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2016年3月19日土曜日

エリマキドッグ


 思い立ったが吉日ということであのあと獣医さんで手はずを整えていただき、去勢手術が終わって、家に帰ってきました。すでに場所をだいぶとってるコディが大きなエリザベスカラーをつけてゴトゴト動き回るので、もともと小さい居間がさらに狭く感じられます。そして、手術のあとペっちゃんコになったイヌのたまたまを見るとかわいそうやら、気の毒やらで、本人が(犬)が何もわかっていないのがせめてもの救いです。

 コディはカラーをつけてから食欲がなくなってしまいました。餌にかんづめをちょっと入れてやったり、餌台の角度をかえたり鎮痛薬をあげてみたり、ちょいちょい様子を見ていますが元気がありません。病院へ行って先生や看護師さんに囲まれて楽しくはしゃいでいるうちに急に朦朧として、目が覚めたらエリマキトカゲならぬ、エリマキイヌとして生まれ変わっていたのから仕方ないですね。ハンスト二日目に試しにドライフードを手からやったらポリポリといかにもつまらなさそうに食べていました。

『ゆうつ』モードのコディ。


 去勢後5日間は激しい運動はダメと言われたので、その間はフレキシをつけて地域の遊歩道をゆっくり・しっかりめに歩くことにしました。ここ数日間はバギーを押しながらOR抱っこひもをつけて、朝夕で計10~15キロくらい歩きました。アメリカに越して以来こうしてコンスタントに長距離を歩くことが無かったので体がなまりまくっていた事を痛感。こんな体たらくでは日本へ帰ってももう山には登れないな(引っ越すまでは毎年富士山に登っていたのに)。

 反面歩き散歩の最中、遊歩道脇の雑木林で、朝もはよから頑張っている鳥類の姿を頻繁に見かけることが出来たのは得した点でした。ふだんこの時間帯は公園かドッグランにいるのでずっと知らずに過ごしていましたが、こんなに面白い鳥の世界があったんだと気付き、ちょっともったいなかったと思いました。

 とくに感動したのは4日目の朝にクロコンドル(American Black Vulture)三羽の食事風景に出くわした事です。これは、歩道から20メーター位奥まった場所だったので見つけられてラッキーでした。すごいと思ったのは、この鳥達のすごくおっとりした性質です。真っ黒で大きく「森の掃除屋」と言われるイメージとは違い、穏やかで静かな鳥達で、カメラをもちながらいつのまにか5、6メートルくらいの距離まで接近していました。野生の鳥なのに!この寛容さに感激して、すっかりファンになってしまいました。以下に写真をアップします(一部動物の死骸が写ってるので「つづき」に畳みます)。

2015年12月9日水曜日

むすめ2カ月

White Maze-pore polypore mushroom


 早くも12月になった。落葉は完璧に終了して、これから地面が霜や雪で覆われるまでのわずかな期間、林床はコケや菌類の類でにぎわっている。上の写真は散歩中見つけた日本のサルノコシカケに似たキノコ。北バージニアにはこれと似た形状でターキーテイルという言い得て妙なネーミングのキノコもよく見られるけれど、これは真っ白でとてもきれいだなあと思い調べたところ、学名はLenzites elegansというらしかった。エレガンスと言うにふさわしいルックスだ。こんな美人が森の奥深くの朽木にひっそりと息づいていると思うと、ロマンティックだ。

2015年10月9日金曜日

小さいニンゲン、登場

その日の朝の病院


 雨の日には幸運がやってくるというジンクスを少しだけ信じています。義理の両親によれば、昔のロシアにもそんな言い伝えがあったとか。9月の終わりの霧雨の日に、体重3420グラム、体長(?)51.4センチの女児を授かりました。いわゆる分娩台に乗る、という状態になってから12分で娩出が完了となり、主治医の先生も「速い!これなら夕方のピザパーティに間に合うぞ」と嬉しそうだった。子供は生命力に満ちていて、小さい火の玉みたいに真っ赤になって泣きながらなにかを伝えようとしているのを見ると、日本語の「赤ちゃん」という単語は単純だがすごく的を射ているなと思いました。

 一方犬のコディですが、病院にいる間も彼がどうしているのか気になって仕方がなく、2週間の個人宅でのボーディング(お泊り)の予定を半分で切り上げて、あまり後先考えずに家へ連れ帰ってしまいました。犬の方は何度かシッターさんの家を勝手に出て家に帰ろうとしていたみたいで、どんよりした目の写真ばかりだったのでこれで良かったと思います。私達はどんな時も一緒です⇐ザ・シェパードと飼い主の共依存😂

