2019年4月15日月曜日

1月~4月のまとめ


 今年の1/4が過ぎ去っていきました。子供の世話と並行して、訪問活動や犬トレに行ったり、趣味のため夜のフィールドにお供してもらったり、自主練に行ったりと出入りの激しかったこの頃でしたが、コディは何かあると分かると夜中でも準備万端とばかり飛んでくるので、この犬は本当の熟睡ってするのかなと、素朴な疑問が芽生えています。

 自主トレは、頑固でなかなか新しいタスクが出来ないわりに全然諦めないので(笑)本犬は何らかの興味・面白さを感じてるように見えます。ダイエットもして「歯も体もパーフェクト」と獣医さんのお墨付きももらい、わりと絶好調な4歳の春です。とはいえ、よく見ると歯はすり減っているし、顔の毛もところどころ更に白っぽくなって模様の面積が増え、改めて眺めると犬の顔面にも「歳月」が刻まれていることに気付きます。これからはイケオジ目指して頑張って欲しい。

 1月から続けてきたモンディオリングの練習は、トレーナーの方の個人的な都合で、3月の終わりでレッスンが終了される運びになりました。モンディオリングはアメリカでは主に西海岸や中南部、ほかは東欧諸国や南米などで盛んに行われている競技で、東海岸の私達の住むエリアでは、他に教われるところがありません。そのためこの競技の練習自体、一旦おあずけという形になりました。

 コディも私も、トレーナーとの相性もとても良く楽しく通えており、またプロテクションスポーツに携わる人々やその犬と一緒に練習する事はとても良い刺激になっていたので、そのような場が失われる事はとても残念です。でも、これまで数カ月の間、犬へのアプローチや、モチベーションを引き出すという観点だけでも本当にいろいろな事を教わりました。面白いと思った単元の練習は、今後も自分で続けていこうと思います。

足に履いたカバーを噛むデモンストレーション。授業時間外のミーティングは寺子屋スタイルで
競技も進度もバラバラの犬が集まるので、横断的な知識を得ることが出来た

 また今回「リングスポーツ」と言われるものの端っこの、そのまた端っこを少し齧ってみて、シェパード・ピープルの輪の中にいると、やっぱり楽しいということが分かりました。ジャーマンシェパードやベルジアンシェパードは、犬の中でも親密に人と関わりあってきた独自の歴史あるカテゴリであるため、犬の性質に沿ったハンドリング方法が確立しているところが面白いです。これはコンパニオンドッグ、所謂家庭犬用に繁殖されているシャイロシェパードにとっても適用できる所があります。また、ジャーマンとベルジアンのハンドリング方法も実は異なるんだよという点など、知れば知るほど奥が深く、魅了されました。

 結果として遠回りする形になりましたが、改めて件の親切なおじさんのいる地域のクラブに、一度見学だけでも行ってみようと思います。クラブの雰囲気やメソッドが合わなかったりした時は、Fenzi Dog Sports Academyなどでオンラインのクラスを受けることなども視野に入れ、今後やりたいことについて再検討してみようと考えています。でも、理想はどこかに通って誰かと一緒に練習したいですね。やっぱり同じ犬好き同士情報交換したり、よくしつけられた他人の犬に感心しながらトレーニングするのが楽しいと思うし、そういう場所を通して友達が出来たらいいなと思っています。


 セラピーの訪問活動も継続中です。今までは単発で行く大学関係のファシリティが主でしたが、今春からはワシントンDCらしく、少しお固い訪問先のチームに加わり、定期的にどこかへ通う形になりそうです。訪問活動や、教育プログラムのデモンストレーション、トラッキングなど、愛犬が今後、例えば加齢や病気、ケガなどで状況が変わったとしても、最後までこなすことの出来そうな「役割」を模索しています。自分たちのコンビで、出来ることを通して、出来る範囲で、実社会に寄与できればうれしい。

 最後に例のボール運びごっこの写真をアップして……、、、この地味な遊びが意外に楽しく未だにブーム(笑)。毎日の短い方の散歩で、近所の空地で遊んだ後、帰り1キロ位の道をひっぱったりひっぱられたりしながら帰るのが面白いです。以前、どこかでコディはタグを殆どしない、と書いたけれど、最近これが本犬なりのタグだったことに気が付きました。たとえ短い距離をただ歩くだけの散歩だったとしても、こうして「ながら」散歩だと楽しいし、犬の満足度も多少上がるような気がしますね。歩きながら出来るミニゲームみたいのをもっと考案してみたいな。何か思いついたら、またここにメモります。




2019年4月1日月曜日

手に汗にぎった事


 バージニア州ハーンドンにある、フレッド・クラブツリー公園にて。地図だけでは見えにくいですが、いたるところに小川があり、一部泳げるような深さになっている場所もあります。公園内の遊歩道も結構高低があり、ハイキングや水泳が好きな犬ならばおすすめ。コディも今年最初の水遊びを楽しみました。こういう所に来ると、ラブとか水遊びが好きな犬を飼ってる犬ともがいたらいいのになと、妄想してしまいます。


 別件、3歳半の子供の認知能力を過信してはいけないなと知った出来事。

 うちは古くて狭いタウンハウス(メゾネット的な家)なので、コディのえさ皿と水入れは、スペースの制約上玄関のお客さん用のバスルームに置いてあります。昨日夕飯の準備をしながら、コディが水を飲みに行けるよう「『コディ君のドア』開けてあげて」と娘に言ったところ、ガチャガチャと扉を開ける音がしたので安心してまたレンジに向かっていました。ところがしばらくして、娘がモジモジしながら寄ってきて「ママやん、でも…わたしコディ君が車にひかれちゃうかも知れないと思う」と言ってきました。何か間違ったことをしたような気がしているらしく、目が泳いでいました。

 瞬間、異常事態が起きている事を知り、あわてて家の外に目を向けたところ、なんとコディがリードもつけない裸んぼの状態で共用駐車場の方をトコトコ歩いているではありませんか(!!!)。娘は、バスルームの戸と玄関の扉を勘違いして、がんばって重い鍵を開けコディを外に出してしまったようです。もう、なりふり構わず二重戸を開けて大声で「コディ君なにしてるの👹(日本語)」と言ったところ、ピュッと戻ってきて、胸をなでおろしました。コディも何かいつもと状況が違うと思っていたらしく、家に入ってからハアハア呼吸を整えていました。

 うちは女児なので、時々年齢以上に大人っぽいものの見方を示すことがあり、「これくらいなら分かるだろう・出来るだろう」と信用しすぎたことがまちがいでした。今回は、何もなかったからよかったものの、これで近所の外ネコが横切っていたらとか、知らない家の子を驚かせて転ばせちゃったら(それで顔や頭を打っちゃったら)とか、このアメリカの訴訟社会における「最悪の展開」の糸口というものは、常に日常生活の至る所に隠れているだけに、手に汗握ってしまった一件でした。