2015年6月4日木曜日

生後5ヶ月目



 週末、地域のジャーマンシェパード・レスキューグループが催したピクニックに管理人と犬の「コディ」も呼んでもらえたので、行ってきました。愛車の温度計を見ると一時的に104℉(37℃近く!)を指していたり、あまりの暑さに尻込みして「2、30分ほど覗いて帰ろう」と思っていたのが、行ってみたら結構楽しく、あっという間に2時間も経過していました。招待制だったので、人数も20名くらいかなあと思っていたのですが、大勢の人々+過去に里子になった100頭近くのGシェパード、Gシェパード犬系雑種の犬達があつまって、持ち寄った食べ物と犬トークを肴にワイワイと盛り上がっていました。


ピカーっと晴れた晴天ナリ。木陰に集まる犬と人。

 この他に群の警察官とK-9ユニットのシェパードによるデモンストレーションが行われ、プロフェッショナルな犬のカッコよさに惚れ惚れしたり(そして皆後ろを振り返って、自分の犬を見てため息をついていた 笑)、小さなアジリティコースやプールで犬を遊ばせたりと、思い思いに過ごしていた午後でした。コディも、大きいお姉さんやお兄さんに遊んでもらったり、ビシッと躾けてもらったり、なかなか有意義な時間を過ごせたようでした。


コディとパトカー?タクシー?

 この日の夜は別の用事でワシントンDCの方へ。帰りにバージニア州クラレンドンで食事した際、街角の「半分パトカー/半分タクシー」の写真を撮ることが出来ました。この車のことはいつも気になっていたのですが、調べたところ群警察、地域のタクシー会社、そしてワシントン・レジョナル・アルコール・プログラム(WRAP)という団体の連携で、飲酒運転撲滅キャンペーンの一環として作られたそうです。車体には「choose your ride(帰宅の仕方はお好みで)」と書かれており、飲酒運転による自動車事故は、ドライバーの意志によって100%防止可能なアクシデントだという事を啓蒙しているんですね。インパクトもあるし、ユーモアもあってなかなか効果的な宣伝だと思うのですが。


朝、出かける前の典型的な状況。
leave itまたはmineのコマンドで、「人間の持ち物に触らない・遊ばない」という事がようやく出来るようになった。
しかしここで目を離せば何かをしでかしそうな雰囲気がプンプンである

 話題その2。

 上のパトカーの写真を見ても分かるかも知れませんが、コディは生後5か月目に入り、大きくなってきたと感じます。体重は30キロを超え、毎朝通うドッグランでは、子犬(puppy)+ゴジラ(Godzilla)で「パプジラ」というあだ名を編み出した人も居ます。ブリーダーによるとこの犬種の成長は生後半年くらいまでは比較的急激に、その後緩やかに3、4歳まで続くそうなので、今後は育つスピードも落ち着いていくんではないかと踏んでいます。

 並行しておつむのほうの成長の方も進んできてます。但し、こっちのほうは必ずしも飼い主にとって都合の良い「成長」ばかりではないみたいですね。犬は、これから思春期を控えて、精神的にも独立心が湧いてきているらしく、以前は自分と犬との間に強固にあったほぼ「親子」のそれに通じるような絆が薄らいで、もっと自分で考えたい!自分の力で世界を冒険したい!と思っているような素振りを見せる事がちらほら出てきました。子犬時代特有の強固な絆の事をランで誰かが"invisible puppy leash・・・見えない仔犬の鎖"と呼んでいたのが言い得て妙だと感じましたが、とりあえず、どこまでも飼い主に必死でついて回り、言われたことをやみくもにこなす時期(ある意味、かわいい時期)は徐々に終わりを迎え、大人の犬になる準備が始まっているような気がします。




 そんなこともあってかトレーニングの方はちょっと停滞しだしました。特に呼び戻しが退化しています。室内や街中、林道等の環境ではまだ大丈夫ですが、特に気が散る場所(ドッグラン等)の中だとしばらく待っても来ない事が出てきました。マテも退化しています。静かに待てる距離も25メートルくらいまで伸びてきて、遠隔スワレ・フセなどもほぼ完璧に出来ていたんですが、ここの所「マテ」で犬に背を向けた瞬間に勝手について来るようになってしまいました。以前のようにまた短い距離から練習を繰り返していますが、一度はきちんと出来ていただけに飼い主の方もフラストレーションがたまり、よけい根気が要ります。基本のコマンドでこんなななので、衝動の抑制(インパルス・コントロール)がもっと必要な項目などに至っては言うに及ばずというか、まだまだ沢山練習が必要なようです。

