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2022年3月29日火曜日

コディのバックパック


 サクラやアンズの花が満開のバージニア北部、ここ数日はかなり冷え込んで、陽光の中で時折パラパラくる粉雪が光っています。我々のほうは、前回のノートに書いていた秘密兵器が来たので、ここ1か月ほど慣らし運動をしていました。なかなかいいかんじです。トングと、軍手もゲットしました。私の軍手は、なんと花柄です(全くもってイラナイ情報)。


 コディが背中にしょっている緑の袋がその「秘密兵器」です。ノルウェーのサーミ自治区にある小さなキャンプ用品会社にオーダーしました。容量は40リットルで、ちょっとしたヒト用デイパックよりもたくさんものが入ります。テントなどの野外用品に使う布地を工業縫製で縫い合わせてあります。これが届くまですごい紆余曲折があって、ノルウェー語しか対応してないオーダーサイトからは注文も振り込みもできず、発送も基本的に国内のみだったため、直接交渉してインボイスを作成して送ってもらったのでした。時間はかかりましたが、スタッフの方がとても親切に対応してくれたので実現しました(ありがとう)。

 最初の2週間ほどは空の状態でしょわせて歩かせて、慣らし運動と荷重分配の確認をしましたが、左右のウエイトの違いに結構繊細なので、そこさえ気をつければあとは比較的シンプルで非常に使いやすいバックパックです。なによりこの緑色をすごく気にいっています。派手じゃなく、でもバックグラウンドには埋もれず、素朴だけどちょっと目を引くような、しかしカッコつけすぎない、なんともいえないいいデザインだと思います。

 日本やアメリカだと「犬のバックパック」といえばファンシーか、スポーティか、タクティカルか(軍隊みたいなスタイル)みたいな極端な選択肢しかなくて、それぞれのカテゴリにマッチする犬の場合は良いのですが、コディ郎のようにファンシーでもスポーティでもタクティカルでもない犬にとっては「どれをしょってもなんかヘン」という状況になってしまうのが悩みでした。また、私はこれは「犬に荷物をしょわせる」という文化がないことが原因と思っているのですが、容量自体も多くないものがほとんどで、ハイキング以外の実務に耐えるような製品がありません。



 私とコディがせっせと片付けた通りを地元のホースマンが通っていきます。思わず口元が緩んでしまいます。私達2人の秘密のプロジェクトによってきれいに保たれた道をあなたたちは何も知らず歩いて行くのだと、ちょっとほくそ笑みに近い笑いです(笑)。

 ニュースを見ればウクライナ情勢がヘッドラインを席巻する中、私は自分にできる事を実直に続け、家族や子供や、こういう光景が見られる日々を守っていかねばいけないと、思いを新たにしました。騒がず、弱った心に鞭打って奮い立たせ前に向かって歩み続ける事が時に必要だと、40年前ソビエトを捨て亡命者となった私の家族達は教えてくれました。

 遠くの世界の不正に対して憤ることと同じかそれ以上に、今目の前にある問題を自分のものとして捉え、能動的に取り組むこともまた重要であると思いました。家族や友や隣人のために働くこと。(がらくた拾いみたいな些細な事でも)思い立ったことを実行できる健康や時間がある今日一日を感謝しながら生きようと思いました。

2018年7月3日火曜日

シュミ仲間/アシスループ


 日本には、犬やいきもの関連の話題を軸にした「シュミ仲間」がいます。10年もの、20年ものの友人もちらほらいます。虫や両生類や、特定のタイプの犬に入れあげるタイプは男性が多いためか、変な風変わりなおじさんばかりだし(昔はお兄さんだったのが順次オジサンにジョブチェンジ。ということは自分も……)連絡も全くマメではないのがたまにきずですが、話題が合うから、いつ帰っても「昨日の続き」的に話ができるのはありがたいですね。オタクネタは国も年齢も飛び越える世界共通言語、オタク万歳。

 日本で・海外でに限らず、日本の人と喋ると結構な割合で「何等かのオタク」であることが多い気がしています。それはドラマであったり、特定の俳優さんだったり、椿を愛し椿と共に生きていたり、職人レベルのお弁当作りに血道をあげていたり、日本の人のこの「みんなが自分の小世界を持っている」という有り様がとてもとても良いと思うし、そういうものを目にする時、自分も日本で生まれて、日本文化の中で育って本当によかったなと思います。

