2018年11月29日木曜日

ボストンへ行ってきました。

おにぎり君とおしんこ君の再会

 北米の秋の休日、サンクス・ギビング(感謝祭)の週を、マサチューセッツ州ボストンの友人宅で過ごしてきました。トランク大小3つ、友達一家へのお土産の大きなダッフルバッグ、ストローラー、成人2名、3歳児1、犬1+犬のお皿やブラシなどなどを詰め込んだパンパンのマイカーに乗って、I-495 N、I-95 NからNJ Tpke、そしてI-95 Nに戻り…と、約10時間かけて北上しました。この道は東海岸北部の主要な都市をカバーするコースで交通量も多いですが、比例して見どころも多い高速です。なかなか有意義な旅路になりました。

 
コネチカット州を北上中 
まだ紅葉が少し残っていて、歴史のありそうな橋がたくさん架かっていてきれいなハイウェイが続く。

 ボストンの街を歩いて…、といっても下は5か月~上は3歳8か月までの子供が3人居たため、観光は家のまわりや車で行ける場所に限られましたが、感心したことは、人々がわりとみんな礼儀正しく親切なこと(そういえば、コディの友達・ニックのお母さんもこの街出身です)、とてもドッグフレンドリーで、そこらへんの規制がゆるいのかオフリードの犬が街の色んなところに居たことです。


ボストン! 都会と言っても、シカゴやNYと比べるとどことなくしっとりとした街

ボストンのボストンテリア!!!!! ←これが言いたかった
1870年前後にこの地で誕生した4頭の犬から始まった犬種。
小型犬の、ファッショナブルな服に身を包んでる率の高さにも気が付いた。

New Deal Fish Market.incにて。魚の鮮度もよかったし、店員さんがすごく親切だった。

 ダウンタウンの魚屋で海産物を買って友達の家で調理して食べました。ダンジネスクラブ2杯、キンメダイ的な魚、生のマグロの中落ち、久々に活きのいい海産物を食べられました。DCにもフィッシュマーケットがありますが、過去数回買ったカニはたまたまなのかどれもアンモニア臭がし、すっかり食指が動かなくなっていたので、これはちょっと感激した出来事だった。魚に限らず、全体的に食糧品の価格が安めなのも嬉しかった。


赤い服を着たシェパード系の犬がしゃかりきに走っていた(笑)

市街地の真ん中に位置するボストン・コモン公園は、1600年代初期に創られたアメリカ最古の都市公園だそう。犬のオフリードエリアもいくつかあり、24時間いつでもドッグラン状態。近くに「ここはいつでも犬を放してよい」と書かれた看板まである念押し具合で、これなら、人々と犬も安心して遊べるでしょう。DCだったらナショナルモール、NYで言ったらセントラルパークに相当するこの公園で、犬たちがこんなにものびのびと遊べる事にはおどろきました。なんか、フランスみたい。


晴れた日はボストン市街地のスカイラインが一望できるRobbins Farm Parkにて。
この銅像は、昔この辺一体の牧場主の一家の前に飾られていたもののレプリカだそうです。
携帯のバッテリーが寒さでやられてしまい、子連れだと一眼はきついので、全体的に写真の少ない旅になった。

また、普通の公園であっても「オフリーシュドッグアワー」と称して、時間帯ごとに犬が遊べるようになっているところもありました。時間帯や細かいルールはカウンティ単位で決まっているようですが、例えば自分達が滞在したアーリントン・カウンティでは、写真のRobbins Farm Parkもいれて11か所の公園がオフリードタイムを設けていました。これだけ選択肢があれば、日替わりで色んなところへ行けるし、バージニアでもぜひ取り入れてくれたらなあと思いました。コディは大きい(それにボールへの期待で目がギラギラしてたかも知れない)ためか地元民に警戒されてしまい、誰もいないところでボール投げしただけでしたが、それでも十分楽しかった。コディもバシバシボールを取り、マサチューセッツの雪をガンガン食べてじゃんじゃんオシッコに変え(笑)やっていることはいつもと同じながら、かなり充実した様子でした。


ジモティーおススメのお店 Tatte bakery & cafe
地域のファーマーズマーケットからはじまったというこ洒落たお店で。
バターピーカンクッキーがおいしかった。

 友人宅に宿泊して一日目の夜は娘がなかなかベッドへ行かず、いつもと違うことに気付いた犬がひっきりなしに窓の外を確認、一晩中ヒュンヒュンヒンヒン鳴いて、そうかと思えはまた娘が「しっし」と起きてきたりと合計で45分間しか眠れず、長時間運転してきた疲労も相まって激オコマックスハートになったりもしましたが、眠い目をこすりながら読んだジャーマンシェパードフォーラムにもちらほらそういう犬の話が載っていました。


おぬし…………(怒)

 先哲のアドバイスによれば、犬連れロードトリップでは①宿泊先にはなるべく午前中につくようにする(一日かけて馴染むことが出来る)②着いたらたっぷり運動させる(近所のにおいなどもよく嗅ぎまわらせると犬も安心する)③事前に夜泣きがひどいと分かってる犬の場合はあらかじめ手を打っておく(並行してべネドリル等をあげるなど)などなどの手法が載っており、シェパオーナーみんな結構苦労してるな、と思いました。今後のためにも覚えておかねば

 今回のボストン滞在は、年上のオス犬通称「おしんこ君」のオーナー一家にお世話になりました。おしんこ君とコディとは、彼が子犬の頃から知っている仲なのですが、こうして久しぶりに会ったところ2匹のパワーバランスが変化していたのは、面白かった点でした。「おしんこ君」は年齢を重ねたせいか、場所や、いろんなものの順番もコディに譲るようになり、かと言ってコディも相手にのさばるタイプではないので、互いに心地よいスペースはキープしつつ時々顔を突き合わせてはお互いの顔をペロペロしているのを見ると、子犬時代からの確かな縁を、犬同士もしっかり認識してるんだなあと感心しました。