 写真はバージニア州グレートフォールズにあるTurner Farm Parkという馬術公園での一コマ。駐車場を確認すると自分達以外に誰も居なかったので、馬用のフィールドに入ってひもを外し、簡単なオビ-ディエンスの練習とフリスビー、ボール投げをしました。下を見ると分かるかもしれませんが、以前は呼ばれると待ちきれないように全速力で走ってきていたのが、最近は「まー気楽にいこうよ!」とでも言うように、のっこのっこ走ってくるようになったのです。野外での練習時はとてもおいしいオヤツのご褒美を用意しているんですが、それよりも外界への興味が勝る瞬間があるようです。


(( come! ))
「いま、呼ばれた気がする!」

「でもまあ、そんなに焦って走らなくても大丈夫かな」


「えっほ、えっほ。」

ペロっ

 しかし、こうして遅いながらも戻って来るうちはいいですが、この調子で行くとそのうち自分で勝手にどこかへ行って、迷子になったりするのではと飼い主としては心配もあります。マイクロチップはもう入れてあるんですが、さらにGPSを内蔵した首輪の購入を考えています(後日談→GPSタグを購入しました)。


(( プレイス!・・・・・・ってアレ? ))

 フィールドも楽しんだし、さあ、帰ろう。「プレイス」のコマンドで車のハッチバック部分に上半身を乗り上げるよう教えていたのですが、この通り。「プレイスってなんだっけ?」という態度なのです。本当は分かってると思うんですが(笑)。こうしてゴネているとたまにオヤツが出てくる事があるのに味を占めてしまったのかもしれません。オヤツ目的で行動を起こすのもなんだかなあだし、かと言って毎回「しょーがないな」とダッコしてやるのも間違っていると思う(第一重すぎて持ち上がらなくなってきた)ので、どうやる気を引き出し・維持するかが、今後の課題になっています。




 帰宅して軽くシャワーしてやり餌を食べさせると、すぐフガフガとヨダレを垂らしながら寝てしまうところはまだまだ子供らしく、可愛らしいんですが。まわりの経験者によると、シェパードの思春期は生後だいたい半年から2歳半頃まで続くものもいるそうで、これからどんな風になっていくのか、興味半分、やだなー半分、入り混じった感覚を味わっています。





2015年5月31日日曜日

びっくりしたこと



 6月になりました。日本列島はもうかなり暑いようですね。こちら北バージニアもむし暑いですが、管理人家の面々は元気にしています。今回、狭くて散らかっている・ちょっと恥ずかしいうちの裏庭のようすをアップしようと思い立ったのは、友達を招いてバーベキューをした日の「アンビリーバボー」な発見を、ここを読んでくださっている人にもどうしてもお見せしたかったためです。

 写真はバーベキューをあらかた片付け終わってひと段落した所です。左のテーブルの上に、茶色いスーパーの紙袋が乗っていますね。これは、家の犬「コディ」がまだもっと小さかった頃、夜中数時間ごとに裏庭でしたウンチを拾うため、スーパーのレジ袋をまとめて入れておいた袋をそのまま忘れて放置していたものです。




 それでバーべキューを片付けるついでにこの袋も始末してしまおうと持ち上げたところ、中に小さな鳥の巣があることを発見しました。セイフウェイ(日本の「サミット」みたいな規模のスーパー)のレジ袋が丸まった所の上に落ち葉や枯れ草、コケ、ヘビの抜け殻(!)などを組み合わせ、ツボ型に仕上げてありました。鳥の巣を見ていていつも思うんですが、器用なもんですね~。小鳥による建造物をそっといじりながら感心していたら、なにかが巣の奥の方で動きました。「まさか?」




 うわっ!ヒナがいるぞ。カメラのピントが合わず、はっきりとは写せませんでしたが鳥の雛です。感じから言って生後一週間経っていないでしょう。てっきり空き家だと思ったら、今まさに育児が始まったばかりのアクティブな巣だったのです。この様子を見てどこかで肝をつぶしているであろう、親鳥の目を気にしながらそっと袋をもとの場所へ戻しておきました。バーべキューでガヤガヤ、煙がモクモクしたのがもとで、彼らの育児が中止にならなければいいのですが。因みに以前近隣の野生動物保護グループの冊子で読んだのですが、鳥は嗅覚があまり発達していないので「ヒナに人間の匂いが付いたから巣を捨てる」ということはないそうです。が、ゴミだと思って無造作にしていた袋なので、完璧にもとの通りに戻せたか自信がありません。陰からそっと見守りたいと思います。




