夏の帰省で日本にいる間久しぶりに和室で硬い布団で寝てたら、朝強烈な寝違えのようになって目が覚めて、もう3週間経ちますがまだ痛みが続いています。あと1週間待ってみて、続くようだったらMRIを撮りに行こう。多分、軽いけど椎間板ヘルニア的なやつなのだと思います。それにしても寝てるだけでなる……そんな奴いるの?と思いますよね。私も思いました。寝てる時になったので、日中の活動には影響がなくて夜、寝る体勢になると痛みます。
「鎮痛薬を飲んで寝ても翌日に痛みが戻って来るケガ」の類を人生でしたことがなかったばかりか、よく聞くぎっくり腰も、冷え性も、肩こりすらなったことない人生だったので、これまで自分は本当に幸せ者だったと思います。うしなって はぢめてわかる けんこうかな ←俳句の才能ははぢめからなさそう
犬の方もちょっとヨレヨレです。帰省前の準備期間も含め、約ひと月ほど「大きいニンゲン」に主な世話を委ねていたのですが。ちょうど仕事が忙しい時期と重なってしまったらしく運動を全くしてもらえなかったようです。帰って来てチェックしたところ、6月の時点ですでに弱り気味だった後ろ足の、biceps femoris(大腿二頭筋)が一気に失われていて驚きました。齢のせいか筋肉がなくなるスピードがかなり加速している!
そういうわけで、犬も飼い主も機能回復につとめる週間をやっています
犬の大腿二頭筋の力をつけるには、股関節と膝関節の両方を屈曲・伸展させる運動が必要になってきます。具体的には坂道の上り下り、障害物をまたぐ運動などが特に有効です。下にいくつか併記します。これらは、普通の元気な状態の成犬であってもメリットがあると思うので、できる範囲でチャレンジするとよいかと思います。ハムストリングはじめ動物の四肢はわりと大きい筋肉が集まっているのでおそらく犬の全身的な代謝などにもよい影響があると思います。
高齢犬の場合は全てのモーションをコントロールされた環境下で行いケガを防止しながら、痛みなどが出ていないかよく確認しながら行うことをよく気を付けたいです。ふとしたはずみでケガするとなかなか治らないと思うので。
【またぐ運動】
ハードルや障害物、アジリティのカバレッティレールなど
コントロールされた脚の動きと伸展で大腿二頭筋を強化
つっかかると自信を失うことがあるのでまずは地面に置いた棒などから。
【重心の移動が伴う運動】
立っている状態で体重を片足からもう片方の足へ移動させる運動
「犬を不安定な場所に立たておくこと」で達成できる
体重の軽い犬は、前肢を持ち上げて体を動かしてあげるのでもよい
大腿二頭筋を含む姿勢を安定させるための筋群全体の強化の活性化
持久力の向上、バランス感覚のエンリッチメント
【坂道の上り下り】
大腿二頭筋を含む筋肉により強い負荷をかける
坂道を降りるのは肩と前肢にかなり負荷がかかるので気を付けて行う。
特に下り坂に向かってボールを投げるのは若い犬であっても気を付ける。
屋外の坂を利用する時は地面のコンディション(濡れててすべらないか、等)注意
【昇降運動】
犬の体重を持ち上げるために大腿二頭筋が大きく使われる
後肢の筋力全体の強化と持久力向上。
坂路と同じく、下りる時に上半身の関節に負担がかかるので注意して行う。
特に階段など段差の下りに注意する。
【その他】
トロット(速歩)、後ろ向きに歩くこと ※できるわんちゃんの場合
大腿二頭筋を動的に鍛えることができる
大腿二頭筋を動的に鍛えることができる
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「犬のエクササイズ」というと痩せた白人のおばちゃんが(偏見)犬を立たせたり座らせたり、ピーナツみたいなボールの上に乗せたりしてそれらについて「シット・トゥ・スタンド」とか「ウエイト・シフティング」とか色々名前をつけて大げさにやっていたりするのを見かけることもありますが、運動量としてはあまり足りないと思うので、ふだんのメンテナンス的な運動(たとえば散歩や水泳)にプラスアルファで取り入れるのがよいのだと思います(「シット・トゥ・スタンド」を1日15分ずつ何回も繰り返せる人なら、話は別ですが)
自分自身、筋トレを長く続けている者として、ふつうの日常の動作の中で犬の筋肉がドラマチックに大きくなり筋力が向上するということは基本的には『ない』と思っています。犬の筋肉にも多少負荷をかけることを念頭に「ケガや痛みに気を付ける」「目的に見合った運動を選択する」ということを行い、あせらずじっくり筋力をつけてあげるのがよいと思います。また負荷をかけることで短時間でもフィットネスの効果が生まれるので、今のように暑くって、長時間の散歩などが厳しい時でも効率的に運動させられると思います。
犬っちは10歳6ヵ月です。認知能力も緩やかに下降気味です。前回書いた時より更に、ストレスに弱くなった感があります。天候が悪かったり、風が吹いていると「あれ(雷)がくるかも」と、散歩や運動中でもさっさと切り上げて家に帰ろうとするようになりました。発砲音やハイピッチ音が聞こえると即座にUターンしてあわてて駆け足です。ボール投げの最中でも、おかしな音がすると急いで帰ろう!とボールを持って駆け寄ってきます。この犬の中でボールより優先することがあることに驚きです。
またこれまでコディは散歩中、吠える犬の家を通る時は一気に首の毛を逆立てて尾を立て、毅然とした様子で二、三言、主張(※大音量)をしてから通り過ぎるのが常だったのですが、ここのところ毛を立てて「僕は大きいぞ」「僕にかかわるな」とジェスチャーする以外はさっと通り過ぎるようになりました。私も筋肉が減ると気力も「減」になる気がしているのですが、コディも筋肉の減少と共に自信が減ったのかな・・・と同情しています。
毎日のお薬です。
左側のコディの皿に乗っているのはフィッシュオイル、PROVIABLE-FORTE(プロバイオティックのサプリメント)、Denamarin(肝機能のためのサプリメント)、Galiprant 60mg(関節炎の痛みをおさえるお薬)です。フィッシュオイル以外は、サプリメントも全て獣医さんに処方されたものです。コディはいつも通り痛みがあるのかないのかよく分からない犬なので、とりあえず所定の日数を投薬しています
去年の年始に犬の生活の充実は飼い主の健康からと書きましたがほんとにその通りだと思います
まずは自分の腰をしっかり治しながらコディ君と少しずつ体を動かして筋力回復していきます。
おお よし よし