 そんな大好きな場所だから、将来的に故郷にもっと定期的に帰れるようにしたいなあと思っています。犬をつかって地域社会に貢献する類の仕事というか、活動のプランも少し、頭の中にあります。まわりの人に意見を聞いたり、いろんな角度からどういう風にお金をまわすのかとか考えているのですが、考えれば考えるほど、「ニーズがそこにあるのかないのかわからない」状態から、ファンクションするサービスを生み出すのは大変なんだなあと実感しています。とりあえず、かんたんなプロポーザルみたいなのを作っておいて、次帰った時に小学校からのイヌトモ達に見てもらって、意見を聞かせてもらおうと考えています。楽しみです。

走る犬小屋号の中で

 ところでそんなシュミ友のひとりが出資して、獣医科医院を建てたそうです。本人も犬の繁殖を長年やっていて、西洋医学、代替医療やホメオパシーからおまじないの類まで(笑)かなり幅広い興味があるみたいで、頼まれて今週は日本に向けてこんな道具を発送しました。箱いっぱいのASSISI LOOP(アシスループ)です。アメリカで有名なセレブネコLILBUBのケアに使われたものです。日本では、メディアで紹介されたのでしょうか?不思議なグッズですね。日本のどこかで、困っている飼い主さんの役に立ったらいいなと思います。

2017年8月31日木曜日

オナモミ犬



 今日の写真は、すこし前に義父母がバージニアに遊びに来てくれた時のものです。コディはゴールキーパー役が得意で、本物の人間のキーパーみたいな動きをするので、サッカー好きの義父は大喜びでした。

 写っているオレンジのボールはキャッチボールグッズで有名なChuckit!という会社の「キックフェッチボール」で、今、コディの中ですごくブームになっているおもちゃです。人間のサッカーボールと同じ大きさで蹴りやすくて、軽量でよく弾むので、犬も人も一緒に遊べます。咥え易い形に加工してあるので犬に優しい反面、破壊されやすいのが難点ですが、遊ぶときだけ出してやることになるためよけいプレミアがついて、夢中になってしまうようです。とってこいが好きな犬と、球技が好きなドッグオーナーにはお勧めです。


オナモミ犬


 コディは相変わらずオナモミのようにひっつき虫で、必死な目でどこでもついて回ります。まわりの人に「この犬はお母さんの事しか考えてないね~。」とよく笑われるのでたまに少し恥ずかしいですが、この心理的近さのおかげで、おそらく彼にとってはた迷惑だろうトリック(持来とか)の練習にも根気よく付き合ってくれてるのではないかと思います。

 反面、いつの間にか「にんげん♂」の言う事は全く聞かなくなっていたことが発覚しました。「にんげん♂」とコディの付き合い方を観察していたら、基本的に犬に報酬をあまりやらないため、イヌの心をつかめてないのが原因のようです。わけは何であれ、犬が家庭の特定の家族の言う事しか聞かないのでは良き家庭犬と言う事は出来ないので、こまめに時間をみつけて練習してもらい、信頼関係を再構築してもらいたいと思います。


私とコディに共通する事……安定感のあるどっしりした姿(笑)


2017年2月28日火曜日

コディ、2歳



 3月になりました。季節外れの吹雪が舞い、毎年楽しみにしている前庭のスター・マグノリア(シデコブシ)の開花したての花と蕾を軒並み枯らしてしまって、がっかりしている「わし」です。北バージニアは今冬は天候が読みにくくて、このコブシの木だけでなく、本来3月中のはずのアカガエルの繁殖行動が2月にあったり、桜の開花時期が安定しなかったり、スノウドロップ(マツユキソウ)もバラバラに咲いたりと、自然の生物達もだいぶ混乱しているように見受けられました。


2016年3月14日月曜日

ボール遊び


 もともとボールにそれほど執着のない子犬だったコディなので、トッテコイ遊びを少し工夫しています。途中でゲームの展開が読めるようになってくるとおもしろさが減少してしまうので、コディ的に価値の異なるボールを6こ用意して、場所や状況に応じて投げるボールの種類を変えながら遊んでいます。たまに逆戻りしたりもしますが、基本的にはとってこいをすればするほど次に飛んでくるボールのランクが上がっていくので、最後まであまりダレずに遊べるようになった気がします。ボールのランクは、マックスアウトする前、犬が「もう少し遊びたい」と思う所でやめにして、次回への期待感をのこします。最高ランクのボール(上の青いボール)は投げず、遊びの終わりに「コイ」でサッときてリーシュをつけさせた時点で、手渡してあげています。