 話題その2です。最近のロボロフスキー・ハムスター三匹娘は、わけのわからない巨大な毛むくじゃら(犬)がもとの棲み場所であったキッチンを占拠したため、応接間の片隅に移されました。望郷の念に駆られているかなと思いきや、個別に家を与えられ&1日に何回も覗きに来ていた人間の注意が逸れたことで、むしろのびのびリラックスした日々を送れているようです。今日は「砂風呂の日」だったので、そのついでに体重も計ってみました。皆、見た目も肥え具合も適正範囲内で、元気なようでした。


久しぶりの「点々ちゃん」。体重は22グラムあった。
点々は毛並みが脂ぎっしゅで、他のハム達が二週に一回砂風呂をするところ、
彼女は週に一回必要なのです。

「おかめちゃん」です。砂風呂が大嫌いなので平べったくなって抵抗しています。
彼女はこの半年で毛色が退色して、だいぶ白っぽくなってしまいました。

遺伝性の旋回癖を発症したものの、症状の悪化もなく落ち着いた状態の「おもちちゃん」。
夜になると旋回を繰り返すので体力を消費してしまうのか、体重20グラムと適正範囲内ながら比較的スリムだと分かったので、
今日からエサに種子類を足して補うことにした。



 話題その3です。家の犬「コディ」の情報を群に登録するため、近所のアニマルシェルターに足を伸ばしました。日本の保健所のような場所を想像していましたが、思いのほかアットホームで明るい雰囲気で、収容された動物達にもケアがいきわたっている様子でした。自分が動物達の様子をひやかしている間にも、あたりをボランティアのTシャツを着た人々が忙しく動き回っていたので、きっとかれらのような、多くの人々の働きによってこの場所がこんなに清潔に保たれているんだなあと、ちょっと感心した出来事でした。


「今日から正式な群の住人だよ!」と汗をかきかき帰宅したら、
大股開きで寝ていたイヌ。





2015年5月29日金曜日

アナポリスへ

メモリアル・デーの前日、桟橋で潮風にゆらゆら揺れるアメリカ国旗と船。

 アメリカの「メモリアル・デー」は戦没者を追悼する日であるほかに、その前後に三連休となるので、帰省したり小旅行を楽しむ人も多い休日です。メモリアルデー前日である日曜日はちょうど中日にあたり、ワシントンDC近郊は人が出払って道路なども空くので、日ごろ渋滞に悩まされる地元民にとってはちょっと遠くへ足を伸ばす格好のチャンスとなります。管理人らと犬の「コディ」も、メリーランド州の州都アナポリスへ行ってきました。




 チェサピーク湾にかかるチェサピークベイブリッジを渡って、反対側にあるという犬連れOKなビーチを目指しました。午前中の比較的早い時間帯だったので、今まで体験した事がないほど快適なドライブでした(いつもこうだといいのになあ)。




 着いたのはTerrapin Beach Park(テラピン・ビーチパーク)という海岸沿いに続くトレイルのある公園。同行の人間(♂)によると、このトレイルの向こうに小さなビーチがあり、犬達がオフリードにして遊べるという噂を聞いたのだとか。

 日本のヨシのような植物に囲まれた園内の小さな池は、汽水が流れ込む影響で独特の生態系があると聞きました。水面に目をこらすと背中のグリーンがきれいな、グッピーみたいな魚が泳いでいるのが見えました。写真に撮ろうと粘りましたが、かなりすばしこく仲間同士で闘争しており、上手く写すことはできませんでした。




 気温は約24℃。あまり暑くはない筈でしたが、日差しはかなり強く、コディはあまりやる気が出ないようでした。コディは、黒い毛に覆われているのでやはり暑さには弱く、ちょっとした日差しの元でもハアハアと息をしだしてすぐにくたびれてしまうので、気の毒になります。自分達の住んでいるバージニアの夏は結構暑いので今後元気にやっていけるか心配です。


