2015年4月29日水曜日

春爛漫



 小鳥が朝の5時からぴーちくぱーちく、ヒナやパートナーの為の餌探しにひっきりなしに飛び回り、小川を見れば何かの卵がフワフワと水底に揺れて、野の草花もびっくりするような激しい勢いで開花してきています。まるで大地の命のエネルギーが色とりどりの火になって噴出しているような感じで。管理人の住む北バージニアは春という季節のうちでも、もっとも派手な時期に突入したような気がします。写真の花は、管理人がこの時期で好きな野草のひとつで、Bleeding Heart「血を流す心臓」という名で親しまれている花、実は日本のケマンソウ。園芸種として人気が出て、北米に移入されたという話です。花が可愛らしいので去年、自分の裏庭のすみっこにも植えてみたのですが、それには花がつきませんでした。「置かれた場所で咲きなさい」と言うフレーズがあり、前向きでいいと思いますが、自然の草花はふつう、咲く場所は自分で選びますね。だから自分の教訓は「咲けぬなら、無理をしないで 咲ける所に行きましょう」です(笑)。


自生するピンクと白のケマンソウの横で。「チ~ズ」
生後15週目の終わりに差し掛かった。体重が50パウンド(22キロ)になった日

春を告げる花 バージニア・ブルーベルと。



 話題その2。先日、うちから車で1時間ほど西へいった所で小さなシャイロ・シェパードのケンネルを営む知り合いの家で、パピー・プレイデートがあったので行ってきました。仔犬は5頭、コディ以外の4頭は全て兄弟だったのではじめは仲良くしてもらえるか心配だったけど、穏やかで面倒見のいいメスの仔犬たちに遊んでもらう事が出来、本人(犬)はとても満足していた様子だった。この知人の家を訪ねるのは2回目だけれど、いわゆるアメリカの田舎暮らしと言った感じで家が農耕地に囲まれた数エーカーの土地に建てられており、小さな家庭菜園と、ちょっとしたニワトリとヒツジのコーナーがあって、改めて楽しそだなあと思った。都市部に気軽にアクセス出来ないのはちょっとつらそうだけど、人生のうちの一時期をこんな感じで生活してみるのもいいかもなあと、ときどき夢想します。




 コディは大好きなアローお姉ちゃんの隣に座れて顔のニヤけがとまらない状態。アローお姉ちゃんは薄いグレーのセーブルに明るい黄色の眼がオオカミみたいでちょっとコワイですが、コディのような仔犬にも非常に寛大でとても優しいのです。コディには、お姉ちゃんは次会う頃にはすごい美人に成長してお前など鼻にもひっかけてもらえなくなるから、今のうちによく遊んでおくようにと言い聞かせておいた(笑)。





 話題その3。先日書いていた、コディの原因不明の軟便に関しては、いまだ原因の特定には至っていないものの、糞の状態に限って言えばほぼパーフェクトなところまで戻すことが出来ました。最終的に、病院のアドバイス通りの「ドライフードを一切カットし茹でたコメ・マッシュドポテト・チキンだけの餌」を厳密に守って5日ほど試したところで、どうにもパーペキにならなかったので、以前からオヤツなどとして与えていて「この食材は絶対大丈夫」と分かっていたヴェニソン(鹿類の肉)と家で準備したイモのまぜまぜに、思い切ってスイッチしたら、ピタッと良くなってしまった。コメかチキンか、もしくは今まで与えていたドライフードの中の何かがダメだったのかもしれないですね。

2015年4月24日金曜日

川辺の街へ




 犬を連れてウロウロ街歩きしようとすると、いつもだいたい似たような所へ行ってしまう事に気が付いた。ので、アマゾンで秘密兵器を注文してみた。届くのを楽しみにしつつ、またもや「ドッグフレンドリーな街」バージニア州アレクサンドリアへ行ってきた。キング・ストリートというメインの大通りを東へずらずら歩いていくと、有名なポトマック川に突き当たる。周辺には小さなレストランやハーバーがあり、管理人の好きな街、カナダのトロントを少しだけ彷彿とさせるような散歩道が続いている。ひっきりになしに人や鳩の行き交う路上の喧騒と歩調を合わせることなく、川では水上バスがプカプカ、日の光を沢山浴びながらのんびりと行ったり来たり。年に数回犬が乗れるフェリーツアーも行われているようなので、あまり暑くなる前に一度乗ってみたいと、期待を胸にしている。


ハーバーにて。コディも今日はおなか快腸快調で満面の笑顔
しかし耳は相変わらずバーコードおじさんみたいなままだった。



 今回ここへ来た一番の理由はこれ↑。義母の古希祝いに、普通のギフトのほかに何か形に残るものを送りたいと、アクセサリーを探していました。あまり高いものを送ると叱られるから、比較的高価なのでも500ドル以内で収まる、天然石ジュエリーを扱う店Silver Parrotにて、いろいろ物色した。写真のローマガラスのシリーズは、イスラエルで採掘されたローマ時代のガラスの破片を集めて固め、色んな形に細工したものだそうで、いいなと思ったもののひとつだった。

 因みにこのお店を選んだのは、犬入店OKだったから(笑)。好むと好まざるとにかかわらず、だんだんと、生活のすべてが犬基準になってゆく。この日は結構日差しが強く、くたびれたコディは、そんな自分の考えをよそにひんやりとしたレンガの床でひっくり返っていた。天下泰平なのだった。ふと、自分が幼かった日々、まだまだ若い盛りだった両親も、自分を見てこんな感覚を味わっていたのではないかと思った。




 「強い日差し」と言えば北バージニア、もうジワジワ気温が上がってきています。そうかと思えば急にどーんと寒くなったり。この近辺に住んで3年目になるけれど、ここには季節が夏と冬しかないのでは?と、最近疑いはじめた自分です。ホワホワのパピーコートで全身毛まみれのコディ君は、暑い日はものすごくハアハアしてて可哀想なんですが、いい夏毛に生え変わることを期待して、積極的に表へ連れ出して、頑張ってもらっている。

 トレーニングの方は、ここのところ急に「ツケ」の反応が悪くなった。犬、四か月目を目前にして、人間の方が「仔犬育て」にちょっと息切れしてきたのを如実に反映しているような気がする。反面、「マテ」にはすごく情熱を燃やして一生懸命やるので、遠くからスワレやフセをさせる事と組み合わせたり、待たせてる最中に怪しい火星人の様な動き(笑)を取り入れたりしながら、変化をつけて楽しくしている。悩みは、やはり癖になってしまったらしいジャンピングと、ときどき練習中に突然「フィーバータイム」に突入するようになったこと。フィーバーしはじめるとワンワンいいながらこちらに向かって飛びかかってくるわ、リードはモグモグするわ、制そうとする手はハグハグするわで、全くクレイジーになってしまうのである。これも前の犬では経験しなかったことで、一定時間(しかも結構長い時間)とりあえずフセさせて落ち着かせる以外どう対処していいか分からないので、次回のパピークラスでトレーナーにナゼこうなるのか聞いてみようと思っている。