 ボールはフィールドで投げる瞬間までは「ボール入れ」にしまっていて他のどんな時も触る事が出来ないようになっています。また、ボール入れにはたまにフリスビーや枝が混ざっていることもあり、コディにとっては次どんなオブジェクトが飛んでくるのかわからない事があるので、ここでも多少ワクワク感が増すようです。


 投げるボールの種類をかえるほか、他のゲームと融合させたりしてもったいつけてから投げることも多いです。最近よくやっているのは「あれ拾って」ゲームです。

 以前、犬が落ちてるペットボトルを拾ってこれたら便利かもみたいなことを書いた事がありますが、そのアイデアを転用したゲームです。今日の収穫は1ガロンの水容器と、ミネラルウォーターのペットボトル。週末明けの公園にはこういうものがそこかしこに散らばっているので、いい練習場になっています。近く(2、3メートルくらい)まで歩み寄って「あれ拾って」と言えばだいたい拾って、私の手のところまで持って来られるようになったので、次はもっと離れたところにあるオブジェクトをターゲティングにするにはどうしたらいいか、犬にとって指示を明確にするのになにかいい方法はないか考えています。


 数日前の夕方のトッテコイのビデオです。前で赤ん坊をしょっているのであまり遠くへは飛ばせていませんが、こんな感じでちょっとづつ移動しながら、30分くらい遊びました。このあと遊歩道をまた小一時間ほど歩き(私は春先の両生類ウォッチが出来てウハウハ)、帰路につきました。

2016年1月19日火曜日

禁断のアレを使ってみる



 家の犬の誕生日にかこつけて、散歩道具とおもちゃなどを新しくしました。「禁断のアレ」とは、フレキシリードです。ジャイアントXLというのをオーダーしたら、見たことがない位でっかいのが来ました(写真、黒いヒモは予備リード)。程よい重み+グリップも非常に良く、やくざ映画で、背後から組長を襲う武器な使われ方をしてても違和感がなさそうな感じ(笑)。

 このリードは散歩時の犬のコントロールが難しいのと、引き癖を助長するという説があることから、少なくとも自分の周囲で言えばどのトレーナーにも、どこのしつけクラスでも「使うな」と言われる道具のひとつです。たしかにこのフレキシXLも、コディのハーネスにつないでみたところ結構リコイルが強くて、犬も多少意識しながらリードを引きながら進むという体になりました。しかしこの後ふつうの6フィートリーシュに戻してみたら全く普段通りに歩いていたので、楽観的かも知れないけれど、犬には区別がついているのでは?と感じました。

2015年11月24日火曜日

バージニア州 セネカ広域公園



 先日リトル・ディフィカルト・ランで犬かき(?)を練習したコディ。本格的に冬が来る前に、より水深と多少の流れのある場所で復習をさせようと、バージニア州セネカ広域公園にやってきました。ここは広々として人けが少なく、当地のイヌトモの間ではひそかにファンの多い公園です。自分は出産などいろいろあり8月に来て以来なので、改めて落葉の終わった明るい森と、澄んだ空気をとても楽しむことが出来た。


公園内の獣道で。ポトマック川めがけて大きな勾配の続く、この高低差も魅力のひとつ

水場に到着しました。コディの入水の儀 「匂いよし 味よし」
あまり川の水は飲んでほしくないけれど、仕方ない。

今日持ってきたオモチヤとオヤツです。ところどころ破けながらも生き残っているアンフィビアス・バンパーと、
近くの量販店でゲットしたノンブランドの予備の浮きです。
オヤツはセールの日に買って、ニンニク少々を加えて炒めて、冷凍しておいた牛肉のこま切れ。

GO! 今日も気合を入れて拾っているコディ君。

泳いでる、泳いでる!

 今回嬉しかったのは、コディの犬かき(?)が、ちゃんとした犬かきへと進歩しているのを見られたことだった。しかも、一回だけでなく何回も、バンパーを拾うために泳いで取りに行くことが出来たし、泳ぎながらクルッとターンしたり、本人も急にコツをつかんだようだった。この様子を見ていたら、水遊びしながらできるもっと面白いゲームをやらせてみたくなった。たとえば彼は陸上のトッテコイ遊びの場合、取ってくるオブジェクトが大きいほど燃えるので、何か大きいブイのようなものを使ったらどうなるのかとか、水に浮くフリスビーを使ったらまた違った感じで楽しめるのかもしれないとか、想像が膨らんだ。今、ぼちぼちとだけれど指定した物を持ってこさせる練習を始めているので、そのうち手の届かないような川岸に落ちているペットボトルごみなどを、指定して拾ってきたりできるようになったら、犬にとっても面白いかもしれないし、人間にとってもけっこう便利なのではと思う。