 オムツはかせ方も、ゲップのさせ方も下手くそすぎて、結局一晩中起きて赤ん坊の世話をして迎えた朝、コディを連れてドッグランへ行き、運動させていると、周囲の人々がこれから秋を謳歌しようとするところに、自分だけが縮小された異世界の時間を生きているような感覚に陥ります。慣れないことだらけ、いろいろ学ばないとならないことが多く、大変ですが、がんばりたい。以下ここ10日間携帯で撮ったスナップをアップします。


9時過ぎのドッグランは仕事遅番&リタイア組の憩いの場。皆の和みタイム

コディ、お気に入りの「マンゴーボール」と共に。

車に乗ったコディのお腹にカシの落ち葉がくっついていた。秋です。

ストローラーと並んで歩く練習

すきま時間で、スーパーの入口で一人で待つ練習も。
子供にかかりきりの間、こういう今まで練習してきた事が退化しないかが目下、気がかりです。

2015年9月20日日曜日

ワサワサ期



 家の犬「コディ」は生後8カ月半になり、思春期/adolescenceならではと思える行動が増えてきました。ブリーダーと何度も話し合った結果、1歳過ぎまでは去勢をしないで様子を見るということにほぼ決まったので、ホルモン爆発ワサワサ期が絶好調といった様子です。日によって行動の良し悪しに差がありますが基本的にせかせかとせわしなくなり、ドッグランでは遊び方が荒っぽくなり、他の犬の無礼に対しては口答えをすることを覚え、ほんのひと月前まで大喜びで通っていたトレーニングのクラスにもあまり身が入らなくなったようです。

 体力は圧倒的にパワーアップしていて、以前はドッグランで軽く遊ばせてからクラスに参加すればかなり落ち着きリラックスした状態で授業を受けることが出来ていましたが、最近では同様の効果を得るには先ず原っぱや川などでみっちり運動させてから、その後クラスに向かう車の中でごはんをお腹8分目ほどに食べさせて(ご飯を食べるとなぜか落ち着く←それでも基本はワサワサしている)授業を受けるなど、いろいろ工夫が要るようになりました。




 犬がへとへとになるまで運動した後=その後の運転や餌やり・足シャワーなどをしてやる自分自身も同様にへとへとになっている事が常なので、クラスから帰った後はお互いベッドに一直線という状況になります。本などで妊娠10ヶ月の項を読むと「夜中頻繁に目が覚めて大変な時期です」等と書かれていますが、自分の場合はあまり当てはまらないようです。

 ともあれ、犬の思春期というのは子犬時代の社会化や、構築してきた関係のボロが浮き彫りになる時期と言われるので、これからしばらくは、いままでやってきたことの通知表を受け取るような気持ちで問題行動の芽に気をくばり、事実を受け入れ、根気よく対処していく期間になりそうです。


コーギーのオシリを意味なく激写・拡大してしまう


 それにつけても残念だなあと思うのは、子供が生まれるのが犬の成長にとって大切なこの時期と重なってしまう事です。コディが来てからの半年間、毎日最低4、5時間は散歩や運動や遊びなど一緒にできる活動に費やしていましたが、これからはそうもいかなくなるだろうし、犬と向き合う気力も体力も、暫くは1/2以下になるでしょう。

 ・・・という話をコディのセラピークラスのトレーナーの人と話していたら、彼女はおもむろに「大丈夫よ!私なんか何を血迷ったのか、息子が生れたと同時に生後四か月のキャトルドッグを飼い始めたわよ。」と、微妙にはげまして?くれました。

 アメリカに来て発見した事の一つにこの、子供と子犬を同時に育てようとする人が一定数存在するという事実があるんですが、特に家族のサポートがあるわけでもない中、みんないったいどうやって時間をやりくりしているのかなあ?といつも不思議に思います。敷地が広い家が多いから、自宅で運動させられるのかな。シダを植えるスペースしかない、猫の額ほどの裏庭の我が家からすると非常に羨ましい話です。

 近年家庭に犬がいる事は情操面のほかにも乳幼児の免疫力を向上させたりアレルギーを発症するリスクを下げたり、子供にとって非常に健康的だというのが科学的に分かってきているそうです。大変ですが、こうした具体的メリットもあるんですね。

