娘は(他の大勢の子供達と同様に)より多くの学習内容を実像と結べるように、より多くの身体的経験を必要とするタイプだという事が分かります。これは今後10年以上娘という子供の性質と向き合う上で意味のある発見です。
ここでフト気付いたのが、「自分の娘が数字に興味が無い」ということに気付いた時点で、そのことで頭がいっぱいになり、その苦手を「消す」ためにがむしゃらに反復練習などを日々繰り返していたとしたら、おそらくこの発見はなかったと思われることです。または、ずっと後になってから、もしかすると練習のしすぎで漢字や算数などが嫌いになってから、その事実にたどり着いていた可能性もあります。
もうひとつの例はコディです。ドッグトレーニングをしている人なら皆「犬になにかをするようリクエストしたが、犬がそうしなかった」という経験を持っていると思います。私の犬コディも、家の裏庭で遊んでいる時に、たまに「オイデ」を無視することがあります(!)。
コディにとっての「オイデ」はもともと非常に効力のある言葉で、ドッグパークの雑踏やパーティーの人混みの中や雑木林などでも、わりとすぐに戻ってきます。たとえどこかに向けて走って居ても、呼ばれたらUターンを描いて戻ってきます(シェパオーナーの方はどういう様子かすぐ想像出来ると思います)。
ところがこの裏庭に居る時、時折「オイデ」を2回言われないと戻ってこない事があります。そういうときは、1回目の「オイデ」では、遠くで立って私の事を見ているのです。それで、興味を持っていろんなところやいろんな時間帯に呼んだりして調べたところ、特に日暮れ前の時刻に、東側の庭(公道と雑木林に挟まれて伸びるスペースです)の中にいる時、「オイデ」が2回要る傾向があると分かりました。
しばらく今の場所に住んでみて気付いたのですが、この東側のスペースの外側は野生動物の通り道になっていて、シカや小さな生き物が頻繁に通過していることがわかりました。この動物の往来?が最も盛んになるのが、日暮れ前の1時間ほどでした。またあとで知ったのですが、公道をはさんだ向かい側(といっても200m以上離れていますが)に大きなマスチフがいる家があって、その犬の事も警戒しているようでした。
コディは基本的に言われたことは守る性格ですが、シェパード的な敷地を守る気持ちや、イザとなったら自分で考えて決めようとする気質が強く残っています。その性質をどうしようもなくかき立てるのがこうした害獣の存在であり、この「夕暮れ時の東側の庭」だったということです。私の犬は脅威を身近に感じた時、自分のビジネス(危険管理)を優先する奴だということがわかります。こうして「オイデができないことがある」事の原因を探る過程で、愛犬の性格について、また少し理解を深めることができました。
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犬にもヒトの子供にも言えると思いますが、何かをやらせてみて、「とくいだった」「好きだった」ということから分かることと同等か、時にそれ以上のことが、この「できなかった」「しなかった」ことの分析から分かると思います。だから、やらなかったことの原因を真剣に考えることなく、子供を強制的な練習メニューに放り込んだり、犬にはEカラーをつけるなどして、好ましくない行動をさっと消去しようとすることは、心情的にはとてもよく理解できますが、相手を知るための非常に重要なチャンスをも消去していると言えます。
別の話でもすこし触れましたが何かを飼い育てる、教えるということは、結局は相手を知ることがほぼ全てなのではないかと考えます。ナンデこれが出来ないのかとか、ナンデしないのかとか、そういうことを探ったりする中で、少しずつ状況が改善したりすることもあるし、ふいに相手から感謝されたりすることもあります。藻掻きながら、親と子だったり飼い犬と飼い主という「オリジナルの関係性」の構築を目指していくことが、結果的に良いことなのではないかと思いました。
2021年6月1日火曜日
だれかの靴を履かない事
2021年3月24日水曜日
犬はシェルターから迎える事が最善である。という風潮について。
2021年1月1日金曜日
あけましておめでとうございます。
初霜が降りる頃、わたしたち一家は北バージニアのはずれへ転居しました。東京にもあきる野や奥多摩といった別世界がありますが、若干あのような感じで、周囲は静かな住宅地や畑が点在し山が見え、道端では馬や羊や野生のシチメンチョウに出会ったりする、のどかな土地柄です。
