2023年1月6日金曜日

8歳🎂


 あけましておめでとうございます!(ました!!)。

 コディが8歳の誕生日を迎えました。毎日常につるんでいるのでもう20年くらい一緒にいる気がしていますがまだ8歳、とはいえ、もう8歳です。上の写真のようにふとした時に見せる表情に、年を感じさせるようになってきました。口のまわりに白髪が増えて、なんだかかわいくなってきました。セラピー犬の訪問活動もペースは落ちていますが定期的にリクエストが入り、ちょっとしたキャリアみたいになってきています。年をとっても世の中に必要としてもらえるなんて我が犬ながらあっぱれだな、と見習いたい思いです。

 中身は相変わらず何にでも常に全力のコディ君です。表情とか寝っ転がり方なんかは、よく見ると子犬の時と全く同じで心の中は何も変わっていないんですね。シェパードらしくやる気と独立心と飼い主を思う無垢なスピリットに満ちています。ボール命、追っかけ、かじり、気になる事を見つけるとすぐに全速力で飛んだり跳ねたりするので、そろそろ注意が必要です。そういう飼い主(私)の方も年末に友人の子供と「体育会系カルタとり」をしててついつい熱くなり肉離れをやったばかりなので他人事ではないです。健康の大切さを感じる年頃になってきました。



 バースデー散歩は、宅地用の開発地をウロウロすることでした。暖かく感じましたが気温はマイナスで、足元の凍った草をシャリシャリ踏みながら楽しく歩きました。ここはだいたい200年位前に農地になった場所です。古井戸や古い牧柵など、そこかしこに年季を感じさせる牧場の残留物があります。人が済む限りあるていどの都市化は免れない変化ですが、アメリカの田舎の良さを体感してしまうと「寂しいもんだ」という感情も出てきます。

 コディの(そして私の)今後1年間の目標は、まずは「無ケガ」です。鹿追い、転がっていくボールを追うこと、この2つの運動は、今年いっぱいで卒業させようと思います。ボール遊びというのは犬のフィットネス関連のセミナーでも指摘されるのですが、怪我につながることが多いのです。犬はふだんから前肢に体重の70%程の重さが乗っている生き物なので、体高と体重がある犬ほど「走りながら地べたのものを拾う」動作は負担になります。とはいえ、コディはボール命の犬なので、同じような内容でより筋肉や関節に負担の少ないゲームを開発中です。

 その次の目標は、筋トレゾーンの拡充とこまめな運動習慣を継続することです。基礎体力作りにはまず適正な運動の継続、栄養、しっかり休養の3セットが大事なので、これを今年1年続けていきたいです。




 ふたつめの目標は「歯を大切に」ですね。一応、毎日歯磨きをしているので見える所はまあまあ綺麗です(パラダイムやりはじめてから歯垢があんまりつかなくなった気もします)。最近歯磨き粉を手あたり次第買い集めてフレーバーの研究をしていました。コディが一番好きなのはビルバック C.E.T.歯磨きペーストチキンフレーバーです。もちろん、毎日歯磨きが出来れば一番いいですが、もと獣医さんの友達によるとビルバックはなめさせるだけでも一定の効果があるとされている、ということです。

ごみひろい遊びもまだまだ続いてます。

 ノイズセンシティビティに関しては色々な手を尽くしていますが、残念ながらまた悪化してきています。以前から苦手だった雷、停電時の警告音は本当に苦手になってきて、震えて逃げ回ります。最近では天候の変化があると「雷がくる可能性がある」と思い至ったらしく、雨が降ってくるだけで二階にある家族の寝室まで入り込んでくるようになりました。特に夜中が不安が大きくなるようです。ピーピー始まるとクレートに入れますが、そういう時はクレートに入るのも嫌がるようになってきました(クレート自体が嫌なのではなく「飼い主と分離した状態で軟禁される」のが嫌なようです)。花火、ピストルの発砲音もはっきりとダメになりましたね。芝刈り機と落ち葉を吹き飛ばすブロワーも、苦手になったようです。
 
 はっきりとした対策がないまま、着々と状況が悪くなっているように見えます。音への過敏さがコディの生活の質をかなり落としていることは間違いなく、憂慮していますが、とはいえ飼い主が引きずられてああでもない、こうでもないと落ち着かないとまたさらに犬を不安がらせるので、私の方では敢えて刺激を無視し、普段通りの生活スタイルを維持することを気を付けています。それと同時にクレート内の風通しをよくしたり、涼しく感じるパッドに定期的に取り換えるなどしてなるべく落ち着けるようにし、定期的なトレーニングと運動だけは欠かさないようにして緩和に務めています。



2023年1月1日日曜日

おにぎり君とおしんこ君(別れ編)


 

 「長期わたる犬の友情」というのは、非常に稀有な現象で、特に引っ越しなどの人の移動が頻繁なアメリカ暮らしの中では、それが存在している(していた)こと自体にとても感謝しないといけないなあと感じている今日です。犬って、自分の生活のことは自分ではなにも決められません。それに私達のに比べて、悔しくなるほど短い一生を生きています。そんな彼らにとって犬の友達がいることは、本当に貴重でありがたいことだと思います。

 愛犬に犬の友達を作ったほうがいい、という意味ではないんです。犬は、自分に犬の友達がいなくでも、全く平気です。これは、犬が本質的に「人間のトモダチ」を目指して歩んできた動物だからということと関係していると思います。けれど犬と共に社会生活を送って、犬同士の遊びなども逐一観察してみると、犬にもちゃんと友達の好みがあるし、個体同士のケミストリーや、複数集まった時に起こるダイナミクスが存在することが分かります。


 

 うちの犬が3歳とか4歳くらいの頃だったかな。何気ない会話の中で、ドッグランでよく遊ぶ犬の名前を出すと、吠えるようになりました。確認のため何度も日を改めてやってみたのですが、「ライリー」とか「ニック」とか「ショーン」とか、特定の犬の名前を出すと、必ず吠えるのです。ワンワン言いながら玄関に移動して、外に行きたいような素振りを見せることもありました。他の犬の名前が分かるんだ!と、驚いた覚えがあります。犬でも、特定の好きな犬の事が脳裏に浮かんだとき、まさに豆電球が光るかのごとく、活力が生まれてそして吠えているんだと気付いた時は衝撃でした。



 コディが生後3か月の頃からの友犬ショーン、こちらのブログでは通称「おしんこ君」が、お正月を跨いで遊びに来てくれていました。おしんこ君の一家は今春、ヨーロッパにお引越しします。出会ったのはついこないだの事のようなのに、いつのまにかコディは8歳、ショーンは12歳になってしまいました。国をまたいでの移動となるので、この2匹が生きて会えるのは今日が最後となるでしょう。

 コディに小さい犬との付き合い方を(時に鉄拳と共に)叩き込んでくれた「おしんこアニキ」です。様々な場面でアニキに教わってきた知恵は、コディの中に深く刻み込まれています。一生のお別れは寂しいですが、それで今までの楽しさや、キラっと光る思い出までもが帳消しになることはない。お互い元気なうちに笑ってさよならできる良さだってあるはずです。新天地での、おしんこ君・おしんこファミリーの生活に、沢山の幸運があることを願っています。