 一方残念だったことは、呼び戻しが少し悪くなっていることに気付いた事だった。遊んでいる時たまたま通りかかった人達がかわいいトイ・プードルを連れていて、コディは陸に戻ると同時にバンパーを地面に置いて、制止を聞かず、あいさつに行ってしまった。飼い主の号令や、楽しい遊びや美味しいおやつよりも他の犬に挨拶することを優先した事が意外だったので驚くと同時に、またドッグラン等々で練習しないとなあ、と若干憂鬱になった。自分は、犬がラン内でいつ・何をしている最中でも呼び戻しに反応するかどうかをひとつの目安にしているので、おもちゃやオヤツを持参して練習するのだけれど、なぜかそういう場所におもちゃやオヤツを持ってくると怒る人がいるので、ちょっと肩身が狭いのだ。個人的にはそれは、自分のだけでなく他の犬にとっても良い事だという信念に基づいてやっている事なのだけれど、これについてはまた別の機会に(たっぷりの弁解・自己弁護を交えて 笑)書きたい。


水泳後。ちょっと誇らしげ?
「やったぜ」

陽だまりと落ち葉の匂いと感触を確かめていた

ところでこの公園へ来る本来の目的は、小型の両生類の観察(管理人のメインのシュミ)なのに、
朽木や落ち葉をどかしていると犬が興味津々でやってくるので非常にジャマです。
「leave it」が完璧になるにはまだまだ長い時間がかかりそう。



 セネカ広域公園。毎回来るたびに新たな楽しみが見つかり、あまり飽きがこない公園です。

 余談だけれど今回、公園の駐車場から一番近い水辺へ行って遊び→また戻ってくるまでの時間を計った所、所要時間は約1時間20分だった。うちの犬の場合、水場でのトッテコイ遊び+水泳は時間当たりのエクササイズの効率が最も良かったように思う。仮にドッグランを使うと、彼の場合は朝夕2時間づつ、計4時間くらいは(途中ゴロゴロしたりしつつ)平気で遊んでいられるし、間に一回、午後の早い時間帯に軽い運動の要求もある。それに普段のトレイルの散歩やジョギングくらいでは、根本的に「疲労している」という状態にまでは至らない。反面、水泳は運動の種類も全身運動で、けっこう頭も使うようなので、帰宅後は夜まで穏やかにリラックスして、その後外へ行きたそうにすることもほとんどなかった。案外、忙しい時ほど時間を割いてやる価値のあるメニューかもしれない。




2015年9月29日火曜日

秋の訪れ

芸術の秋、到来・・・。しかし目線はオヤツへ・・・。


 さて時間は飛ぶように過ぎ去り、もう9月も終わりとなってしまいました。こちら北バージニアでは、気温も落ち着いた爽やかな空気の中に、ときどきちょっと汗ばむような日差しが入り混じった陽気が続いています。近所のスーパーの店先に並んだハロウィングッズやカボチャの数々が、秋の訪れを告げているようです。今日のブログには、家の犬「コディ」と共に近隣のイベントに立ち寄った時の事を書いておきたいと思います。




 イベントその①。バージニア州、ラウドン群リースバーグで開かれたBarktoberfest(バークトーバーフェスト。人間のオクトーバーフェストに引っ掛けて)という犬のイベントへ行ってきました。「イベント」といっても小さな農場の跡地に出店のテントをぽつぽつならべただけの、非常にカジュアルなものでした。午後の遅めの時間に行きましたが、のんびりリラックスした人と犬が行き交う中で、みんな犬のトリーツをみたり、時たま立ち止まって他の飼い主さんとスモールトークしたりと、のんびり和気あいあいとした時間が流れていました。コディもようやく慣れてきたジェントルリーダーをつけて、しっかり歩く練習をしてきました。




 ふだん家畜の品評会などが行われるこの場所で、早い時間帯に捨てイヌ・ネコの譲渡会が催されたようです。このBarktoberfestは家のないペットたちに新たな住み場所をマッチングする、FOHAという団体によって運営されているので、この譲渡会はフェスティバルの中心的な行事と言えるでしょう。自分の状況も考えず最近、もう一匹犬が飼いたいなあ!とかほざいている(笑)「わし」なので、譲渡会も既に終わった時間帯に行ったことはとてもよかったと言えます。沢山のペット達が新しいオーナーに出会えたことを祈ります。