ビーチに到着!大西洋の冷たい水が打ち寄せます。
犬をひもから外して、まだ誰もいないビーチを散策しました。



 初めて見る海に興奮したのか突然マッハで走り出すコディ。暑い砂をものともせずダッシュを繰り返し、その後一瞬で燃え尽きヘロヘロになっていた。日ごろ大好きでせっせと拾っている「木の枝」がこんなにあたり一面に散らばっているのも嬉しかった様子。突然降ってわいたこの富をどうしていいかわからないような雰囲気で、1メートル進むごとに新しい枝を拾っては捨て、拾っては捨て、典型的な成金のような行動をとっていて笑えた。

 ところでメリーランドといえばワタリガニの仲間「チェサピークブルークラブ」が特産品として有名ですが、ここのビーチで困ったのは、そこらじゅうに半分に割れたカニのなきがらが転がっている事でした。犬にとっては干物みたいで良い匂いがするのか、コディもたびたび拾い食いしようとして困りました。コディはとても食い意地がはっているので、食べ物に関して「Lieve It」のコマンドがききにくいです。人間(♂)によると、管理人が目を離したすきに砂まみれで正体のわからない「大人の靴下ほどの大きさのある」海産物の死骸を飲み込んでしまったとか(!)。また夜通しの下痢と夜泣きに悩まされるのだろうか。


そうこうしているうちに海坊主を発見しました!
アメリカにも居たんだな~。

節子 それ海坊主ちゃう 犬や

海面を割って現れたのはロットワイラーの女の子。
飼い主の投げる木の枝を泳いで取ってくるという、使命に燃えていた。
コディも、「かっこいいな~」と見とれていました。
遠くにさきほど渡ってきたチェサピークベイブリッジが見えます。

見よ!水泳で鍛えたこの肉体美。
自分も連休が終わったらプールで泳ぎたいと思います(抱負)



 久しぶりの砂浜とあって、ここまでの道のりを延々三脚・カメラと共に移動していた管理人は早々にくたびれてしまい(体力の衰えを感じた)、ビーチは早めに切り上げてアナポリス市街地へ移動しました。1600年代末ごろ、バージニアから追い出されたピューリタンの入植地としてスタートしたアナポリスは、現代は歴史、海産物、ヨットや船、そして海軍士官学校(United States Naval Academy)のある地として今日まで栄えています。上の写真の左端にも純白の制服に身を包んだ、士官候補生の方が写っていますね。アメリカの軍人達にとってこの学校で学ぶことは、大変名誉ある事とされているそうです。




 ダウンタウンのメイン・ストリート、その名もMain St.を反対側から見た眺め。遠くにスパ・クリークへと続くアリーナが見えています。この小さなアリーナは船から直にダウンタウンに降り立つことが出来たり、また水際に船でアプローチ出来るレストランなどがあることから、ボートやヨットの愛好家で常に賑わっています。


アリーナへ行ってみました。ヒトだけでなくカモも沢山いて賑やか。

綺麗な釣り船です。助手席にはブロンドの女性、ひゅ~ひゅ~。
SUZUKIの外付けエンジンが3つついていました。

こちらのエンジンはYAMAHAですね。日本の会社のエンジンは人気です。
後ろにちょこっと写っているボートは一隻5000万円近くするもの。
それを二隻とジェットスキー数台を繋げて、中学生くらいの女の子たちがパーティしていました。
その脇道ではホームレスが段ボールの切れ端を片手にうつむいていました。
アメリカの社会格差を強く感じる瞬間です。

見渡せば向こうにメリーランド州会議事堂。
1700年代末からずっと実用され続ける、アメリカ最古の立法機関だそうです



 食事は、これまた犬を連れていてもOKなパティオ席のある料理屋で。アリーナを囲むレストランのひとつフェデラルハウスにお世話になりました。店内も綺麗にリモデルしてあり結構いい雰囲気でした。こういう古いレストランにしては珍しく、メニューにはグルテン・フリーの品目にマークがしてあり、小麦粉アレルギーの人間(♂)にとっても嬉しかったようです。


ウェルカムドッグ



 アナポリスに来るといつも思うんですが、自分の住む北バージニアに比べて食費が安い気がします。今回、自分はクリーム・オブ・クラブというスープと、クラブケーキを食べましたが、これと同じくらいのものを北バージニアで食べたなら、20%くらい多く費用がかかる気がしました。これらの場所は車で1時間半くらいしか離れていないので、アナポリスが特別海が近いから・・・というわけでもなさそうだと感じます。




