2017年10月19日木曜日

シェパードをアダプトすること


 散歩中、犬好きの人とすれ違って話しかけられ、その人が以前ボランティアをしていたというミネソタのレスキューグループの話になりました。会話の中でその人は、「私は『純血犬のブリーダー』という職業、趣味をサポートしない!不用品として捨てられる犬がこんなにも多くいるのに。」と話していたので、ブリーダーの所から来た犬を飼っている私は若干居心地の悪い思いをしたのですが、実はこういった経験は、今までにも何回かあります。

 アメリカでは「犬をシェルターからもらう」という事がかなり社会に浸透してきていて、本当に様々な取り組みがされています。私がよく読んでいる犬のウェブマガジンでも、こんなふうに「Second Chance Movement」等と銘打って、たとえばこのプロジェクトのページをスクロールしていくと、下の方には愛犬がシェルターから来たことを表明する様々なグッズが販売されていて、売上が保護団体等に寄付されるという仕組みになってたりします。






 なかなかファッショナブルだし、メッセージも、犬好きだったら、思わず「いいな!」となりそうな感じ(自分だったら、グレーのシャツに翼の生えたロゴのやつがいいですね)。けれどもこれは、愛犬をシェルターやレスキューから迎えた人、慈善活動に寄与した人だけが着られる言わば「選ばれた者の服」であり、身寄りのない犬を助けるという行為のブランディングが、非常に上手に出来ていると思います。


 私が犬を飼う時「シェルターから迎える」という選択肢がなかったのは、長い長い(ほとんど2年に及ぶ)選考の結果、自分の用意できる環境に合ったシェパードを飼おうと考えていた私にとって、また、これから乳幼児が家族に加わるという状況を踏まえて、「シェルターはシェパード(系の犬)をもらってくる場所として最適ではない」と、熟考に熟考を重ね、判断したためです。


たまたま通りかかった、地域の里親会にて。
写真のこの方はとても上手に子犬をハンドリングしていた。


 まず、牧羊犬系の犬全般に言えることですが、彼らは記憶力にとても優れ、作業欲求が強いという点が挙げられます。これは犬種の美点ですが、こういうタイプの犬が見知らぬ一般家庭→シェルター→レスキューを経てくると考えると、この美点が裏目に出る可能性があります。

 不幸にして飼っているシェパードを手放さねばならなくなった家庭で、それまでどんな風に犬が飼われていたかが謎なのは、貰い手にとっては大きく不利な点です。もちろん大多数の犬は、必要最低限のケアはしてもらえていると思うけれども、たとえば基本的なしつけが分からないとか、他の人や犬と遊ぶ時の手加減がわからない、トリミングを全く受け付けない、などは保護された犬の間で比較的よく見るパターンです。ネグレクトや、日常的に叩かれたり蹴られたりのしつけ等、虐待を受けている可能性もあります。

 また一般の人からすると盲点なのですが、レスキュー等の保護団体に引き出された後も、犬達がきちんとした扱いを受けられているとは限らないです。自分のバイト先(メインにハイエンド犬用品と冷凍餌・プレミアムフードを扱っている)でも、レスキューグループと協力して里親会などを行っていると、「レスキューグループの人も本当にさまざまである」という感想を持ちます。

 人格的に素晴らしい人もたくさんいますが、一方で感情的な目でしか犬を見られない人、人対人のコミュニケーションが下手な人がいます。どう見ても経験が浅い人、トレーニングへの意識が低い人、古いトレーニング法に固執している人も、結構多く見かけます。いつも金銭的にギリギリになっているグループもあります。そういうところは犬が過密になっていたりして、世話が行き届かず、人手も足りず、汚れた子犬を店で洗ってあげたこともあります。里親イベント等の日になると、ごった返した人々の中でもみくちゃになり、吠え続ける子犬を手荒に扱うボランティアを見かけたこともあります。これなどは、あるべき姿とはかけ離れた環境だと思いました。

 シェパードは特に学習能力が高いので、しつけにすぐに反応するかわりに、悪い癖を身に付けるのも早いものです。飼い主に対する高い忠誠心もアダとなり、新しいオーナーを心から信じてついていくまでに長い時間を要する個体もいます。どのような出自か分からない彼らが、どういう人の手を介してくるのか(=どういう学習をしてくるのか)不明、選べないという事は、非常に大きなリスクと言えます。


クレートの中で、おりこうにしている兄弟犬。コリーのミックスかな。
とてもかわいい。

 そして、健康の問題があります。

 現代のジャーマンシェパードのジーンプールには、諸説あるけれどおよそ150の遺伝性疾患を引き起こす問題遺伝子があるとされ、計画的な繁殖と、生まれた子犬の健康状態の経年推移を観察する事が、近年特に重要視されています。

 ジャーマンシェパードはアメリカでは非常にポピュラーな犬種で(Rレトリーバーについで全米第二位。AKC-2017)、毎年沢山の子犬が産まれています。ということはそれに比例して、いわゆる「バックヤード・ブリーディング」の率も高いと、容易に想像することができます。Gシェパのバックヤード・ブリーディングは、シェパファンの間ではすごく賛否両論のある話題で、ひとつの大きな理由が、この生まれてくる子犬の健康への大きな不安、犬質のばらつきにあると言えます。