※ハイパーアクティブで気の強い中型犬。ふつう農場などで飼われる




 ここから先は、アットランダムにここ10日間で撮れた写真をアップしていきます。

 ここのところ大きくなったお腹が段々下がってきて腰を圧迫するようになり、股関節にかなり痛みを感じるようになりました。最近ボロボロなリーシュウォークの練習もかねて、ア朝昼晩45分~1時間ほどの散歩が習慣になっていましたが、これも思うように歩けなくなってきてきました。最近膝の手術を終えて回復過程にあるニンゲン(♂)が「足の怪我は痛みより何より、自由に歩行できないストレスが一番堪える」と言っていた意味がよく分かるように。

 上の写真は散歩コースの道で見つけた森林管理の業者の人々です。トラックに粉砕機をつなげたものに乗って来るんですが、大音量のマシンに犬も少しドキドキしたようです。





 もうしばらく来られなくなるかもしれないと思い、週末に近くのデパートにも行ってきました。主にスポーツ用品と、アウトドアのお店を見ました。L.L.Beanというお店で犬のセクションを発見、ここはもともとアウトドアや狩猟用のサプライショップとして始まったそうで、ラブラドール・レトリーバーがマスコットのような存在みたいですね。ラブをモチーフにした雑貨がいろいろありました。




 
 これまで足掛け5か月の間、朝晩通っていたドッグランともしばしお別れの時が近づいています。ここへ来ると犬達とだけでなく、人々とも交流を持つことが出来たので、コディだけでなく自分自身の「社会化」にも役立っていた気がします。写真はどうしても家に帰りたくないブルテリア。


人間の操作方法を心得ている犬って面白いですね。
飼い主は大変そうだけど



 産科のクラスにも参加してきました。陣痛・出産専門の看護師の方が講師でした。参加者は20週中ごろの方が多かったので、もう39週近い自分はびりっけつです。講義内容はほとんど知っていたことばかりでしたが、出生後の注射の内容だとか、ワクチンを打つ時期(肝炎などものによっては遅らせられる事)、また新生児が生まれてすぐするリストバンドの重要性など、病院のインサイダーでなければ知らないようなこぼれネタが色々挟まれていて、総合的には受けて良かった気がする。そうそう、信じがたい事ですがアメリカには赤ちゃん泥棒というのもときどき出るらしく、とにかく入院中見知らぬ看護師が接近してきたら注意するようにと言われ、なんかすごいなと思いました。


モビールもどきの作成もちょろちょろ進めています。BGMはもちろんあの曲で。

 仮設置 天井のファンをまわすと折り紙の鳥がフリフリ揺れます。高さの調節がむづかしい

下から見ると模様が見えます。
近所に住む日本人の友達が、赤ん坊が好む模様(こんなの)があると教えてくれたので、参考にしました。




・・・(おまけ)・・・
 
 日本に残してきた愛ハト「ぽっぽさん」近影。

 13歳になりました。餌もよく食べているようで元気ですが最近、とまり木の握りが甘くなったような気がします。ジュズカケバトの平均的な寿命はだいたい15年前後と言われていますが、20年、30年以上生きる鳥もチラホラいるようなので、頑張って長生きしてほしいです。

 しかし鳥はこんなに小さな体なのに長寿ですごいですね。おなじ小動物でも、我が家のロボロフスキー・ハムスター三匹娘は最近、老化が目立つようになってきました。悲しい反面、ただ無表情に走り回っているだけなのにふとした瞬間「あ、なんか年取ってる」と分かるのがちょっと可笑しくもあります。無常な世の中です。


2015年9月9日水曜日

ついに、100パウンドに? ほか



 日中はまだまだ暑く、思考の中でも二言目には「来年こそはカナダに引っ越そう」「オレゴンに引っ越そう」等と渇望する日々、けれども日が暮れると鳴く虫達がかすかな秋の気配を感じさせてくれるようになってきた、ここ北バージニアです。我が家の一員、犬の「コディ」もついに8か月を迎え、今週辺り体重も100パウンドに到達しそうな雰囲気です。シェパードらしい胴長・短足体型なので、まだ成長途中の足にかなりの重量がかかってそうな気がして、最近はつい餌を減らし気味にしてしまうのですが、お腹が減るとピイピイ悲しそうに泣くので、餌に低カロリーでそこそこかさのあるヨーグルトや蒸したサツマイモなどを添えたり、缶詰には少し水をまぜてみたり、満足感が出るように色々工夫して頑張っています。が、効果の方は果たして。




