①報酬への意欲(動いているおもちゃ)※5回繰りかえし、その都度加点する。
犬に手に持ったボールを見せ(弾ませても良い)、犬の興味を引く。ボールを犬とは別の方向へ、且つ犬にとってどこに落ちたかが分かる様に投げる。この実験では、犬はただちにボールを追いかけることが許されている。注意:決して、声を上げて犬にレトリーブを促さないこと。注意2:犬はボールが投げられるところを目視していなければならない。
①のテストと同じ題材を行う。但し、今回は犬は補綴しておく。投げたボールが止まったと同時に犬を放す。このテストは全部で5回繰り返し、スコアが常に0から1の場合、ここで評価を終了してください。
③報酬への意欲(障害物あり)
犬を補綴し、目の前でボールを障害物の中に投げる(犬に、どこに落ちたかが見えるように)。ボールが落ちてから30秒間犬を補綴し、放す。犬が放されてから10秒以内にボールを探し始めない場合、指差し・声掛けを行い犬に探すよう促して良い。
犬を補綴し、目の前でボールを障害物の中に投げる(犬に、どこに落ちたかが見えるように)。ボールが落ちてから30秒間犬を補綴し、放す。犬が放されてから10秒以内にボールを探し始めない場合、指差し・声掛けを行い犬に探すよう促して良い。
④サーチへの持久力(報酬の位置が不明)
犬を補綴し、一人が手にボールを持っていることを犬に知らせる。もう一人が犬の目を塞いでいる間に、投げる係がボールを遠くに投げる(犬はボールが投げられる様子を見ることが出来ない)。ボールを見えない所に投げ、落ちたと同時に犬を放し、2分間探させる。声を掛けて犬にボールを探すよう励まして良いが励ました回数を記録すること。注1:犬が15分以内にボールを見つけられた場合は容易すぎるため、再テストを行う。注2:このテストは犬の捜索への意欲を推し量るもので、実際に対象物が見つけられたかは重要ではない。
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読んでいて面白かったのは、サーチワークという仕事を考える時、単に犬の報酬への情熱が高ければ高いほど良いということではなく、タイプの違うサーチワークへの適正や、ハンドラーの熟練度などとの塩梅もあるのだと知ったことです。たしかに、例えば山などの広いエリアをどんどん動いて探し回るのと、交通量の多い公園のトレイルを入念に調べたりするのとでは、要求される力が異なるのは納得できます。そういえば、コディを飼う前に訪問した西ドイツ系ジャーマンシェパードの繁殖家の方も、サーチ&レスキューの人達には、ミディアムからミディアムハイ・エナジーの犬を譲ると言っていたのを思い出しました。鼻を使っての慎重な作業の上で、極端なエネルギッシュさは必ずしもプラスではないのでしょう。
シェパードの多くは30ポイント前後から上に落ち着くのではないかと思いますが、レトリーバーはもちろんのこと、テリアやスパニエル、ハウンド系、最近はピットブルなどもセントスポーツに参加しているのを見かけるので、知られざる匂いのプロというのは意外なところに隠れていそうに思います。