今後目立った問題が起きなければ娘はここで少女時代を、コディはシニア時代を過ごすことになります。自分にとっては、自然観察や創作などのライフワークにさらに力をいれる場となりそうです(仕事はどうなった?)。自由に使えるスペースが出来たので、家の中に魚や植物や両生類の水槽エリアを設ける企みを練っています。目の前に何も書かれていないスケッチブックが置かれたような気分です。
2020年10月1日木曜日
急に涼しくなりました。
Lake Skaneateles, New York
疫病に暴動に山火事にと、波乱ばかりの2020年に夏も遠慮したのか、今年の北バージニアは本格的に暑くならないうちにすっかり秋模様となってしまいました。どこへも行かずに終わってしまった今夏なので、今まで撮りためた写真を引っ張り出しては眺めて旅行へ行った気になっています。
上の写真は、以前住んでいたニューヨーク州北部の街で、ちょうど今頃の時期によく魚釣りをしていた湖のデッキからの眺め。五大湖周辺のこのエリアはヒトの手指に似た細長い形の湖が多数あり、全部まとめて「フィンガー・レイクス」と呼ばれています。ここはその中のスキニーアトラス(スカニースルズとか、スキニアレスと表現されることも)という湖です。かつては北米でも有数の水質と透明度を誇ったのですが、17年頃から毒性のある青緑色の藻が大量発生してしまい、水質の再生が課題となっています。地域の努力でまたきれいな水が戻ってくることを、本当に心から願ってやみません。
犬5歳娘5歳と、「おれたちのコロナ戦争」も継続中です。現地校がなくなって、週に一回のデイケア以外は自宅でホームスクーリングもどきをしている娘が、PC上でお友達に「まいにちたのしいよ。」と言っていたのがせめてもの救いと言えます。
自分の方はといえば、日中は家や子のせわをして夜皆が寝静まってから仕事をしたり、買い物へ行ったりなどしているので、寝不足です。元気盛りの犬とわが子と、こんなにも濃密な時間を過ごせる1年間は今後一生ないと思いますが、たまに突発的に一人になりたい時もあります。ぶらっと一人で…、中央アジアでも行きたいな。ウクライナでもいい。バルト三国もいいですね。
今週は、犬をブラッシングして、オフロに入れて、全身乾かしアンダーコートをすきました。歯石のチェックをし、ほんの先っちょを切ってお茶を濁す爪切り&パッドの間の毛を切って、4つの足裏を写真のの状態にするまでで半日が経過してしまった。これでも大分スピーディになったつもりでした。兎に角みんなでアメリカ生活のホワイトシェパードわんた氏は、足裏トリムをしたら藪でケガしやすくなったと聞いて以来、どうするのが正解なのかは分からないのですが。
「いそがしい」とか言いながらこうして自分で不要な作業工程をいろいろ作り出し、ムダな労働と分かっていつつ一旦手を動かし始めると止まれないのが悪いクセだなと思いますが、犬はきれいになったから、まあいいや。
犬をきれいにして出かけた先は地域の獣医さんです。この場所でずっとやってる小さな病院なんですよ。セラピードッグの活動を続けるためには、定期的に健康診断のフォームを更新しなければなりません。コディは獣医での素行があまり良くないので(診察室内で、この図体でなんでというくらい巧みに注射や診察から逃げ回る)獣医さんや看護師の皆さんにはせめて清潔な犬を診てもらいたい。
コロナのパンデミックのおかげで獣医さんの方式も大分変わっていました。車からドロップオフしたあとは、病院のスタッフの方で全ての工程をやって下さいます。途中で獣医さんが出てきて、行った治療と検査結果等を口頭で教えてくれます。待合室などで不要な混雑も起きないこのやり方は、検診程度で訪れる患者にとってはいいなと感じました。あとで看護師の方にも話を聞きましたが、飼い主から離されることで診察室内での行動が改善する犬も多いそうです。でも「コディアックはあなたと一緒にいた方がおりこうだけどネ」と言われてしまいました。あらら。
2019年6月2日日曜日
いちご祭りにて