 こうしていよいよ大きくなってきても所謂大型犬の体に子犬の脳ミソが搭載された状態なので、散歩中ふとした拍子に危険を感じる事も出てきました。たまにリーシュウォークの集中が途切れた時などに見せる引きがものすごいパワーなのです。私はアジア人の女性としてはやや大柄で、かなり力もちな方なのですが、それでも犬の行動を常に先読みして両手でリードをしっかり持って衝撃に備えていなければ、転倒や引きずられる可能性も十分にあると思える力強さです。この犬の場合、ふだんの躾や訓練を通して「理性」を鍛えることに重点をおいて、日々根気よくやっていくことが特に大切なんだと改めて思います。




 ところでそんな日ごろの考えを突然実戦で試され、そしてあっさりと敗れる(爆)という経験をしたのは、近隣のファーマーズ・マーケット(上の写真)をのぞきに行った時の事でした。ここのマーケットでは食品と、手芸品・クラフトのセクションが分けられていて、後者のセクションには犬も入れるので、愛犬家が多く訪れる場所です。今回、自分達もアフリカから輸入されたという犬の首輪を見に行ったのですが、コディはここでどうやら一瞬の隙にハチに刺されてしまったようなのです。今まで感じた事のない痛みに一瞬パニック状態になった犬の体が突然躍り上がり、雑踏の中に駆け出そうとし、予想もしていなかったその動きとパワーに圧倒された我々人間の方も若干パニックに。




 スワレのコマンドを出しながらおいしいトリーツをたくさん与え、最終的には徐々に落ち着かせる事に成功しましたが、子供やお年寄りも多くいる市場の中を暴走したらと、気が気ではありませんでした。犬のほうは落ち着いたとはいえとても辛そうだったので、この日は買い物もそこそこに市場を後にしましたが、家に帰って見てみるとどうやら右目のまぶたのあたりを刺されたようでした。これでは痛かったはずですね。このあと(犬がフテ寝している間に)以前買っておいたイージーウォークをおろして、コディサイズに調整しいつでも使えるようにしておきました。自分の場合、今後ベビーカーなどを押しながら犬と歩くことも出てくるはずなので、躾の継続もさることながら、こういう補助的な道具などには、もっと早くから慣らしておくべきだったと気付けた出来事でした。


最近は、リーシュウォーク自体もちょっとボロボロなので、なるべくこまめに出掛けて練習している。
今日は一緒に、まだ青いドングリを5つみつけた。秋の気配をそこここに感じる。



 話題その2。毎日2回のドッグラン習慣も、はや4か月目に突入しました。コディが子犬の今のうちは可能な限り続けようと思っています。以前から練習していたラン内での呼び戻しは、うちの犬の場合、オヤツよりもオモチャを報酬に使ったほうが反応が良いことを発見して以来、各段に良くなりました。

 ラン内でのコディは、取っ組み合いをしているうちにだんだん興奮して相手の頭や首、脚部を執拗にハグハグしたり、また何かの拍子にハンピング/マウンティングを繰り返すことがあります。前者はシェパードに見られる典型的な遊びの方法、後者はオス犬一般(たまにメスも)に広く見られるものですが、ランのような公共の場では他の犬の迷惑になることに変わりはないので、度が過ぎて来たら「オイデ」と呼び戻して、一定時間ボール遊びをしてあげて、それまでやっていた行動から気持ちを切り替えさせることで、今のところはなんとなく対処できています。

 そんな中新たに出てきた課題としては、このボール遊びからトッテコイにつなげた時、取りに行ってボールを前足で囲ったきり戻ってこないケースが、少しづつ増えてきていることです。様子を見ているとどうも、本来飼い主の持ち物であるゴムボールを、自分でも所有できるかどうか試しているようです。こういう行動はごく小さい子犬の頃以来最近まで一切とったことがなかったので、実は色々考えているんだな~と思うと同時に、どうすれば犬が飼い主にボールを返すことはフェアであると分かってくれるのか、考えています。