同じ場所にて。
このあたりはとても大きな家が多いため、デンやウルフハウンドなど超大型犬の多頭飼いをする家庭もちらほら見かける。

かと思えばかわいすぎる黒柴ちゃんも居ました。
飼い主さんとおソロのスーパーマンのシャツを着て、ラブリー全開で歩いていた。



 イベントその②です。リースバーグには歴史地区があり、小さいながら今でも活気あるダウンタウンとして賑わいを見せています。この日はたまたまアートフェアが行われていたので、渡りに船とばかり覗いて行くことにしました。上の写真はメインの大通りからの眺め。通りの右側には、バージニアの典型的な古い田舎町と言ったかんじの、アンティーク店、コーヒーショップ、雑貨屋などが並びます。


セクシーランジェリー屋さんに突入しようとするコディ。
「きょうみしんしん」

以前より食器や雑貨をちょくちょく購入しているCrème de la Crèmeはバージニア州内に三店舗を構えるローカルのお店。
商品に割れ物が多いので、コディにはニンゲン(♂)と共に入口付近で待っていてもらった。
ひとまわりして戻ってみると、コディのまわりにイヌトークの輪が出来ていた。

ハトの置物も発見。
この店ではこういう、何の意味があるのかわからない、しかしどこか惹かれるような物をよく売っている。

地元の人で賑わうKing Street Coffeeでコーヒーを購入。 なかなか美味しかった。



 さて、週末とイベントの備忘録はこの辺にして、ここ10日間の家での出来事です。これから第一子「小さいニンゲン」の出現を控え、かまってもらえない時間が増えるであろうコディのために、カミカミ出来るおやつの準備が佳境を迎えています。「準備」と言っても何も大したことはなく、ただスーパーで売られている骨付き肉を骨ごと食べやすい大きさに切り分けて、冷凍庫で凍らせるだけの話なのですが。肉の種類はビーフとラムが主で、牛の場合は体重のかからない肋骨や肩の部分を主に選んで買っています(こういう部位はシチューの出汁用に安く売られている事が多いので経済的でもある)。コディはこれが大好きで、肉の大きさによっては2、3時間かけて集中してかじるので、なんらかの事情で運動が足りない日の晩などに重宝します。


トレーの上でバラバラに凍らせてから、こんな風にジップロックの袋に入れて保存します。

これはラムの前足の部分。

 家の中でも生骨や生肉をあげられるよう、「プレイス」のコマンドでコディ用マットの上に留まるように教えました。ここからはみ出てきたら骨を取り上げ、再度「プレイス」のコマンドでマットに戻るよう、根気よく促していたところ、最近は上手にマットから出ないでカミカミしていられるようになり、また何かの拍子にマットから出ても、自分で骨を咥えてマットの上に戻れるようになりました。これなら床が汚れることもなく、使った敷き物はそのまま洗濯機にポイ出来るので便利です。




 秋口になり気温が下がったことで、ドッグラン後のシャワーのあとでドライヤーを使う練習も再開しました。上の写真で管理人が持っているのは、例の掃除機のついでに買ってしまったマキタのブロワーです。掃除機に使う充電式のバッテリーを共有できるので便利です。本来、庭の落ち葉などを吹き飛ばして掃除するための道具ですが、最弱に設定するとコディを乾かすのに丁度いいことが分かり、オヤツを与えながら、音と風に慣らす練習を重ねています。これも大分ガマンできるようになってきました。肉球のあたりもブオ~とすぐに乾かせるので、なかなか爽快です。




 そうそう、例の掃除機といえば犬にダイレクトに掃除機をかけるというワザも使えるようになりました。けっこうおもしろいので飼い主はウキウキですが、写真を見ると犬は訝しげですね。これをすることに一体何の意義があるのかなと考えてる時の顔をしています。比較的ポーカーフェイスなドーベルマンと違い、シェパードはこういうところがかなり表情豊かなので、見てて面白いです。





2015年7月9日木曜日

飛ぶオモチャ、犬用GPSタグ



 「ワンワンワン!」と、今まで聞いた事のなかった家の犬「コディ」の警戒した吠え声で週末、昼寝から起こされた。なんだろう?と見てみると、今降り始めたばかりの雷雨の中、外をレインフードを被って走る人を見て吠えていたのだった。のんびり者だったコディも今週生後六か月目に入り、ちょっとした防衛本能が芽生えてきたらしい。体重はおよそ80パウンド(36キロくらい)になり、だいぶ大きくなってきたと感じる。