 コディのシェパピ仲間にも、バックヤード出身の子が何頭かいましたが、気質的にも健康的にも全く問題なく育っていく犬もいました(※)。一方、若くして神経系の病気を発症し、それがもとで階段から落ちたり脱臼を繰り返す個体、ある日歩き方がおかしいと診察に行ったら、若いのに股関節形成不全と診断がおりてしまったりとか、日常生活に支障をきたすレベルのシャイさであるとか、また体は健康そのものだけれど、成犬のオスなのに20キロいかない犬になったとか、そういった出来事が実際に身近なケースとしてありました。(※…厳密には、その犬の一生を通した健康状態を見なければいけないわけですから、最初の数年間だけを見て「この犬は健康だ」という事も、ムリがあるわけですが。)

 犬の世界は広大なので、犬種スタンダードを重視しなくとも、目的を持ってクオリティの高い犬を生み出している個人繁殖家も存在します。しかしそのような人々は、バックヤードブリーダーの総数と照らし合わせれば極めて少数であり、総合的に見れば、犬と飼い主の人生に苦痛と深刻な影響を及ぼすかもしれないバックヤード・ブリーディングと、そこから来る犬には非常に高い潜在的リスクがあると言えます。


 だからと言って、ブリーダーを十把一からげにいけないものとするのも、誤っていると感じます。ブリーダーの正しい像とは、「犬種をよりよくしたい」「責任感ある人々に、犬種と言うアートをつないでいきたい」と、日々時間とお金を惜しみなく注ぎ、勉強やスポーツ、ショーイングに取り組む姿勢を持った人々で、そんな彼らは積極的に支持されていくべきだと感じます。私が思うに、犬のレゾンデートルとは「作業能力」であり、作業能力の追及の結果生まれる「犬種」とは、犬と人との文化史のなかで重要な概念であり続ける、と考えるためです。だから、一概に「ブリーダーだからといって、サポートしない」という、冒頭の人の様な立ち位置もまた、マクロな視点では犬の世界のためにならないのではないかと、私は思います。

 「犬の作業」とは、なにも警察犬や麻薬探知犬みたいな、高度なものばかりとは限りません。「よき家庭のコンパニオンである」という事も、立派な技能であり、そうであることは犬にとっての「作業」になり得ます。

 自分の犬がものを壊したり、他の犬に吠えたりする心配なく、安心してどこへでも連れて行くことが出来るか。リードを引っ張らず、楽しく散歩をさせてくれるか。子供やお年寄りと適切に関わるか。何らかの理由でリードが切れたり、手から離れても、呼べば必ず戻って来るか。知らない犬や人にも、落ち着いて挨拶できるか。道に落ちているベーコンを「leave it」出来るか。細かい、なんてことないことのように聞こえるかもしれないけれど、「一緒に暮らしやすい犬」「よき家庭犬」が極めねばならない事ばかりです。優れた家庭犬に求められる技能とは、犬の本能とは逆行するタスクも多く、本能を駆使して行う作業よりもある意味困難なものも多いです。これらをどんな状況下でも安定して出来る「優良家庭犬」とは、良い素質を持った犬が、絶え間なく練習を繰り返した結果、至るところと言えます。

 少し脱線してしまいましたが、ここまで読み返してみて、もしそれでもシェルターからシェパード(系の犬)のアダプトをするとなったら、自分ならば ①自分の求めるラインの犬を増やしているブリーダーに里子にもらえる犬がいないか聞いてみる → ②シェパード専門のレスキューに問い合わせ、できれば若い犬を探す、のがいいんじゃないかなと考えました。犬種専門のレスキューは、犬がちゃんと扱ってもらえている可能性が高いし、知識が豊富な先輩とつながりが出来て、知恵を授けてもらえる可能性が高い事が最大のメリットです。

 とりとめもなくいろいろ書いてきましたが、将来的に娘がある程度大きくなったら、ファンドレイズの手伝い等の形で、レスキューのシェパードと何らかの形で関われたらなあ、という気持ちもあります。とにかく犬って本当にいい生き物だなあ、と思う事が年々増えてきたから、その犬をとりまく私達人間のほうが頑固になったり、排他的になるのではなく、協力してより良いヒトーイヌ間の共存法を目指していけたらいい、と思います。



2017年9月30日土曜日

秋の気配

バージニア州 ミドルバーグ

 そこここに小さい秋の気配が漂う季節となりました。今月からコディは隣町にある、セラピー犬・介助犬を専門にトレーニングしている学校に行っています。例の如く子供の寝かしつけだけ相方に頼んで、暗い高速をさらに郊外の方へ飛ばして行くので、ちょっとしたアドベンチャー感があり良い息抜きになっています。少しブランクがあるから、手始めにコミュニティー・ケーナインのクラスから(AKC-Community Canines - CGCA Web)。

 このクラスは内容的にはCGCのもうひとつ上のレベルという扱いなようで、最後のテストに通れればタイトルももらるようです(AKCのビジネスの上手さ)。レクチャーは屋外で、毎回ロケーションを変えながら行われます。コディはCGCをとってから2年以上が経過しているので、以前と比較して良くなった部分・知らず知らずのうちについた悪い癖などが浮き彫りになっていて、いろいろ勉強になってます。