テラピーワーク・プレップの面々。犬も人も老若男女が集まって一緒に勉強する。

話題その3。セラピー犬のクラスもまだまだ続けています。コディはここに編入して初めて、「クラス内での素行の悪いイヌ」のカテゴリに入った感じがしています。今までとった3つのクラス内では比較的優等生だったのですが、田舎の秀才が都会の進学校で落ちこぼれるあのパターンという感じで(笑)。年齢のせいもあるのだと思いますが、とにかくワサワサと落着きなく、教室の反対側にいる別のワサワサ犬(これもシェパード)と「お喋り」しようとしてワンワンと吠えてみたりと、ランバンクシャスな行動ばかりとっています。セラピー犬にとって無駄吠えはタブーらしいので、これからもこまめな練習が必要になりそうです。コディのやつは特にかなり野太い声で鳴くので、患者さんが心臓の弱い人だったりしたら大変。


コーギーちゃんのおしり。。。かわいい



 話題その4です。第一子「小さいニンゲン(♀)」が生まれるのが2~3週間後かも知れないし、今日の夜かもしれない、という状況になってきて、乳幼児部屋を整える作業もほぼ終わりになりました。そんな中、クロゼットの中のペイントの色が見れば見るほど気に入らない・・・という、激しくソワソワした謎の心理状態に陥った「わし」は、中身を全部出して塗りなおすことにしました。今まで準備期間は何カ月もあったはずなのになぜ、今なのか(笑)。しかしこうして期限が迫って来る中、何かの制作の大詰めを迎えるという状況にはけっこう身に覚えがあり、懐かしいような、またこのパターンかあとちょっと自分に呆れるような気分を味わっています。そんなこんなでペイントは無事塗り終えることが出来たと思えば、今度は乳児部屋に飾るモービルつくったろと、本当になぜ今更?とセルフつっこみしながら、しこしこ作成モードに入っています。果たして、間に合うだろうか?


最近購入したマキタの掃除機。Makita XLC02ZW 18V Compact Vacuum
吸引力はそれほどでもないけど、充電式で手軽に犬の毛もどんどん吸ってくれるので、
ハードウッドの床には最適だと思った。部屋の改装の時もかなり役立った。
しかし延長ノズルを購入したら、同じ白でも色がぜんぜん違いました。マキタさん!頼みます。

↑このハリネズミのぬいぐるみ、実は犬のオモチャ。





2015年5月31日日曜日

びっくりしたこと



 6月になりました。日本列島はもうかなり暑いようですね。こちら北バージニアもむし暑いですが、管理人家の面々は元気にしています。今回、狭くて散らかっている・ちょっと恥ずかしいうちの裏庭のようすをアップしようと思い立ったのは、友達を招いてバーベキューをした日の「アンビリーバボー」な発見を、ここを読んでくださっている人にもどうしてもお見せしたかったためです。

 写真はバーベキューをあらかた片付け終わってひと段落した所です。左のテーブルの上に、茶色いスーパーの紙袋が乗っていますね。これは、家の犬「コディ」がまだもっと小さかった頃、夜中数時間ごとに裏庭でしたウンチを拾うため、スーパーのレジ袋をまとめて入れておいた袋をそのまま忘れて放置していたものです。




 それでバーべキューを片付けるついでにこの袋も始末してしまおうと持ち上げたところ、中に小さな鳥の巣があることを発見しました。セイフウェイ(日本の「サミット」みたいな規模のスーパー)のレジ袋が丸まった所の上に落ち葉や枯れ草、コケ、ヘビの抜け殻(!)などを組み合わせ、ツボ型に仕上げてありました。鳥の巣を見ていていつも思うんですが、器用なもんですね~。小鳥による建造物をそっといじりながら感心していたら、なにかが巣の奥の方で動きました。「まさか?」




 うわっ!ヒナがいるぞ。カメラのピントが合わず、はっきりとは写せませんでしたが鳥の雛です。感じから言って生後一週間経っていないでしょう。てっきり空き家だと思ったら、今まさに育児が始まったばかりのアクティブな巣だったのです。この様子を見てどこかで肝をつぶしているであろう、親鳥の目を気にしながらそっと袋をもとの場所へ戻しておきました。バーべキューでガヤガヤ、煙がモクモクしたのがもとで、彼らの育児が中止にならなければいいのですが。因みに以前近隣の野生動物保護グループの冊子で読んだのですが、鳥は嗅覚があまり発達していないので「ヒナに人間の匂いが付いたから巣を捨てる」ということはないそうです。が、ゴミだと思って無造作にしていた袋なので、完璧にもとの通りに戻せたか自信がありません。陰からそっと見守りたいと思います。




