さてあれよあれよという間に紅葉がすすみ、葉っぱが日ごとにドカッと散り、さっさと霜はおりるわ、夜間の気温も零下になるしで外はすっかり冬支度が整ってしまったバージニアです。ところが人間(私)の方はまだ何も…………。秋植えの球根は放りっぱなし。ホリデーカードも作りかけ。家の中の電球もあちこち切れているし。さらに落ち葉かきの仕事はふえ。通販の返品はたまっていて。……ということで日常のタスクに追いつけておりません。子供もまだまだチビ、家は手がかかるしでまったくグズグズしているヒマがありません。Idle hands are the devil's playground(小人閑居して不善をなす)と言いますし、忙しいことはいいことなのかも知れませんが……。
こうして毎日することが目白押しだと、何はともあれ自分の体がきちっと動いてくれるのはありがたいです。ピチピチの中年、そろそろ病気をしたり、うっかり人工股関節になっちゃったなどという周囲の声が聞こえ始めました。健康の足しにと自重トレーニングをするようになり約2年になるのですが、効果を日々感じています。無料のアプリやトレーニング本を見て自分でやっているのでお金もかからないし、道具もほとんどいらないし、家事の隙間の時間でキッチンとかで出来るので助かっています。
飼い主が取り組んでいることは、犬も必然的にやらされる我が家。
犬の自重トレには芝生の坂路プラス、滑りにくく傾斜のゆるやかな、デッキの木造の階段を使用しています。ここに登って、「トマレ」の指示で動きをとめたら、「マテ」で待たせます。はじめは一段だけの高低差で練習していましたが、今は斜めに止めたり、変化を加えています。足場が不安定ななかをじっとしたり、私がコディの体を手で押したり引いたりして揺らしてもマテを保持するように指示し続け、一定時間がんばるセッションです。
写真だとサイズ感が分かりにくいのが残念ですが、大の大人のオス犬が大真面目でちょっと笑えます。
こういう時のコディのおめめを見るともう本当に本当に可愛い性格の犬なんだということが分かります(大親ばか)。「やんなさい、と言われたからやる。」というとてつもなくひたむきな目をしています。できなかったらどうしようとか、ころげおちちゃったら、とかあまり考えず、「自己」の意識が良い意味で薄く、いつも無我夢中で、一生懸命です。犬の純粋さを特に感じる瞬間です。
面白いのが、散歩では40分歩かせても大して疲れた感じはしないのに、脳トレ、筋トレ、自重トレの類をやらせると15分でハアハアになるということです。筋トレみたいに目的にそって体を動かしながら頭も動かすのって犬のCPUに対してかなりのデータ量なんだろうと感じています。犬のフィットネスはやってみると楽しく、もしもっと犬が若い時に出会えていたなら、雨の日や酷暑・酷寒の日をもっともっと有意義に出来ただろうと思います。
歯も、やっぱり完璧じゃないけど、できるだけきれいにしているし。
相変わらず「毎日1回なにかうまいものをあげる」も継続中で、本物のお肉ももらっているコディ。朝晩大好きなトレーニングして、ボールとりして、トリーツも沢山もらって、散歩では一切急かされることなくクン活にはげむ。あとは涼しいガレージでぐっすり、不審なもの音がしたら心ゆくまで爆吠え(笑)。犬的にはわりと悠々自適の毎日なのかもしれないと思っています。