LAB PUPPY



 バイト先の飼料店に子犬が遊びに来た。何にでも興味を示すラブラドール・レトリーバー、まだ3ヶ月ちょっと。この子犬は、いくつか写真を撮らせてもらったけれど、殆どひとつもピントが合わなかった。写真が撮れないという事は、その子がいきいき動き回って世界を楽しんでいるということだから、いい事なのかもしれない。

 ラブラドール・レトリーバーという犬種がすごいなーといつも思うのは、頭の良し悪し云々という話の前に、「コマンドを達成し人間に褒められる事」に大きな意義を見出している犬が非常に多いところだ。例えばこの子犬も、こんなに小さいのに、出された号令に従って、たったひとつ習得しているコマンドである「スワレ」を、大喜びでやっていた(写真上)。子犬のわりにすごくシリアスな目をしている所を見ると、この犬も、「コマンド→実行→褒められる」ことを、既にすごく重要なこととして捉えているのが伝わってくる。




 この犬の飼い主は獣医師で、ジェントルリーダー(写真に写っている、ブルーのヘッドカラー)肯定派だ。自分のまわりに限っていえば、この道具の良し悪しについては非常に意見が分かれている。否定派から最もよく聞く意見は、非人道的でかわいそう、というもの。ほかにもジェントルリーダーをマズル(危険な犬に付ける口輪)と勘違いする人が未だに一定数存在するため、使用する犬の社会化に支障をきたすと考える人もいる。いわく、ジェントルリーダー=マズル=危険な犬と関連付けている人は、それを着用している犬とすれ違う時ほとんど無意識のうちにリードを戒め、自分の犬を手前に引き寄せようとする。引き寄せられた側の犬は、リードがピンと張った状態から緊張状態に陥ったり、防衛的になったりして、いつもと違った心理状態になる。結果、リラックスした犬同士の交流のチャンスが損なわれるという。なんとなく一理ある気がするけれど、個人的には、きちんと使い方を心得ているオーナーが散歩に際して既に間違った行動様式を身に付けている犬をこまめに矯正しながら歩く時には、非常に有用な道具になり得ると思う。リードやハーネス、カラー類への考え方やセオリーは十人十色なので、いつも色々考えさせられる。