 そんなこんなで(?)本格的に夏になってきた北バージニア方面、今にもめげそうな暑さと湿気の合間に轟音を鳴り響かせながら雷雨がやってくる日々が続く中、活発な若犬になったコディを効率よく運動させてやるために、今週はドッグランへ行くことと、オフリードでの散歩を沢山やった。具体的には朝晩2回のランと、日中に雑木林の坂路で「とってこい」遊びをさせた。日中は気温が30℃近く、湿度も80%前後と蒸し風呂状態が続いていたので、30分程度の短い時間でも楽しく運動できる「とってこい」遊びを出来るようにしていたのはよかった。




 因みに上のGIFでコディが咥えているのはチャキットというシリーズのアンフィビアス・バンパー(アマゾンのリンクへ飛びます)というもので、今まで使った投げる系おもちゃの中では一番使い勝手が良かった。

 オシリの所にヒモが付いているので投げやすいし、バーの形状も咥え易いらしく一番よく遊んでいる。水にも浮くので川遊びもOKだった。あと、両端がウレタンみたいな素材で出来ているので、あまり大きな声では言えないがガレージなどで遊んでいて力加減を誤り、他人の車に当ててしまったりしても大丈夫なのである(経験者は語る)。他にもパチンコのように飛ばせるダガー(上の写真)を使ってみたけれど、おもしろそうな見た目の割に案外きれいに飛ばすのが難しく、また犬の方も咥えづらいらしくて、まあ、自分腕のせいかもしれないけれど、あまり活躍していない。




 話題その2。ペット用のGPS「TAGG」を入手した↑。 オフリードで遊ぶことが増えたのと、コディがシカを見ると警戒して吠え、追いかける事を知ってからずっと必要性は感じていたもの。しかし購入の直接の動機は、毎朝ドッグランで会って顔見知りだった可愛いオスのラブラドール・レトリバーが、ランから帰る際にキツネを見つけて興奮し、リードが外れ、迷子になったという事件があったことだった(この犬は二週間後に林の中で遺体で発見された)。GPSがあればリアルタイムの位置情報を知ったり、内臓電源がきれるまでは少なくとも犬がどっちの方角へ行ったかくらいは分かるので、持っているだけで大分安心感が増す。


こんなかんじで首輪に装着します。写真を撮るのでじーとして!と言われ、硬直しているコディ。

本体を購入後、連動するアプリを使って位置情報などを見ます


 TAGGに関してもうひとつ便利だなあ~と思ったものに、「TAGGポイント」という犬の活動履歴を記録してくれる機能がある。TAGGを首輪につけた犬の行動を、Resting=寝てるかそれに近い状態、Light=ごろごろする/部屋の中をあるきまわる、Moderate=散歩/庭の探索、High=ランニング/とってこい遊び、のような目安ごとにわけ、一日のうちにどのくらい運動したかがグラフになる人間のフィットピットみたいな機能だ。ユニットがどう換算されているのかまだよく分かっていないものの、これを見ればだいたいどれくらい運動させればあとで大人しく寝てくれるのかが手に取るようにわかるし、急に活動レベルが下がった時なんかは、病気やケガの可能性を探る手掛かりにもなる。

 このGPSの難点は、知らない人からすると、パッと見eカラー(しつけ用のショックカラー)に見えることだと思う。気のせいかもしれないけれどTAGGをつけだしてから街中などではなしかけてくれる人が減った気がするのだ。そういうわけで、今は専ら運動する時だけつけて、それ以外の在宅時や街歩きの時は外すようにしている。犬は、いつ迷子になるかわからないので本当は常につけておきたいけれど、そのせいで犬が他の人とかかわるチャンスがなくなるのは本意ではないから、結構悩ましい。





2015年2月19日木曜日

ALDOUS




 技術点10、構成点9、芸術点9といったところ。今まで見てきた中でも一二を争う見事なヘソ天だと思う。とあるブティックショップのお店のマネジャーだという人の愛犬で、オルダスという2歳のシベリアンハスキー、毛色にとてもマッチしたオレンジ色のハーネスの「使い古した感」がイケている。スポーティなハーネスに対し、メインに使っているのは細革のロングリードという組み合わせなのもギャップがあってなかなかカッコよく、マネしたコーディネイトだ。

 ・・・と、去年一年間1度も自分用の服を購入しなかった(!)「ファッション」とか「コーディネイト」とは対極にいる存在である管理人が申しております。(しかも「シリコンバレーでは、いつも同じセットのトップスとジーンズを着るのはおかしいことじゃない」とか言って、開き直っている。シリコンバレーに住んでいるわけでもないのに)。