 クラスメイトに、巨大なオスのハンガリアン・クーヴァースがいるんですよ。今まで見たクーヴァースの中で一番きちんとしつけが入っていて、いいブリーディング、飼い主の正しいハンドリング(訓練+社会化いっぱい)で、コワモテの護羊犬種でもこんなにマナー良く愛される犬になるんだと、非常に感銘を受けました。


☝ついったーに上げた写真☝


 「ちいさいにんげん」と犬の共存関係もめでたく2年目を迎えました。

 しかしここへ来てついに、犬と子供の面倒を同時に見ていく事に限界が訪れたように思います。娘が赤子として「母親と犬」のチームにくっついていた時期が終わり、自我の芽生えつつあるヒトの子供として、ヒト同士の世界を探検していくことの方により興味を示してきたからです。これ自体はとてもいい傾向なので、色々な経験が出来る様頑張っていますが、問題は言語やソーシャルスキルなど、子供にとって大事な事を学べるような場所には、犬は連れて行けない事が殆どだということです。子供のケアに集中するため、犬を家に置いていくことも少しずつ増えてきました。

 また人間の子供と犬とでは、身体能力や、興味をもつ運動の傾向もぜんぜん違います。今までは子をベビーカーに座らせ、ちょっとおとなしくしてもらっている間に犬にとってこいをさせたり、子を背中にしょって雑木林へ連れて行ったりすることで、なんとか両者共に運動(的な)アクティビティが出来ていました。けれど今は子も「自分で歩きたい」「ボール投げしたい」と言うし、それをさせてあげると今度は犬をヒモでつながなくてはいけなくなったりと、両者を同時に満足させてあげることが徐々に難しくなりました。

 ここからの1年は、朝から晩まで子と共に居られる最後の1年間になるので、自分や犬の生活の質をなるべく落とさずに「子供の社会化」も頑張れるよう、全力を出していこうと気持ちを新たにしました。


3月から少しずつ仕事的なことも再開してます。
そこからの眺めと、座る位置近衛門(オモチャ持参)

2017年8月31日木曜日

オナモミ犬



 今日の写真は、すこし前に義父母がバージニアに遊びに来てくれた時のものです。コディはゴールキーパー役が得意で、本物の人間のキーパーみたいな動きをするので、サッカー好きの義父は大喜びでした。

 写っているオレンジのボールはキャッチボールグッズで有名なChuckit!という会社の「キックフェッチボール」で、今、コディの中ですごくブームになっているおもちゃです。人間のサッカーボールと同じ大きさで蹴りやすくて、軽量でよく弾むので、犬も人も一緒に遊べます。咥え易い形に加工してあるので犬に優しい反面、破壊されやすいのが難点ですが、遊ぶときだけ出してやることになるためよけいプレミアがついて、夢中になってしまうようです。とってこいが好きな犬と、球技が好きなドッグオーナーにはお勧めです。


オナモミ犬


 コディは相変わらずオナモミのようにひっつき虫で、必死な目でどこでもついて回ります。まわりの人に「この犬はお母さんの事しか考えてないね~。」とよく笑われるのでたまに少し恥ずかしいですが、この心理的近さのおかげで、おそらく彼にとってはた迷惑だろうトリック(持来とか)の練習にも根気よく付き合ってくれてるのではないかと思います。

 反面、いつの間にか「にんげん♂」の言う事は全く聞かなくなっていたことが発覚しました。「にんげん♂」とコディの付き合い方を観察していたら、基本的に犬に報酬をあまりやらないため、イヌの心をつかめてないのが原因のようです。わけは何であれ、犬が家庭の特定の家族の言う事しか聞かないのでは良き家庭犬と言う事は出来ないので、こまめに時間をみつけて練習してもらい、信頼関係を再構築してもらいたいと思います。


私とコディに共通する事……安定感のあるどっしりした姿(笑)


2017年7月31日月曜日

人生に効く薬



 コディは2歳半をすぎ、体高がだいたい73センチくらい、体重は最近少ししぼって、55キロ位となりました。2年前と比べると随分と大きくなりましたが、ほかの兄弟は60キロオーバーの犬もいるみたいなので、たぶん同胎犬の中では小さい方なのかもしれません。挨拶の仕方や愛情表現はまだまだ子犬のそれで、所謂とっちゃんぼうやみたいな感じになっていますが、とてもかわいいので(親バカ)どこへ行っても撫で撫でしてもらえます。




 犬が2歳すぎたと同時に、「小さいにんげん」育ても、もうすぐ2年になります。この2年間は本当にいろいろなことがあった。子供の世話も、犬の世話も、仕事も、自分のやりたいことも、限られた時間に全て詰め込もうとして、いつも体力の限界を試されていました。子が生まれたら変わるだろうと思っていた「子供の相手が不得意」という性格は、結局なにも変わらず(笑)ただ漠然と「解放されたいなあ」と思う事も今でもよくあります。

