10歳にもなって新たなトレーニングもないもんだと言われそうですが、相変わらずちょこちょこ色々やっています。ボール投げは足腰の負担を考慮して「ボール拾い」(転がって行って止まるまで待たせてから拾いに行く)になって久しいですが、単純なボール拾いからだんだん複雑になった「変化ボール拾い」をエンジョイしてます。
例)20メートルくらい先まで投げ、いったん止まったボールを拾いにいかせる。⇒拾ったら呼びもどす。戻って来る途中でボールを咥えたまま「マテ」。⇒次にボールを咥えたまま「フセ」させる。⇒また呼び戻す。⇒戻って来る途中で「ドロップ」でボールを口から落とさせる。出したボールを「リーブイット」して、放置したまま私の所まで戻らせる。⇒褒める。再度、さっき「リーブイット」したボールを拾いにいかせる。⇒探して手の上に持って来させる。
「これをやったらおもしろがるのではないか」というネタを考えながら少しずつ変化させていったボール拾いなので、遊ぶ時間や状況、地形などによっても様々なルールの分岐があって有機的なゲームです。犬を遠隔操作できるのが楽しいし、こういったことをすごく一生懸命やっている姿を見ると「ちゃんと牧羊犬なんだな」と思います。今は「木のまわりをまわる」という動きを強化しています。
遠隔操作と言えば、ボーダーコリーとかだと、顔をこちらに向けたまま右や左へ平行移動する動きがありますよね。かっこいい!と思いますが、あれをコディがやっているところはあまりイメージがわかないです。
シャイロシェパードがそうなのか、コディが特にそういう個体なのかはわからないですが、この犬はBody Awareness (身体意識)がもともとちょっと薄いかんじがします。若い頃からいろいろな活動をしてきましたが、十分じゃなかったみたいです。今からでも、きちんと教えてやれば身に付くのかも知れません。
最近車をフルサイズのSUVに買い替えました。今、コディにとっての最も大きな課題は「車の荷台に乗ること」。実は買い替えたしょっぱなに本犬が思っていたより足腰が弱っていたのか目測を誤ったのか、荷台に跳ね上がろうとして派手にズッコケてしまったのです。以来警戒モードに入ってしまい、車に乗れなくなっていました(シェパードあるある現象)。こういうのもBody Awareness (身体意識)の曖昧さが招いたことなのかもですね。
ズッコケさせた瞬間、その後の展開が読めた私は「あーーーまた始まる(練習の日々が)」と天を仰いだのですが、小さな目をチョボチョボさせながら鼻息荒くして一生懸命練習しているコディは健気で「世話がやけるが可愛い奴」といった感じで、がんばれよ、やればできる、大丈夫だよと鼓舞しています。今はいったん荷台に前足をかけさせて、後肢は私が持ち上げてやる肉弾戦スタイルで乗り込んでいます。スムーズに乗れるようになったら新しい散歩道の開拓がしたいですね。アパラチアのトレイルに行きたいです。