WEEK 4+



 せっせとメールを送り合っているブリーダーからのメール。1月に生れた生き物が、ネズミ期を脱して徐々にイヌらしい形態に移行してきているという。そこで、隣の隣の州の山奥まで往復9時間かけて、覗きに行ってきた。見てなるほど!確かに、先週までの様子とは大分違って、あのテカテカ生物がいつの間にか自覚を持ってモゾモゾ歩き回り、小さなブリースティックをカジカジしたりするようになっていた。「犬」まではまだあと一歩だけれど、「これは、つきのわグマの赤ちゃんです」と言われたら、頷けるようなところまでは来ていた。

 今回、どの仔犬を迎えるかの決定プロセスは全てブリーダーに任せようと思っているので、自分は仔犬の頭をなでてやること以外、ほとんどすることがない。そうしようと思った理由は、特定の仔犬に感情的に入れ込んでしまい、それで欠点が見えなくなる事を避けたかったのと、また、自分ではどんなに犬に詳しいつもりでいても、長年その犬種を繁殖しているブリーダーのほうが仔犬のポテンシャルや適正について、ずっと優れた観察眼を持っているはずだと考えたからなのだ。この仔犬達は月末にベースの性格を診断するテストにかけられ、その後晴れてどの仔犬がどの家に行くかが決定される。うちはつい最近、犬を迎えるのに際してとても重要な「家庭の事情」がもう1つ増えたので(そのことについては、いずれ別記したいと思います)それについてもしっかり話し合いをし、また2週間後に来ると約束して、ブリーダー宅を後にした。

 写真は仔犬の足。ずっとモゾモゾ、モゾモゾしていて写真はみんなピンボケになった。まだ一度も外の世界に行ったことのない彼らの肉球は、まさに「穢れを知らない」といったかんじで、ちょっと感動するくらいぷにょぷにょと柔らかかった。連続9時間の運転は辛いと思ったので、仕方なく近くにあったカジノに隣接するホテルをとったら、その横にとてもおいしいヨーロピアンスタイルのチョコレートを売る店を発見した。アメリカの田舎とは基本、非常に退屈な場所だと思うけれど、よく見るとこうして「きらりと光るもの」が隠されていることがある。たまにはそんな宝探しもいいのかもしれない。