 話題その2です。最近のロボロフスキー・ハムスター三匹娘は、わけのわからない巨大な毛むくじゃら(犬)がもとの棲み場所であったキッチンを占拠したため、応接間の片隅に移されました。望郷の念に駆られているかなと思いきや、個別に家を与えられ&1日に何回も覗きに来ていた人間の注意が逸れたことで、むしろのびのびリラックスした日々を送れているようです。今日は「砂風呂の日」だったので、そのついでに体重も計ってみました。皆、見た目も肥え具合も適正範囲内で、元気なようでした。


久しぶりの「点々ちゃん」。体重は22グラムあった。
点々は毛並みが脂ぎっしゅで、他のハム達が二週に一回砂風呂をするところ、
彼女は週に一回必要なのです。

「おかめちゃん」です。砂風呂が大嫌いなので平べったくなって抵抗しています。
彼女はこの半年で毛色が退色して、だいぶ白っぽくなってしまいました。

遺伝性の旋回癖を発症したものの、症状の悪化もなく落ち着いた状態の「おもちちゃん」。
夜になると旋回を繰り返すので体力を消費してしまうのか、体重20グラムと適正範囲内ながら比較的スリムだと分かったので、
今日からエサに種子類を足して補うことにした。



 話題その3です。家の犬「コディ」の情報を群に登録するため、近所のアニマルシェルターに足を伸ばしました。日本の保健所のような場所を想像していましたが、思いのほかアットホームで明るい雰囲気で、収容された動物達にもケアがいきわたっている様子でした。自分が動物達の様子をひやかしている間にも、あたりをボランティアのTシャツを着た人々が忙しく動き回っていたので、きっとかれらのような、多くの人々の働きによってこの場所がこんなに清潔に保たれているんだなあと、ちょっと感心した出来事でした。


「今日から正式な群の住人だよ!」と汗をかきかき帰宅したら、
大股開きで寝ていたイヌ。





2015年4月10日金曜日

生後13週目

バージニア州とワシントンD.C.の間に位置するクラレンドンというエリアで歩いた時の写真。
右のピンクの女の子が犬に「私と友達になって!」と言い、
自分も地面に犬のようにオスワリしていたのがとても可愛らしかった。


 新しく家族の一員になった犬「コディ」は生後13週目に入った。12週目までの一番重要とされる社会化期は終わったように見えるけれども、これからしばらくはまだまだ「やわらかアタマ期」が続くと考え、相変わらず一日最低2回か3回は外へ連れ出して、色んな人に触ったりしてもらっている。犬を飼うと決めた時点では無頓着だったけれど、今、貰ってきたのが春先で良かったな~と思っている。これが真夏や真冬だったらきっとかなり大変だったのではないかと思う。

 犬は、可愛い盛りだからか、街ではけっこうたくさんの人が声を掛けてくれる。犬種を聞かれると相変わらず「ロングヘアのジャーマンシェパード」と言っているのだけれど、すると皆口々に「僕はジャーマンシェパードと一緒に育ったよ」とか、「私のおじいちゃんが家で繁殖していたの」と、どんどん色々な話に発展する。道ですれ違いざまに「ダイソンアニマル(掃除機)がいいよ!」と声をかけながら走り去るジョガーにも遭遇した(笑)。アメリカへ来て、これほど沢山の人がジャーマンシェパードに関して個人的な思いを持っているんだという事が分かり、正直びっくりした。AKCの調べではこの犬種は頭数で全米第2位にランクインしている(2014年)。直接的・間接的なものも含めると、アメリカの犬好きのほとんど誰もがこの犬種に対してなにがしかの接点を持っていると言っても過言ではない勢いを感じる。日本で大型犬(ドーベルマン)を飼っていた時には経験しなかった事だ。

 そういえば以前凧揚げフェスティバルの時の日記に、触りたい人がやって来た場合まず「よければ犬に『スワレ』のコマンドを入れてください」と言うタイミングが難しいと書いたが、実はまだ克服できていない。自分のきき方が悪いのか、アメリカ人はあまり気にしない人が多いのか、Hiパピ~~~!とやって来た時点でもう犬に接触していることが大半で、そこから犬を改めて座らせたところで「正しいマナーを学ばせる」という意味では、効果は期待薄だと思っている。また仔犬を見てワ~っと盛り上がった状態で急にタッチしてくる人も多いので、犬の方もエキサイトした人の気配を汲み取るのか、ピョンとジャンプして迎えようとするようになってしまった。それだけが原因なのかはわからないけれど、ここの所ジャンプ癖がつきつつあるので頭を悩ませている。この大喜びで挨拶する様子が今は可愛くても、6ヶ月後にはきっと迷惑な行動になっているだろう。飼っている私の年齢的なものなのか、妊娠中だったり小さい子供のいる友達が多いこともあり、このままではダメだと思っている。早いうちに対策を練りたい。