週末は、バージニア州スカイ・メドウズ州立公園のストロベリーフェスティバルに足を運びました。ワシントンDCからだと大体1時間20分ほどの場所に位置し、豊かな自然とワイナリーに囲まれた風光明媚な田舎の公園です。山積みになったいちごのカートンの出店を抜けると、ノーマン・ロックウェルの1940年代の大衆絵画からそのまま抜け出てきたような、年老いた大道芸人がいました。アメリカにもさるまわしがあることを初めて知りましたが、動物愛護の気運も高まるこのご時世においては、こうして野生生物を使役して収入を得るということは、失われていく文化・芸能のひとつと言えるでしょう。
3歳と8カ月を迎えて、知性が犬を上回ってきた「ちいさいにんげん」の世話が本当に忙しくなり、最近全体的に遊び足りていないコディは、悪い子でした。最近気付きましたが、犬って、足元が芝生だとてきめんに行動が変わりますね。この日の朝も運動が足りていなかったコディは走りたそうにあっちへフラフラ、こっちへフラフラ、終始いれ込んでいて、いちご屋のディスプレイに突然前足を乗せたり(!)しまいには大きなダニを2匹くっつけて帰って家で念入りにブラッシングにかけねばならず、100点満点でいうと20点くらいのワルでした。
どこへ行っても、行儀がいい、頭がいいと、割と褒められることの多い犬ですが、慢心せずいつもきちっとコンディションを整えてくることの重要性を再確認しました。
スカイ・メドウの名前の由来になったと思われる、広い空と丘陵を背景に写真を。こんな風景がどこまでも続いています。ワイドアングルのレンズじゃなかったのが残念です。そういえば最近、仲の良い友人の子供が洗礼を受けたのですが、家族の由来のあるヨーロッパの一地方に一族で何十人も集っている写真を見ると、とても賑やかで楽しそうでした。
そんな様子を見た後だと、私達の家族写真はとても寂しく感じます。皆遠い所からやってきて、今この地に根付こうとしている3人きりのチームです。自由と孤独とが心中に去来します。喋らなくても、いたずらをしたり自己主張をしたり、フカフカとした毛の温かさを家庭に添えてくれる犬の存在は、我が家にとってとても意味があるのではないかと思いました(たとえワルであっても)。
2019年3月1日金曜日
いいことにフォーカスする
ここのところ、やっぱり「今の自分が出来る『いいこと』にフォーカスする」という考えを強く意識しながら生活するのは大事だなと、再認識しています。不肖・私自身の場合「自分に出来るいいこと」というと、現時点では仕事や私生活で(自分の子供含む)次の世代をよく教育すること、自然観察のレポートを書いたり(☜実は私の趣味的ライフワーク的活動です。Caudataという日本の生物系専門誌に掲載して頂いてます。興味のある方は是非)、犬と一緒に訪問活動等、生活の余剰エネルギーを社会奉仕の形にして還元することがそれに当たるでしょうか。犬のことに関しては、気付いたことはなるべくこのブログに書きたいと思います。そうすれば、あとで誰かが見て、その方の知識の足しとか、反面教師にしてくれるかもしれません。
2018年4月29日日曜日
犬種セレクター色々
広い庭付き一戸建てに住めたらなあ。しかしコディは常に人とくっついてられるので嬉しそう。
「ちいさいニンゲン」がいたずらばかりしています。少しでも目を離すとぴゅーっと道に出たり池におちてオムツが池の水でタプタプになったりするので、ダッシュで追いかけます。ありとあらゆる事に世話が必要な割に、子本人は人の助けを借りないで自力で行う事に価値を見出していて日々凄い数のエラーを繰り返すので、一日が終わるころには(主に後始末などで)笑えるほどくたくたになっていることが多い。人類史のなかで過去数万年間、10代や20代の若者が集団で行ってきた「子を育てる」という作業を、30代も半ばの、群にも所属してない「中年ハグレ♀」が行おうとする事の意味を日々噛み締めています(苦い)。
そんななので、子を寝かせた後、PC上で何も考えなくてもできるアクティビティが癒しになっています。いつもは、描画ソフトで絵を描いたりして遊ぶことがおおいですが、今日はそれをする元気もなく、死んだ魚の目をしながら犬種セレクターに条件を入れて、出てきた犬種をただただ眺めるという境地に到達していました。そんな折、犬種セレクターにもいろんな種類があることに気が付きました。感心したりえ~と思うような面白い結果もいろいろ出たので、やったものをメモしておきます。※「正確度」は個人の独断によりです。
①犬情報サイト「犬と歩けば」あなたにピッタリな犬種は?
正確度★★★☆☆②アイリス あなたにぴったりの犬種は?