 道端の古いレモネード屋と、日差しに輝くレモンの箱を見ると、もう夏ですね。アナポリスには他にも犬連れOKな公園やスパがあると聞いたので、それらのためにまた訪れるのを楽しみにしながら帰路につきました。





2015年5月25日月曜日

コディ、ちょっと泳ぐ



 ワシントンDC郊外、バージニア州タイソンズ、オークトン、レストンに囲まれた三角地帯にLittle Difficult Run Stream Valley Parkというちょっとした公園があり、トレイル脇の沢で犬が遊べるという噂を聞いたので、週末、家の犬「コディ」と近所に住む友達の「デヴィ」を連れて行ってきました。二日前に降った雷雨のせいで沢は少し濁っていましたが、近所の人曰くここの水自体は湧き水がベースとなっていて比較的きれいなんだそうです。トレイルの入口から獣道を暫く歩いていって、日常の喧騒が消え、水の流れる音と小鳥の囀りしか聞こえなくなった所で犬をひもから外しました。あっという間に駆け出していって豆つぶのようになってしまった犬達↑。




 コディはこれまで水遊びしたことがなかったんですが、既にこのトレイルに何回も足を運んでいて勝手を知っているデヴィのリードで、すんなり沢におりて行きました。泥だらけになるから水の中でゴロゴロだけはしないでくれーっと思いながら見守っていましたが、当然のようにデヴィがゴロゴローっとして、次いでコディもゴロゴローっとやっていました。あなや。

 コディを見ていて思うのは、この犬はデヴィちゃんのやっている事はなんでもマネしたいらしいという事。コディは、水たまりの水を飲むのも、バーベキューのテーブルを漁るのも、野歩き中道を外れて草薮でバサバサーっとやってみせるのも、すべて彼女から教わっているのです。コディにとっての彼女は、いつもちょっとした悪事を教えてくれるスリリングな友達、という存在なのかもしれないですね。自分が通っていた人間の学校にも、確かにそういうキャラクターの人が居たような気がします。


デヴィ 「こっち、こっち」

「こっち、こっち」

 犬達が走り回るここの風景に、なぜかあの世を感じてしまった(笑)。管理人は、とくに精神的にアレであるとか、自殺願望があるとかでは全くないのですが、こうして天気が良かったり、森が美しかったり、花が満開になっていたりと、綺麗だなと思う日には「今日のような日こそ死ぬのには最適な日だな」と、ポッと思う事があります。この日もそんな「綺麗な日」のなかの一日だったように思います。いつになるかは知りませんが、自分が現世を離れる日も、こんな可愛いイヌ達が道案内してくれたとしたら、そんなに寂しくなさそうですね。今、書いていて自分でもかなり変な思考だよなと思うんですが、これはたぶん子供の時に「丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる」を見たせいでしょう(笑)。丹波哲郎はさておき、イヌが死者の道案内をするという寓話は世界各地にあるので、無意識に彼らをそういう目で見ている可能性もあります。




 同行していた人間(♂)が面白がって投げた木の枝を追って、ついに深みにぼっちゃんしたコディ。大きな前足でドボドボと、とにかく必死で水をかきまくる犬かき?を披露してくれた。沢に入るのは楽しいものの、肩まで水に浸かるのは本意ではなかったらしく、このあと彼の犬かき?を見る事はありませんでした。


拾った小枝はデヴィちゃんと「半分こ」。
水にぬれたコディは、犬というよりチュパカブラに似ていた。



 今日はこんなに穏やかな沢のせせらぎですが、本気を出せば大木をひっくり返すほどの力を持っていることが分かる場所。樹齢何百年もありそうな木が丸ごと流れの端に置き去りにされている姿はただただダイナミックで、根こそぎになったその木の上に多種多様な草が生い茂っている様子もかなり奇怪でした。今は、野生のバラがシーズンで、この根の上にも小さなバラが沢山咲いて辺り一面に良い香りが漂っていました。




 そんな「大自然のスペクタクル」はおいといてお互いと遊ぶことにしか興味のない犬達。このあとデヴィと別れて帰宅し、コディを念のため防ダニシャンプーでゆすいで餌を食べさせたところ、殆ど食べながら寝てしまいました。全身使って走り回り、泳いだりはしゃいだりしてかなりくたびれたようです。このアクティビティ、人間の方もけっこう歩き回らねばならないのでこれからの季節は大変そうですが、また来ようと思えるいい体験になりました。