 写真で見れば、「きっとあとで宝物になるだろう」と思える日々です。だけど自分は愚かな人間なので、今まさに起こっているであろう幸福を、今感じ取ること・享受する事が出来にくいようです。そういうタイプの人にとって、この世界の幸福とは、いつも振り返った過去の中に見えるものです。だから、撫でるだけ&じっと見つめるだけとか、ペロッと舐めてもらうだけでごく自然に、インスタントに幸福を感じさせてくれる犬の存在は、私にとって家にとって、無くてはならない大切な存在だと言えます。



2017年2月28日火曜日

コディ、2歳



 3月になりました。季節外れの吹雪が舞い、毎年楽しみにしている前庭のスター・マグノリア(シデコブシ)の開花したての花と蕾を軒並み枯らしてしまって、がっかりしている「わし」です。北バージニアは今冬は天候が読みにくくて、このコブシの木だけでなく、本来3月中のはずのアカガエルの繁殖行動が2月にあったり、桜の開花時期が安定しなかったり、スノウドロップ(マツユキソウ)もバラバラに咲いたりと、自然の生物達もだいぶ混乱しているように見受けられました。


2016年9月30日金曜日

夏が過ぎ~



 風あざみ~、と昭和人間のカラオケ意欲が刺激される時分となりました。暑かった季節が過ぎてようやっとブログに何かを書く気力が復活してきたわしです。例の「小さいにんげん」がハイハイを飛ばして突然歩き始めるというトリプルC技を見せてくれたため、ここ三か月ほどの間は毎日の子の監視(お世話ではなく見張るという雰囲気)、イヌの世話と家事・労働の反復横飛びでただただ過ぎ去っていく体となっていました。

 犬のコディはと言えば、あいかわらず朝は自由運動、夜は日がかげる頃にドッグランへ遊びに行く毎日を過ごし、飼い主とは反比例的に元気全開にしています。雑木林の傾斜で、体重10キロほどに成長した赤子をしょって汗だくの自分の前を颯爽と駆けていく後姿を見るたびに、ヒトよりずっと体力のある犬が赤ちゃんを背負うべきでは?と何度黙想したことでしょう。

 雑木林の中ではシカを追いかけるゲームが犬的にトレンディなようです。面白かったのが、自分がシカを見つけた時(大抵犬より先に見つける)、そちらの方向を向いて静かに突っ立っているようにしたところ、静止した飼い主の目線の方向→シカという図式を2回で完全に分かった様子だったことです。

 コディは新しいものを覚える時、題材にもよるけれど大抵平均5~8回ほど繰り返さないと理解しないので、2回というのは記録的に速く、「林のシカ」という題材がいかに強烈な刺激物か、彼の生活の中で重要視されているのかが分かったようで、面白かった出来事でした。




 ドッグランでも面白かった事がありました。先日遊んでいた時にたまたま地域の新聞取材が来ていて「にんげん♂」とコディが写真を撮ってもらったことです。短いインタビューも受けましたが、写真が使われるなんて考えもせずすっかり忘れていたところ、しばらくしてお隣さんから「あなた達、今週の新聞の表紙になってるわよ。」と言われ例の写真が1面にバーンと載っているのを見た時は本当にたまげました(インタビューされた内容もばっちし紙面を割いて載せてくれていました)。

 アメリカの新聞は、題材が人間の場合記事の書き出しが名前→その人の身分→人物の概要みたいな感じになるのが定型ですが、イヌの場合もそうなんだ(コディ→CGC→ドッグラン大好き)と分かり、へーっと思った出来事です。






 ここ三か月ほどの間はトレーニングクラスをとる元気が出なかったので、家で細々と今までの復習やトリック「ものを咥える練習」などを続けていました。(ユーチューブの黒枠右下にある5つのアイコンの左端「字幕」を押すとキャプションが出ます)

 ものを咥える練習はちょっとずつ進歩してきていて、サイクリストや他の犬も通る野外の空き地でダンベルを持ち歩いたり、咥えたまま立つ→すわる→ふせ→すわる→つけなど、少しずつ複雑な動きが出来るようになってきました。全体で見ると詰めが甘々ですが、なるべくやる気を維持する方向で、少しでも出来たらどんどん報酬をあげるようにしています。

 はじめは物を咥えるという行動そのものにすごく警戒していた事を考えるとだいぶ上達したように思うし、何かを咥えて適正な力かげんで保定するというのは犬にとっては結構神経を使うようで、頭も体も同時に鍛えられていいかんじだと、自画自賛しています。

 次のステップとしては、クリッカーを使って一つ一つの動きを正確にして(今まではアナログな教え方をしていた)、それが出来たらダンベルを咥えて障害物を飛んで戻ってこられるようにしてみたいです。あと、できれば報酬をタグトイに変えたい。けどこれは難しいかもしれないと半分諦めています。色々手を変え品を変え試してみましたが、コディは私とものを取り合いたいというモチベーションが殆どないので、難しいと感じました。

 モチベという点ではコディはトリックの練習などに関するモチベ―ションも全体的に低いです。先日しびれを切らして「おめさん、シェパードなのに何もしないなあ」と口走った所、口を開けてお饅頭の様な顔をして、ニヤニヤしていました(全てが許される犬のあの顔)。前にもうんちくを書いた通り、犬の作業欲求が低い事は家庭犬としてはぜんぜん悪い事じゃない(むしろ好ましい)と思いつつも、少し残念です。