正確度★☆☆☆☆③CAIRKweb あなたにピッタリの犬種をみつけよう
正確度★★★☆☆設問の数は16とまずまずですが、犬の散歩時間の選択肢上限が「毎日1時間ていど」とあった。このセレクターに限らず、他のセレクターでも「散歩の上限が1時間」は散見されるけど、ちょっと少ないなあと思ってしまう。私はおそらく、「子供」が条件に入るためかワイマラナ―、フラットコーテッドレトリバー、ゴールデンレトリバーが出る結果が多かったですが、特にワイマラナ―は散歩1時間では無理なのでは。
④IAMS犬種セレクター・ツール 日本語版 英語版
正確度★★★★☆「結果」で選抜された犬種をチェックして、dog breed compare toolという機能で比べられるのは画期的だと思った。英語版は読まずに絵でポチポチ押していけるので、テストがさっさと気楽に受けられる。自分の場合、ハンガリアンクーヴァース、アナトリアンシェパードが入りました(クーヴァースがわりと訓練が入りやすい犬だとは知りませんでした)。また、これの英語版で初めてジャーマンシェパードがチョイスに入ってきましたが、日米における「ファミリードッグ」の概念の違いを感じたような気がして、おもしろかった。(2019/7/20追記):日本語版は久々にアクセスしたら閉鎖してしまったようです…残念。
⑤PURINA Dog Breed Selector
正確度★★★★☆すこしでも向いてるとおぼしき犬の犬種をこれでもかと沢山列挙してくれるので、アイデアが欲しいときには便利かもしれないです。あと、犬の外見とかでなく、運動量の質問が最初に来る所に好感がもてた。私は、ノルウェイジャンエルクハウンドが選択肢に入りました。そういえば、いつも行くドッグパークにエルクハウンドが数頭いて、最近少し人気が出ている印象があります。でもオーナーの人曰く、敷地内でよく吠えるのと、社会性が育ちにくい、訓練が入りにくいので、「ペット」という感じではないそうです。でも、シバやコリアンジンドーからの比較で言えば、スピッツ系の中ではマイルドで飼いやすい方だと思うのですが。
⑥AKC find a MATCH
正確度★★★☆☆週にできるトレーニングの量で、最大値が10時間+になってました。一日約2時間くらいかな?楽勝楽勝!幼児がいなければ!!!(笑)でも、何回かやってみましたが、ベルジアンマリノワ、ノバスコシアダックトーリングレトリーバー、スウェディッシュバルフント、フィニッシュスピッツなど、アメリカではともかく、日本では入手しにくい犬ばかりが選択肢にあがりました。
ほかの犬種でも言える事ですが、理想を言えば、自分の家から車で行ける範囲に2、3件ブリーダーがあるような状態がいいと思います。コディの時に色々見て回ってても感じた事ですが、ケンネルが実際に会って話せる距離にあることは非常に助かるし、それに、同エリア内にブリーダーが複数あるほうが競争が生まれるので、犬の質が良くなると思う。一番リスクが高いのは、一度も訪ねることもせずに、遠くに一軒だけあるレア犬種のケンネルとかから犬を送ってもらおうとすることです。このあたりはもうどうしてもそうならざるを得ない理由もあると思いますが、やはりネックだと思うのは人間、実際に会ったこともない人に、生まれた胎の中から一番いい子犬を譲ることは絶対にありえないと思うので、理想を言えば、会って一緒に食事をするくらいのことは出来る距離が良いと思う。
⑦Dogtime.com Dog Breed Selector
正確度★★☆☆☆犬種という意味ではこのセレクターが一番列挙してきました。ただ、挙げてきた犬の傾向がわりとバラバラで、頼りになるか?と言われたら微妙かな…、、、シュヌードルとかゴルダドールとか、正確には「犬種」ではない候補も入っていたので、とにかく自分の用意できる環境に少しでも掠りそうな犬をたくさんチェックしたい、という人向けでしょうか。というか、ここまでセレクターを沢山やってみて、それぞれが出してくる候補にかなり幅があることが分かりました。こういうのの中から繰り返し出てくる犬種というのが本当に合っている犬、という意味では色々試す事にも意味があると思いました。
⑧Animal Planet Dog Beed Selector
正確度★★★★★!このあたりで吹っ切れて「子供」を考慮しない解答をしました。ベルジアングローネンダール(99%)、ベルジアンマリノワ、ジャイアントシュナウザー、ベルジアンタービュレンと、私の趣味がこれ以上ない程丸出しの結果に(一点だけ、私はジャイアントシュナウザーよりブラックロシアンテリア派です)。趣味と自分に合った犬種が合致するのはとても幸せな事ですが、それが現実、実現不可能と分かった時の悲しみも半端ではないので悲喜こもごもですね。
では現実逃避はこのへんにして、就寝しようと思います(死んだ魚の目)。これから犬を飼おうと考える、どなたかの参考になれば幸いです。