 彼のヘソ天の凄みは持久力にあり。まったく自然なかんじでこの恰好のまま、自分がお店に滞在していた40分ほどの間、ずっとレジ横にひっくり返っていた。その間入れ替わり立ち代わりレジにやってくる人を見ては、「なでてもいいよ・・・?」という感じでシッポをパタパタ、目をパチパチさせていた。犬の社会化、ここに極まれり(笑)。お見事。





2015年1月29日木曜日

仔犬がくる 2



 オモチャがどんどんふえている。

 餌や用品類、サービスの価格や種類を調べるのもかねて、近隣のペットサプライストアに寄るたびに何かしら購入しているのが原因だとは思うけど、自分自身も犬のオモチャが好きなので、もはや仔犬のためなのか、自分の娯楽のために買っているのか、よく分からなくなってきた。しかしそのかいあってか地元の殆どの店舗について詳しくなることが出来、気に入った所も数箇所、抜きだすことができた。おもちゃは、丈夫さ、衛生を保ちやすいかどうか、なるべく環境にやさしい素材で出来ているかどうかを基準に選んだ。 ※写真のオモチャ全てが条件をクリアしているわけではありません

 正直、道具や餌を買うだけなら、通販の方が便利だと思う。それでも地元のペット用品店に足を伸ばすのは、そこにある人間関係がきっと重要であると、信じているからなのだ。こういうお店にはお客さんだけでなく、ペットに関係のある仕事をする人も多く出入りしている。自分のアルバイト先である用品店を例にとると、たとえばトレーナー、グルーマー、ドッグウォーカーにデイケア、珍しい所では発明家(!)、アーティスト、ペット用マッサージセラピストや、レイキヒーラーという方にも出遭ったことがある。だから複数のお店で聴取すると、地域で愛される仕事をしている人を比較的楽にみつけることができる。今回も、オモチャを買うついでに聞いて回った結果、腕のいいトレーナーで、仔犬のクラスをもっている人の情報を得ることが出来た。

 オモチャの話に戻すと、もうひとつおどろいたのは、日本でいう「ペットのこじま」に相当するような店で犬用の知育玩具(写真上、白い箱に入っているもの)が売られていた点。15年前、日本で仔犬を育てた時には、こんな商品は探しても見つからなかったように思う。犬のオモチャもどうやらどんどん進化している事が分かったし、それは買う人の意識が進化しているということでもあるので、とても興味深かった。動物の「QOL向上」とか「環境エンリッチメント」について、一般の関心が高まってきているのかもしれない。北アメリカには、テレビにいきもの・自然・科学専用チャンネルが複数あり、かの有名なシーザー・ミランの番組などをはじめ、自分の関心のある分野のプログラムが24時間かけながしで見られる環境であることも大きいのではないかと思う。こういう時に、大衆の教育という面においては、テレビは未だにとてつもなく大きなパワーを持っている媒体だと思わされる。日ごろスーパー日本びいきの管理人が、「日本がアメリカに圧倒的に負けている」と認めなければいけないもののひとつに、このテレビ産業がある。こちらのテレビに慣れ親しむと、日本のテレビにチャンネルが12個しかないのは社会主義的だと思えてくるし、どこの局を回してもだいたいバラエティか、それに類するような番組が放送されている印象もあり、ちょっと残念だなといつも思う。




2015年1月14日水曜日

仔犬がくる 1

 数か月間にわたって連絡を取り合っていたブリーダーから、仔犬が無事にうまれたという連絡が届いた。嬉しーい!と喜びのビッグウェーブが来るかと思いきや、案外そういったものはなく、むしろ「あーこれからだぞ」と、これから試合にでるスポーツ選手のような高揚したような、憂鬱なような、ヘンな気分となった。この仔犬は簡潔に言えば、ジャーマンシェパードのミックスになるけれど、最終的に先代のドーベルマンよりも大きくなるので、しつけに間違いは出来ないという事が大きいかもしれない。気質によっては全米セラピー犬協会(TDI)の認定をとることも考えているので、今まで自分がゴロゴロしたり、ダラダラしたり、外の小鳥をボーっと眺めてにやにやしていた幸せな時間の多くは、これからはそういうトレーニングに費やされることになるという予感があるのも大きい(それはそれで幸せな事ですが)。ともあれ、うちに仔犬が来るおおよその日にちが分かったので、そろそろ飼育用具を揃えないといけなくなった。手始めに車のハッチバック部をまるごと覆えるカバーをオーダーし、その他の備品を買いに出かけた。備品と言うか、自分自身が犬のおもちゃが好きなので、気付けばおもちゃばかりででしたが・・・、、、