道行く人に「クマちゃんみたい」と言われ、撫でられることが多い


 上はコディが家族に加わってから初めてバージニアに遊びに来てくれた義父母と一緒にグレートフォールズ公園へ歩きに行った時の写真。今回の彼らの滞在では、自分にとって、今まで犬に色々教えてきたことが実を結んだと感じた瞬間が結構あって嬉しかった。




2016年5月24日火曜日

最近の自主トレ

うちのキッチンが小さいのではなく、犬が大きい(いいわけ)


 地味に続けているコディの自主トレ記です。立ったまま物をホールド→ホールドしながら座る→待つ、と、少し難易度が上がりました。意外と口が敏感だと分かったコディのために、身近にあるものの中から何が咥え易いのだろうかと色々試した結果、今は牛のアキレス腱に落ち着きました。ホールドしながら体制を変えるのがかなり難しいらしく、まだまだスパッと出来るようになるには時間がかかりそうです。表情も硬いので、練習を重ねてもう少しリラックスしながら出来るようになるといいなあと思っています。

 おもしろかったのが、それまで牛アキレスと言えば大好きなおやつだったのに、ホールドの練習に使用するようになってからは、おやつ→→→何かが起こる魔法の棒へと、その存在が格上げになったらしいことです。留守番の時などに置いて行っても、食べずにとってあるのを見かけるようになりました。やはり食べ物を使う案は良くないのかも知れません。何か、他にいいものを見つけないと。


友達の愛犬(小型犬)にあげる分、お土産袋に異物混入したと思われないよう、リボンを結んでみた。


 食べ物ねたその2です。

 日本滞在中、実家の近所のペット量販店でみつけた「サメ軟骨」。サメの軟骨と言えば、一部ではガンを治す効能があると信じられていて、漢方として犬にあげる人もいるようですね。これらの効能に科学的な根拠はないそうですが、犬にとって健康的でおもろいおやつだという事には、間違いなさそうです。袋を開けた時、海産物の乾物のとてつもなくイイ香りが部屋中に広がって、普段からニボシ一匹貰っただけでも有頂天になるコディは、もう夢み心地だったようです。お気に入りのラグの上にサメ軟骨のかけらを置いて、それを舐めたり口に入れたり、出したり、一人シッポを振りながら食べていました。




 食べ物ねたその3。

 管理人が愛読しているブログ、ドイツ釣りにんげんの筆者akaさんが紹介されているのを見て「いいなあ!」と思っていたドイツのトレーニングトリーツ「チュビドッグ」をゲットしました。レバーヴルスト味で、内臓スキーである自分にとっては、非常時はこれでビール飲めるんじゃ!と思うくらい、とてもおいしいそうな香りがしました。鈍りまくった人間の鼻でもそう思うくらいなので、イヌにとってはきっとたまらない香りがするのだと思います。

 因みにこのおやつは、友人の愛犬の似顔絵を描いたときに、その友人がお返しの一環にとドイツに帰省ついでに手持ちで持ち帰ってくれたものなのです。おお、心の友よ!感謝、感激でした。




 いいオヤツが色々揃った所で、外でのトレーニングも再開しています。赤ん坊を寝かしつけた後、街のお店が閉まるまでに1時間ほど猶予があるので、行って様々な場所をまわっています。ペット量販店やホームセンター、通路の広い大型のユテリティグッズ屋などが練習しやすいと感じます。写真はThe Container Store、直訳すると「入れ物や」ですね。文字通り収納ボックスや容器類に特化したお店ですが、このビジネスモデルを考え付いた人すごいなと、来るたびに感心します。ともあれ、最近急に湿気て暑くなってきたので、冷房の効いた店内での練習は犬にとっても嬉しいようです。


ショッピングカートをわざとガタガタ言わせたりして、不審な目で見られた。


 お店を入った所で、店内の端っことかジャマにならない場所に(こんな感じで↑)静かに伏せていられるようになれば、他の人の迷惑になったり、犬が割れ物を触ってしまうかもと言う心配もなくゆっくり買い物が出来るのではないかと思いました。いつかそんな日が来るだろうか。




 今日の最後は「ちいさいにんげん」の「あたま」です。
 日本でお宮参りへ行った次の日から、だんだん毛が生えてきました。
 なんか御利益があったんだろうか???


2016年5月19日木曜日

シャイロの運動量

不在の間に季節が変わっていた。 野生のバラのシーズンに間に合った!