2015年5月19日火曜日

犬とりどり



 北バージニアは暑すぎず・寒すぎず、良い気候が続いているので、外を行き来する犬の数が増えています。最近はほぼ毎朝近所のドッグランに通うようになりましたが、そこもなかなか盛況で、家の犬「コディ」を運動させるかたわら、路傍の犬ウォッチも楽しく続けています。

上の写真、右側で笑っているように見える富士額の犬は「ローガン」と言う名の、ネイティブ・アメリカン・インディアン・ドッグ(NAID)というAKC未公認犬種のオス。この犬は50キロ近い大型の個体だけれど非常に優しい性格で、コディの事を気に入ったらしく後ろをずっと(でも吠えたりいたずらするわけでもなく)付いてまわっていた。飼い主の方によるとNAIDはシベリアンハスキーやアラスカンマラミュートを軸に数種の土着のイヌを混合した雑種で、古くから自然に住むオオカミを崇拝し、代々オオカミや、オオカミとイヌのハイブリッドを飼育してきたネイティブ・アメリカンの飼い犬達にあやかって、命名された犬種だそう。またこの犬種はハイポ・アレルジェニック(アレルギーの元となるタンパク質を持たない)と言われていて、実際飼い主の方の家族のイヌアレルギーの方も同居できているそうです。気立てよく、見た目よく、アレルギーもないとなるといいことずくめのように聞こえるものの、季節のかわりめにすごい毛量の毛が抜け替わる事と、ヒトに対して若干シャイな犬が多い事、またオフリードでの運動を毎日大量にこなす必要がある反面、呼び戻しがあまり良くないので、柵で囲われた広い庭のある人でないと飼うのはかなり大変だろうという話でした。




 AKC未公認犬種と言えば、イングリッシュ・シェパードの「ボスコ」も。上はラン内にいつの間にか形成されていたハーディング・ドッグの輪(一応コディも末席に・・・)で、真ん中に移っているのがそのボスコ。オーストラリアンシェパードのトライカラーと見紛うようなルックスだけれど、古いワーキングタイプのシェパードで、現在のラフ・コリーの原型とも言われているそう。飼い主はイギリス人のオジサンで、この犬種については知らなかったものの、子供の頃イギリスの田舎で飼っていた思い出の雑種犬にとてもよく似たこの犬達を一目で気に入って、家族とする事を決めたと話してくれました。


我が町のオウシー代表(勝手に)、デヴィちゃんとコディの友情も健在。

注:生きてます。
ビーグル×バセットミックスのこの犬は長く寝ていれば寝ているほど誰かにおなかを撫でてもらえると気付き、
この技を編み出したらしい。

ドッグランの駐車場も見逃せない!通りすがりの車の中に、パグ様がいた。
座席の前ポケットには犬用の水、リーシュ、専用の扇風機までついていた。

外は雨。 「ちゅまらない」

 話題その2。コディは生後約4か月半になりました。人間だと3、4歳と言う頃になって歯がかゆいのもあり、ついにいたずらに開眼してきたらしいです。なんか知らんけど・・・やけに静かにしているなあ~っと思った頃が危ないんですよね。人間の子供と似ているかもしれません。


ビリリ ビリリ


 上は管理人の月イチの楽しみである雑誌「爬虫類の友」をびりびりにしている所。今朝郵便受けからとってカウンターの上におきっぱなしで忘れていたので自分が悪かったとはいえ、実に悲しいものです。ここ二週間で急に背が高くなって台所の大抵の場所に手が届くようになったので、飾ってある本や装飾物、電子機器類(携帯の充電器やブルートゥースなど)を虎視眈々と狙っています。気を付けないと・・・。とか言っているそばからまた忘れて、今度はペイチェックを破られました。これは泣くに泣けない!





 あっ、そうこうしているうちに今度は「熱帯魚の友」にとりかかったようです。そうはさせるか!!!雑誌の横に落ちているのは水に浸してねじり、冷凍庫で凍らせておいた「歯固め用タオル」。しかしつめたくて面白いのは一瞬なのですぐ飽きられてしまいます。何か他にも気を紛らわせられるよう、対策を練らなければならないようです。