2014年10月4日土曜日

TOWPATH



 現在自分では犬を飼っていないくせに、コーヒー片手に時々近所のドッグランのベンチに座っては、もみくちゃで遊んでいる犬達や彼らの社会を垣間見るのが好きな私です。怪しいですね。

 その犬「トーパス」に初めて出会ったのも、そうして柵の外から犬達を眺めていたある日のことでした。子犬の頃、虐待を受け、最後は走っている乗り物から道路に投げ捨てられて、何日も生死の境を彷徨った犬だそうです。自力では抵抗したり逃げ出したり出来ない、素直で、無垢な子犬を痛めつける人が世の中にはいます。きっと彼ら自身も昔無力だった頃に、同様に痛めつけられたことがあるのかも知れません。よく、憎悪は社会の中で伝染病のように伝播していくと思う事がありますが、ものを言わない動物達はしばしばその連鎖の終着駅になる。今を明るく生きてる姿に、心打たれました。

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