 あっという間の日本滞在も終わり、北バージニアへと舞い戻りました。旅行後の後片付けをしながら、日常生活も再開です。ほぼ五年ぶりの日本でのおもしろかったエピソード(例に漏れず殆どは動物関係;)などを、撮りためた写真などとともに今後も時折紹介したいと思います。とりあえずこれから、64ギガのメモリーカード二枚分(!)の写真を整理します。

 三週間ぶりに帰宅した時、愛犬コディはクレートの中で、存在を感じられない位静かに息を潜めていました。薄暗いクレートの中からオレンジ色の小さな2つの目がじーっとこちらを見ていて、自分の帰宅をあまり喜んでいないのか?と思いつつ扉を開けると、途端に飛び出して小さいキッチンの中でヒーヒーと鳴きながら、ぐるぐると円を描いて走り回りました。心臓発作にでもなるんじゃないかと心配になるくらい興奮していたので、コディが年取ったら、家を長期で空けるのは難しいのかもしれないと、漠然とした不安を感じました。

 家人の話によれば、自分が発って一日目、二日目は(窓の外を見たり、不審そうにしながらも)まあまあ普通にしていたものの、三日目に家の中を探し回る素振りを見せたそうです。犬は、長期記憶はあまり良くないと聞いた事がありますが、コディの日々のルーティンの中で、私の存在に関する記憶をトリガーする状況が多々あったということなのでしょうか。不思議でした。

ビミョ~な表情のふたり

 帰宅翌日の朝散歩の様子。1歳4カ月になったコディは、日ごろの運動量がきちんと足りていれば、あさイチでドッグランへ行かなくてもこうしてバギーの横を落ち着いて歩いていけるようになりました。個人的に、下準備ナシでも町中で落ち着いていられるようになったのは、嬉しいステップアップと感じています。

 そういえば、シャイロシェパードの運動量に関しては、ときどきこの犬種に興味のある人との間で話題になるもののひとつで、色々な説があるようです。彼らが言うに、ネット上のサイトでは「アパートメントで飼えて、ローエナジーなので散歩は少しでOK」的な記述をしているサイトもあると聞きました。

 確かに運動量さえ足りていれば、セオリー上はシャイロシェパードを(というかどんな犬でも)アパートで飼うことは可能だと思います。また、同じシャイロでも、犬によってエナジーレベルの差があるので、特にのんびりした個体に関しては、本当に少しの散歩だけでもOKなのかも知れません。一方私個人の見解では、少なくとも犬が若いうちは毎日最低2~3時間くらいは、なんらかのアクティビティをさせてやることが、心身の健全な発達に必要な気がします。

 うちの犬を例にとると、土のあるところで、色んな匂いを楽しみながら、勾配の有る場所を延々と自由運動するとか、途中でちょっと泳ぐとか、トレッキングやハイキングに類する運動スタイルを特に好むみたいです。見た目はちょっとズングリしていますが、気候さえ良ければ歩いたり走ったりしながら6時間くらいならノンストップで外遊びをエンジョイできるタフさもあります。家にいる時も風通しの良いベランダやデッキの上など外に居る事を好むのを見ると、他のシェパード犬種達と同じく、本質的には半ソト犬なんだろうという感想を持ちます。

「質の良い運動場」の一例 (笑)

 この犬種に関しては、コンクリートの上で一気に走らせるような運動(長距離のジョギング、自転車での曳き運動など)は2歳くらいまでしない方が良いというのは、複数のブリーダーから聞いた事です。やはり体重があるので、質の良い運動場に日ごろからコンスタントにアクセスできるかがミソな気がします。

2016年4月30日土曜日

東京鳥聞録

「美魔女よ!」と申しております。


 日本に帰省しています。ふるさと東京に滞在するほか、家族の故郷山口県にも立ち寄ってきました。
 久しぶりの日本の田舎は、犬が減ったのにビックリ。
 かわりにちょっと未来のペットを思わせるおもしろい動物に出会いましたので、あとで書きたいと思います。
 写真は実家においてきた愛ハトです。4月24日にお誕生日を迎えました。
 15歳めざして元気で頑張れるよう、アメリカへ戻る前にひよこ電球をプレゼントしようと思います。


家の中を縦横無尽に飛び回るぽっぽさん

タンスの上を闊歩


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2016年4月19日火曜日

IPO競技会へ



  数日前から棒状の物を口に咥えさせる練習をはじめました。まだずっと咥え続けていることはできないですが、カメラのキャップを外して写真を撮るくらいの時間は待てるようになりました。咥える=座るという行動がリンクしないように次からはショートリーシュをつけて練習するのを覚えておかないと。

 コディは硬化プラスチックとか、金属のパイプとか、変な質感の物が歯に当たるのが大嫌いです。一方で、ちゃんと気を付けてホールドしてないと物を落っことしてしまうので、こういうのは集中力を鍛えるいい練習になりそう。最初は件のダンベルで練習を始めたのですがうまく行かなかったので、使い古したナイラボーンをホールドさせるところから始めました。写真ではミント味の骨がむを咥えています。木で出来たダンベルがあればもっとやりやすいかも。

2016年4月9日土曜日

新しい友達

ベランダでものおもいにふける?コディ


 四月となりました。気候はまだ暖かくなったり、寒くなったり雪がちらついたり(!)と不安定ですが、鳥や動植物の様子を見ると春はちゃんと訪れているようです。うちの犬「コディ」は生後14か月めに入り(おつむの方はともかく)体の方は体重が50キロを超え、毎日の赤ん坊連れ散歩のおともをりっぱに務めてくれるようになりました。

 今週で、コディを去勢してからだいたい1ヶ月が経ちました。ホルモンがだいぶ抜けたからなのか、どうなのかは分かりませんが、見慣れないものやほかの犬に対する反応がマイルドになった気がします。それから、散歩の途中でも撫でられると喜んで、耳ペタでヘラヘラするようになりました(以前は散歩中は常に真顔、シッポは先っちょを気持ち程度に振るだけだった)。去勢前と後とでオビディエンス的な意味合いでの行動は変わらないものの、以前はもっと衝動のおもむくままに探求したい欲求があったのを、我慢しながら散歩していたのかも知れません。今の方が全体的にリラックスしているように思います。


