新しい一年が始まりました。コディは4歳です。気付けば去年と全く同じタイトルでブログを書いていることに、去る一年も平々凡々ながらほぼ何事もなく過ごせたことへの、「ありがたや」という気持ちがわいてきます。ちょっと気になって、その前の年の新年は何を書いてたかとみてみたら、2017年は3月まで記事がありませんでした。子供が一歳七か月で、イベントごとなど何もないのに、とにかく毎日が忙しかった頃です。2016年はコディが一歳になったと書いてますね。村いぬへの道は遠く険しく、その目標はまだまだ達成できてないな。その前の2015年は、愛犬は母犬のおなかの中だったと思えば、長いようで本当に短かかったこれまでの4年間です。
上の写真は、自分の手から湯気が出ているところを写真に残したくて撮りました(ぜんぜん映ってないですね)。私は冷え性とは真逆の体質で、ドカ雪の日でも、犬と一緒に歩いているとだんだん体がすごく熱くなってきます。そのタイミングで「雪などを掴んで手から湯気を出す」という、我ながらじつに質素な娯楽に興じることがいつもなのですが、そんな頃には、雪の中でエンジンのかかってきた犬もモクモクと大量の白い息を吐いているので、顔を見合わせるとなんともオモロイような気分になってきます。私達が生きていることを実感する瞬間です。2019年、健康に気を付け(チビが生まれてからこっち、ときどき股関節が痛むことが出てきました)、元気に生きていきたいです。
新年の話題その1です。去年の終わりに書いたトラッキングの練習をちびちびと続けています。最近「旗=何かが起こる魔法のアイテム」の式が出来上がったようで、見るとダッシュで駆け寄るようになった犬です↑。正確な距離は測っていませんが、私の足で90歩位の距離までならなんとか追えるようになってきました。でも、IPOで見るような、足跡ひとつひとつを確認していくようなあの勤勉な動きには全く程遠いですね。空気の匂いを嗅ぎながら、右へ左へせわしなくダッシュで目印を探ろうとて、すごくおおざっぱです。今の段階では、自分で先に進もうとするよりも、基礎レベルの練習をちみちみ続けていこうと考えています。無意識に距離をのばすことばかり考えてしまわないように、練習の距離も今後はもっと縮めようと思います。
話題その2です。国際畜犬連盟(FCI)が主導しているプロテクションスポーツの一種に、「モンディオリング」というマイナーな競技があるのですが、その初級の、プロテクション以外(服従とジャンプ)のポーションをこの1月から教わりはじめました。この競技はどちらかというと西海岸のほうが盛んで、トレーニングをやってくれるインストラクターは、自分たちのエリアだと100キロ先の田舎町に一人しか居ません。休日、ちょっとした「1人+1匹旅」気分で通っています。
未去勢・未避妊・ドッグリアクティブな犬などなんでもOKのクラスで、練習場所は他犬から見えないようシーツで覆われていたり、待っている間犬はクレートに入れられたりと、自分たちが今までやってきたトレーニングとはアプローチが異なるところが多く、とても興味深いです。コディにとっても、分離不安傾向の犬の鼻泣きや、シーツ越しに猛然と吠えるロットワイラーの声をBGMに練習したりと、新しい経験になったことでしょう。練習場では、「オイデ」はほぼ使わずに、犬が自主的にやってきて共同作業しようとするまで待ちます。遊びと練習を素早く交互に繰り返すことで犬の活性と能率を同時に高いレベルにもっていこうとする、テクニカルなトレーニングスタイルでしたが、ベースにある考え方は私がいつも空き地や原っぱでやっていることにとても近く、わかりやすかった。
新たな発見としては、コディはバイトピローが好きなことが分かりました。タグもほとんどしないし、うちにあるバイトバーもほとんど噛まなかったので、ひっぱりっこ系のおもちゃはピンとこないのかと思っていましたが、教室にあった使い古されたヒモ付きのボールや壊れかけのピローを血相変えて噛みに行っていた。どうもこの壊れかけというのがポイントのような気もしますが、帰ってからさっそく安いピローと、ひもつきのボールをアマゾンでポッチしました。届くのが楽しみです。
変わらぬボロ家ぶりです
三歳児がいたり、家のことや仕事のこともあったりで、毎日の練習に割ける時間があまりないので、私達の練習はトレ散歩と、それから夜に食器を洗いながらキッチンで練習するなど、基本はいつも「ながらトレ」です(写真は夜更けの台所の図)。トレーナーの先生によると、モンディオリングで求められる事は、" exercises would be very similar to the Open & Utility levels in AKC/UKC with a lot more "stuff" added"、、、AKCやUKCオビディエンスで言えばオープンやユーティリティレベルに類似するもの+アルファ、とのことなので、よく考えたらかなり難易度が高いところにいきなりポンと入ってしまった状況と言えて場違い感がすごいのですが、やれるところまでやってみよう。犬は果たしてどこまでついてきてくれるでしょうか。