なにしろこのツツジにこんなに花をつけさせたのは久しぶりで嬉しいのです。
去年一年、素人ながらいろいろ読んで調べ、「来年は花を咲かすぞ」と決めていた三種がレンギョウ、アセビとこのツツジでした。三種ともこの春は沢山花をつけてくれたので嬉しかったですが、特にツツジはおもったより蕾がたくさんついて、それがどんどこ咲いて大喜びしています。裏庭の誰も見ないようなところに咲いているのでせめて画面の前の貴方様に見て頂けましたら。
ここの角、虫さんやかたつむりが出るのと、掘って遊ぶのが楽しいのとで(「南北戦争時代のお宝があるかも」とのこと)子供が遊びたがるのですが、雑草を好きに生い茂らせておくと各種、ダニ類が大発生するのです。ライム病をはじめとするダニ媒介性感染症は北米だけで年間数十万人が感染するとされ、しかも抜本的な治療法が確立されていない、やっかいな風土病といっていいものです。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のカウンティごとのトラッキングパネルがあるので、見てみてください。バージニア州はライム病の好発地域なので、自然観察や野外活動をする際はよく気を付けられてください。
作業中、コディはずっと私のことを見ています。
コディをもらってくる前、シャイロ・シェパードのことを調べようと思って足を運んだドッグショーで始めて話したオーナーの方(なんと偶然にも日本の方だったのです)が、ショーが始まると机の下に隠れていたことを思い出しました。とにかく、飼い主の方をいつも見ているのでショーイングの最中はいつもこうして隠れてる、と仰っていました。飼い主への大集中はシェパードの類わりとみんなに見られるものだと思いますが、かなりかわいい特徴だと思っています。
コディの生活も、大まかに分けると寝てるか、私を見てるか、私のたてる物音を聞いているか、家の見回りをしているかのどれかです。そんなにおもしろくもない私をそんなに眺めてどうするのかと思いますがぜんぜん飽きないようです。このブログでは繰り返し言及しているかもしれませんが、この犬達は飼い主の日常全てに介入することが好きなので、介入されることが平気な飼い主、介入させることが可能な飼育環境だと、犬はよりいっそう輝くと思います。
これは「お隣さんのボクサーが窓からこっちを見ていた」と私にチクっている様子です。
近年のアメリカンケンネルクラブ(AKC)の調べでは、31年間ずっと一番ポピュラーな犬種であったラブラドール・レトリーバーを抜き、2022年からはフレンチブルドッグが北米の人気犬種・第一位を保っているんですよね。
わたしたちの暮らしの様式全体が都市化し、仕事も複雑化し、余暇の娯楽も多様化した世の中に変わっていますから、大型犬特にシェパードみたいな、いつも話しかけたり遊んだり、繊細な気質について気にかけてやったり、飼育に一定の責任がともなったり、といった側面は、考えてみると手間がかかりすぎるのかもしれません。なによりも大型犬を飼う事のような「人手が必要な活動」全体が時と共にだんだん困難になっているようにも思えます。家族内であっても、各個人のスケジュールが複雑化していて、家族で予定をあわせて何かするとか、そういうことがだんだん難しくなっているように思います。
「一個人で完結できる活動としての犬の飼育」を考えると、フレンチブルドッグなどのような「気楽でかわいいルームメイト」的側面を持ち、ローエナジー・比較的ローメンテナンスな犬種の興隆は、時代をよく反映しているなあと思います。犬種とはわたしたちの生活史、文化人類学そのものですね。