コディとニック


 それからこれも去勢に関係した事かもしれないと思っているのですが、いつも行くドッグランでとても面白い事が起こりました。コディに大人のオス犬の親友が出来たのです。ドッグランによく来るボーダーコリーのニックは、飛行機と走っている車の車輪、浜辺のさざ波がちょっと強迫的なレベルで好きな(←ボーダーコリーあるある)かわいい犬ですが、このニックとコディとは、今までの1年間ほぼ毎日のように顔を合わせていながら、1度も一緒に遊んだことがありませんでした。

 この2匹は年齢も違うし(ニックは3歳半)、ニックの好きな遊びというのは走り回る他の犬を追いかけて鼻先でこづきながら自分の思ったほうへ走らせると言う、いわばハーディングごっこなので、どすこいぶつかり稽古派のコディとは接点がありませんでした。ところが数日前、ランに入って互いに軽く挨拶 を交わした所で、二匹の間で何か「パチッ」と化学反応が起きた瞬間を目撃しました。そして、彼らは猛然と遊び始めたのです。



2016年3月29日火曜日

ペットエキスポへ



 三月ももうおしまい、ここ北バージニアでも日差しがどんどんと春めいて、満開になった桜のすきまから、あっという間に若い葉っぱがのぞくようになりました。ここまでくるとあとは一気に暑くなっていきそうな予感。日照時間ものびて、最寄りのドッグパークではイブニング・タイムの人波が復活しました。人々も犬もみな暗い冬のあとの再会の喜びを分かち合っているようでした。

 家でも、アフターファイブに家の人が犬の散歩をやってくれる日が出てきました。ふだん一人で全ての犬の世話をしているし、散歩中のルールが変わるのがいやでなかなか散歩を人にかわってもらおうと思えない性分ですが、一日一回でも誰かが散歩を手伝ってくれるとこんなにも体が楽なのか!と目の覚める思いでした。やはり大型犬は家庭で分担して世話するものですね(あたりまえ?)。

2016年3月19日土曜日

エリマキドッグ


 思い立ったが吉日ということであのあと獣医さんで手はずを整えていただき、去勢手術が終わって、家に帰ってきました。すでに場所をだいぶとってるコディが大きなエリザベスカラーをつけてゴトゴト動き回るので、もともと小さい居間がさらに狭く感じられます。そして、手術のあとペっちゃんコになったイヌのたまたまを見るとかわいそうやら、気の毒やらで、本人が(犬)が何もわかっていないのがせめてもの救いです。

 コディはカラーをつけてから食欲がなくなってしまいました。餌にかんづめをちょっと入れてやったり、餌台の角度をかえたり鎮痛薬をあげてみたり、ちょいちょい様子を見ていますが元気がありません。病院へ行って先生や看護師さんに囲まれて楽しくはしゃいでいるうちに急に朦朧として、目が覚めたらエリマキトカゲならぬ、エリマキイヌとして生まれ変わっていたのから仕方ないですね。ハンスト二日目に試しにドライフードを手からやったらポリポリといかにもつまらなさそうに食べていました。

『ゆうつ』モードのコディ。


 去勢後5日間は激しい運動はダメと言われたので、その間はフレキシをつけて地域の遊歩道をゆっくり・しっかりめに歩くことにしました。ここ数日間はバギーを押しながらOR抱っこひもをつけて、朝夕で計10~15キロくらい歩きました。アメリカに越して以来こうしてコンスタントに長距離を歩くことが無かったので体がなまりまくっていた事を痛感。こんな体たらくでは日本へ帰ってももう山には登れないな(引っ越すまでは毎年富士山に登っていたのに)。

 反面歩き散歩の最中、遊歩道脇の雑木林で、朝もはよから頑張っている鳥類の姿を頻繁に見かけることが出来たのは得した点でした。ふだんこの時間帯は公園かドッグランにいるのでずっと知らずに過ごしていましたが、こんなに面白い鳥の世界があったんだと気付き、ちょっともったいなかったと思いました。

 とくに感動したのは4日目の朝にクロコンドル(American Black Vulture)三羽の食事風景に出くわした事です。これは、歩道から20メーター位奥まった場所だったので見つけられてラッキーでした。すごいと思ったのは、この鳥達のすごくおっとりした性質です。真っ黒で大きく「森の掃除屋」と言われるイメージとは違い、穏やかで静かな鳥達で、カメラをもちながらいつのまにか5、6メートルくらいの距離まで接近していました。野生の鳥なのに!この寛容さに感激して、すっかりファンになってしまいました。以下に写真をアップします(一部動物の死骸が写ってるので「つづき」に畳みます)。