 コディは犬同伴可のお店へ行くのも徐々に慣れてきたようだ。シェパードだからかこういう所だと練習に協力してくれる人が案外多く、嬉しい誤算だった。パピークラスの同級生の、フレンチブルの飼い主さんは、こういうおおやけの場で3ヶ月まだあどけなくヒョコヒョコしている仔犬にトレーニングをほどこしていると、それを見る(ちょっと「犬が哀れ~」的な)まわりの目が気になるとこぼしていた。犬は見た目によって世間での扱われ方が劇的に違うことは、犬の飼い主はよく覚えておくべき点だと思った。上の写真は数日前友人の犬「ショーン」と一緒にジムウェアのお店で、ベーシックなオスワリやマテなどの練習をしたところ。ジムウェアはヒラヒラとした素材が面白そうに見えるらしく、油断すると商品に触ろうとするので注意が必要だった。


真剣な二匹・・・目線の先にはレバートリ―ツが。
レバートリーツが嫌いだった犬は今までに一匹しか会ったことがない

オニギリ君 春の湖畔にて

 苦手だったマテも少しづつ距離がのびている。今はなんとか記念撮影らしき事が出来るようになった。まだまだ10歩以上離れると不安になるのかフラフラとついてきてしまう事があるけれど、10センチですら待っていられなかった半月前と比べると進歩はしているようだ。反面、最近家のまわりの散歩道の様子もあらかた知り尽くし、顔見知りの犬も増えたことで世界が広がったのか?ちょっと自信がついてきたのか?こちらに向ける注意力が、少しづつ散漫になってきているように思う。これから6ヶ月、1歳、2歳とだんだん難しくなっていく時期(俗にいう「犬の反抗期」)なのも踏まえて、定期的に見知らぬ場所を散歩させてやったほうがいいのかもしれない。

 一方、パピークラスなどの室内環境だと与えられた課題は取りこぼしなく出来るようになった。私達を教えてくれているベテラントレーナーは、通常パピークラスが終わった後は初級オビディエンス→中級オビディエンス→CGC(カニン・グッドシティゼン)→もっと上級のコース(競技オビディエンスなどなど)と進むのが順当だけれど、もし興味があるならCGCのクラスに直接進ませてはどうかとアドバイスをくれた。理由についてはいつか後述したいと思っているけれど、管理人とコディがこんな風にマンツーマンで練習できる時間には限りがあるので、なるべく早くからいいマナーを身に付けさせてやれるチャンスがあるなら、活用して行きたいと思っている。今通っているクラブでは、CGCのクラスは皆平均2回受講するという。おそらく、沢山の反復練習を必要とする課題が多いのではないかと思う。まずはパピーのクラスで毎回出される宿題を毎日ちょっとづつ練習して、基礎をしっかりさせておきたい。




 早春のあたたかな光の中湖畔から少し離れた雑木林の道を歩いていると、野鳩が死んでいるのを見かけた。長く厳しかった冬を切り抜け、さあ今から花咲き乱れる春と繁殖の時を迎えようというところで力尽きてしまったんだろうか。今の季節は夥しい数の生命体が花開いたり生まれてくる一方で、こうして何が理由か分からないけれど死んでしまっているいきものというのもちらほら見かける。春、4月と言うのはそういう季節なのかもしれない。




2015年1月19日月曜日

きつね





アカギツネ(Vulpes vulpes)

 今の家に住んで2年目になるけれど、いつもすぐ傍に奴らがいることはうすうす分かっていた。それは、夜中に裏の雑木林から奇怪な叫び声が聞こえてきたりだとか、ウォーキング中、「ミニチュア犬フン」という形状の排泄物に出会ったりだとか、月曜の夕方、そとに出したゴミ袋に火曜日の朝小さな穴を見つけ、そこから古くなった野菜の切れ端が半分引き出されたまま、いかにもがっかりした風に置き去られていたりしたから。でも、今日、初めて朝の光の中で対面したその生物は、赤いふかふかのコートを着たほんとに素敵な生物だった。