 個人的な経験上、使役犬とか牧羊犬タイプの仔犬のチュー・トイを選ぶときは、素材や、硬さも硬化ゴムのものから柔らかくボヨンボヨンするようなものまで、いろいろな種類があると便利だ(家庭犬の場合)。早いうちから自分の犬の好みを明確に把握することがそのあとに続くトレーニングにとって重要な意味を持つ。こういう類の犬はまた、頭の回転が速く力もあり、基本的にヒトにフォーカスするようになっているので、「ただ噛めるだけ」とか「振り回せるだけ」のおもちゃではすぐ飽きる事にも気を付けたい。くいしんぼが多いからおやつがつめられるようなものはいいと思う。

 これを踏まえて、退屈凌ぎようのおもちゃにプラネット・ドッグ社の「スポーツ/アイスホッケーパック」と、バイオニック社の「スタッファー」も購入した。どちらも特殊なゴムで出来ていて水に浮き(何かを詰める場所がある)、食器洗浄機で洗え(だいじですね)、いらなくなったらリサイクルが可能となっている。バイオニックのおもちゃは個人的に特に好きなもので、このゴム素材が特殊で三次元的に入り組んだ構造のため、ものすごく丈夫な割に非常に柔軟で弾んだりする。形もよく考えられていて、たとえばこの「スタッファー」は餌の粒やオヤツがゆっくり出てくるような形と、二種類の大きさの穴を備えている…、……、、、とか、求められてもいないのに延々と犬のおもちゃの性能についてオタク特有の早口でうんちくを話す性質も、子犬が来たら忙しさで暫くは引っ込むかもしれません(笑)。周囲の人にとっては良い事と言えるでしょう。

2014年12月24日水曜日

Merry Christmas!



 メリークリスマス!日本は今日がそうですが、こちらは只今24日「イブ」であります。

 今年は子犬探しの件で知り合った人が多かったので、彼らの愛犬達へオモチャ類や、ちょっといいオヤツなどを包んでギフトにした。人間同士だとどことなく気恥ずかしい(少なくとも自分にとっては)贈り物を送る習慣も、「犬のため」と言った瞬間グンと気楽になるので、これは結構優れた言い訳かもしれない事に気付いた。写真は小さいシカ君。←トナカイかも・・・




2014年12月9日火曜日

ジェントルリーダー



 バイト先の飼料店に子犬が遊びに来た。何にでも興味を示すラブラドール・レトリーバー、まだ3ヶ月ちょっと。この子犬は、いくつか写真を撮らせてもらったけれど、殆どひとつもピントが合わなかった。写真が撮れないという事は、その子がいきいき動き回って世界を楽しんでいるということだから、いい事なのかもしれない。

 ラブラドール・レトリーバーという犬種がすごいなーといつも思うのは、頭の良し悪し云々という話の前に、「人間に褒められる事」が本当に大好きな犬が、すごく多いところだ。例えばこの子犬も、こんなに小さいのに、出された号令に従ってたったひとつ習得している「スワレ」を大喜びでやっていた(写真上)。子犬のわりにすごくシリアスな目をしている所を見ると、この犬も、「コマンド→実行→褒められる」ことを、なにかとても重要なこととして捉えているのが伝わってくる。




 この犬の飼い主は獣医師で、ジェントルリーダー(写真に写っている、ブルーのヘッドカラー)をしょっちゅうおススメしてくる。自分のまわりに限っていえば、この道具の良し悪しについては非常に意見が分かれている。否定的な人からよく聞く意見は、かわいそうだし、ジェントルリーダーをマズル(危険な犬に付ける口輪)と勘違いする人が未だに一定数存在するため、使用する犬の社会化に支障をきたすという考え。ジェントルリーダー=マズル=危険な犬と勘違いしている人は、それを着用している犬とすれ違う時ほとんど無意識のうちにさっと避けたり、犬がいる場合はリードを戒め、自分の犬を手前に引き寄せようとする。引き寄せられた側の犬は、リードがピンと張った状態から緊張状態に陥ったりして、いつもと違った心理状態になる。結果、リラックスした学習のチャンスが損なわれるという。なんとなく一理ある気がするけれど、ジェントルリーダーをマズルと勘違いする人なんて、今時いるのかな?と思うこともある。

 個人的には、きちんと使い方を心得ているオーナーが散歩に際して既に間違った行動様式を身に付けている犬をこまめに矯正しながら歩く時には、非常に有用な道具になり得ると思う。リードやハーネス、カラー類への考え方やセオリーは十人十色なので、いつもすごく興味深い。