2016年3月14日月曜日

ボール遊び


 もともとボールにそれほど執着のない子犬だったコディなので、トッテコイ遊びを少し工夫しています。途中でゲームの展開が読めるようになってくるとおもしろさが減少してしまうので、コディ的に価値の異なるボールを6こ用意して、場所や状況に応じて投げるボールの種類を変えながら遊んでいます。たまに逆戻りしたりもしますが、基本的にはとってこいをすればするほど次に飛んでくるボールのランクが上がっていくので、最後まであまりダレずに遊べるようになった気がします。ボールのランクは、マックスアウトする前、犬が「もう少し遊びたい」と思う所でやめにして、次回への期待感をのこします。最高ランクのボール(上の青いボール)は投げず、遊びの終わりに「コイ」でサッときてリーシュをつけさせた時点で、手渡してあげています。


 ボールはフィールドで投げる瞬間までは「ボール入れ」にしまっていて他のどんな時も触る事が出来ないようになっています。また、ボール入れにはたまにフリスビーや枝が混ざっていることもあり、コディにとっては次どんなオブジェクトが飛んでくるのかわからない事があるので、ここでも多少ワクワク感が増すようです。


 投げるボールの種類をかえるほか、他のゲームと融合させたりしてもったいつけてから投げることも多いです。最近よくやっているのは「あれ拾って」ゲームです。

 以前、犬が落ちてるペットボトルを拾ってこれたら便利かもみたいなことを書いた事がありますが、そのアイデアを転用したゲームです。今日の収穫は1ガロンの水容器と、ミネラルウォーターのペットボトル。週末明けの公園にはこういうものがそこかしこに散らばっているので、いい練習場になっています。近く(2、3メートルくらい)まで歩み寄って「あれ拾って」と言えばだいたい拾って、私の手のところまで持って来られるようになったので、次はもっと離れたところにあるオブジェクトをターゲティングにするにはどうしたらいいか、犬にとって指示を明確にするのになにかいい方法はないか考えています。


 数日前の夕方のトッテコイのビデオです。前で赤ん坊をしょっているのであまり遠くへは飛ばせていませんが、こんな感じでちょっとづつ移動しながら、30分くらい遊びました。このあと遊歩道をまた小一時間ほど歩き(私は春先の両生類ウォッチが出来てウハウハ)、帰路につきました。

2016年3月9日水曜日

週末のログ



 週末いった所・やった事の記録。

 土曜日はバージニアとワシントンDCのちょうど間あたりに位置するおハイソな街、クラレンドンで「クラぶら」してきました。と言っても真にぶらぶらするほどの広さはなく、「小さな小奇麗なエリア」という感じの場所です。雰囲気は大変良いのに案外やることは少ないという点で、東京の白金に似ているような気もします。そんな場所で子・犬つきでぞろぞろしていると出来ることがさらにかなり限られ、この生活があと数年続くと思うと正直気が滅入りました。

 これまたおハイソなアウトドアブランドORVISのドアに「Dogs Welcom」の文字を見つけたので入ってみると、綺麗過ぎて、恐れ多く、とても使えないような釣り竿やルアーが所狭しと並べられていました。見るだけでもとても楽しかったです。フライの針に使う素材になるシカの尾やリスの尾もあり、これで友達の飼ってる柴犬用のルアー作ったらどうなるかなあ等と妄想しました。フィールド用の犬の首輪をプリントしてくれるブースや、犬雑貨もいろいろあり、楽しめました。コディもビスケットをもらえました。



ドイツから来たGシェパのフィギュリン発見!あんまり腰がおちてないような

 お次はまたぞろおハイソなベビー・子供グッズのKinder Haus Toysへ。ドイツ製のおもちゃ類を中心に、ヨーロッパの輸入子供雑貨が売られていました。私見ですがこの辺に住む若い親世代の間では、原色バリバリで目の中に星が飛び散っているアメリカ製のお人形よりも、より素朴でリアリスティックなディティールにこだわった(または美しくシンプリファイされた)西欧のおもちゃや洋服の方が人気があるようです。

 ところでワシントンD.C.は北米でも人種のダイバーシティが最も多様な街のひとつですが、ここでいろんな言語教育のためのつみきが売られているのを見つけました。もちろん日本語のも。このアメリカという地に生れ、アメリカ人として、そして日系ニ世、ロシア系ニ世として育っていく娘の人生がどんなものになるのか、思いを馳せました(そして自分の想像力では全く思いもつかないことにも気が付いた)。いつか遠い未来のある日、自分も、コディもいない世界を生きている彼女の事を考えるとちょっと不思議な気分になります。




 日曜日は自分・子・犬の三匹で、フライングパン牧場公園へ行きました。牧場の、特にウシのフンに含まれるバクテリアの死骸は赤ん坊の免疫機能を強化するそうなので、良い散歩場所だと思いました。ただ犬にとってはすごい刺激のある匂いでいっぱいなので、あっちゃこっちゃしてしまうコディをうまくハンドルするのが大変でした。

 ヒツジの柵まで行ってみるとオスの羊がこちらへ向かってやってきました。すごく大きい羊でしたがとても人懐っこく、犬にも全く物怖じせず、感心しました。




{{{ヒツジさん逃げて!!!}}}


そんな「獣っぽい系」のお肉の香りに目のないコディ。
この週末はふつうのご飯にテイスト・オブ・ワイルドのシカ味をトッピングしましたが、あまり反応していませんでした。
何がだめだったのだろうか。