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2021年9月27日月曜日

収穫の秋(?)


 

 突然肌寒い日々が続いている北バージニア地方です。日中は日差しが暑いのですが、朝夕はかなり冷え込むようになってきました。家のまわりにワインのためのブドウを作っている家が点在するのですが、道から、棚のブドウがずいぶん育ってきているのが見えます。近所のダイズ畑も、急に黄金色に色が変わり、小さなエダマメみたいなやつ(というか、正にエダマメですね)が鈴なりになっています。収穫の季節がもうすぐそこといった風です。

 そんな中私とコディは「ゴミの収穫」という新たなゲームを発見しました。こういう、犬とやるどうでもいいミニゲームみたいなのを考えるのが大好きですが、、、私はいつも犬とばかり遊びすぎで、人間とぜんぜん遊ばないので、たまに自分でも「これでいいのか」と心配になるのですが…、、、まあ、この調子で30ウン年来ているので、今更の改善は見込みにくいでしょうか。とにかく、毎朝1時間の有酸素運動の時間を、まわりに目を光らせながら歩くようになりました。写真は今日の朝の収穫???です(今日はとくに大漁でした)。

 この地域には、入植期から残存する、土やジャリがむきだしの未舗装路が多くあります。通称Loudoun's Rural Roadsなどとよばれ、史料価値があるらしく保存の試みがなされています(資料1資料2資料3資料4資料5)。放っておくと数カ月ほどでボコボコになるため、定期的に砂利を継ぎ足しているようです。昔のままの道というのは、現代のように車がひっきりなしに往来することに耐えうる強度がないのだと思います。そこへ行くと馬などは、悪路でも丈の高い植物の茂った農耕地でも平気で進んでいくし、騒音はないし道はもとの綺麗なまま、ガソリンはいらないわ、時折コヤシまで撒いていくわで、「ちょっとそこまで」ののりものとして優れた点が目につき、地元のホースマンが通りかかると見とれてしまいます。

 話をもとにもどしますが、この地面の「ボコボコ」の上を、近隣で働くお兄さんやおじさん達のトラックがどんどん走って行く時、荷台にちょっと置いてあったカンとか、ドーナツの袋とか、そういったものがはずみでぽろっと道に落ちるようです。よく見ると、ストーリー性を感じるゴミがあります。小さな飼葉桶が落ちていたこともあります。アンティークショップに置いてありそうなガラスの瓶をみつけた時もあります。写真をとっておけばよかったかな。

 空き缶は危ないので自分でひろいますが、紙箱系やペットボトルがあった時は、コディに拾わせます。指で指し示して拾わせて、手の上に持って来させます。まだ、手近な所にあるオブジェクトしか持って来られないですが、だんだんに遠い所に落ちてる異物(ごみ)を識別できるようにしてみたいと思います。この半月ほどでこの近隣のはおおかた拾いつくしてしまったので、今後は別の道へも足をのばしてみたいと思います。


2019年4月15日月曜日

1月~4月のまとめ


 今年の1/4が過ぎ去っていきました。子供の世話と並行して、訪問活動や犬トレに行ったり、趣味のため夜のフィールドにお供してもらったり、自主練に行ったりと出入りの激しかったこの頃でしたが、コディは何かあると分かると夜中でも準備万端とばかり飛んでくるので、この犬は本当の熟睡ってするのかなと、素朴な疑問が芽生えています。

 自主トレは、頑固でなかなか新しいタスクが出来ないわりに全然諦めないので(笑)本犬は何らかの興味・面白さを感じてるように見えます。ダイエットもして「歯も体もパーフェクト」と獣医さんのお墨付きももらい、わりと絶好調な4歳の春です。とはいえ、よく見ると歯はすり減っているし、顔の毛もところどころ更に白っぽくなって模様の面積が増え、改めて眺めると犬の顔面にも「歳月」が刻まれていることに気付きます。これからはイケオジ目指して頑張って欲しい。

 1月から続けてきたモンディオリングの練習は、トレーナーの方の個人的な都合で、3月の終わりでレッスンが終了される運びになりました。モンディオリングはアメリカでは主に西海岸や中南部、ほかは東欧諸国や南米などで盛んに行われている競技で、東海岸の私達の住むエリアでは、他に教われるところがありません。そのためこの競技の練習自体、一旦おあずけという形になりました。

 コディも私も、トレーナーとの相性もとても良く楽しく通えており、またプロテクションスポーツに携わる人々やその犬と一緒に練習する事はとても良い刺激になっていたので、そのような場が失われる事はとても残念です。でも、これまで数カ月の間、犬へのアプローチや、モチベーションを引き出すという観点だけでも本当にいろいろな事を教わりました。面白いと思った単元の練習は、今後も自分で続けていこうと思います。

足に履いたカバーを噛むデモンストレーション。授業時間外のミーティングは寺子屋スタイルで
競技も進度もバラバラの犬が集まるので、横断的な知識を得ることが出来た

 また今回「リングスポーツ」と言われるものの端っこの、そのまた端っこを少し齧ってみて、シェパード・ピープルの輪の中にいると、やっぱり楽しいということが分かりました。ジャーマンシェパードやベルジアンシェパードは、犬の中でも親密に人と関わりあってきた独自の歴史あるカテゴリであるため、犬の性質に沿ったハンドリング方法が確立しているところが面白いです。これはコンパニオンドッグ、所謂家庭犬用に繁殖されているシャイロシェパードにとっても適用できる所があります。また、ジャーマンとベルジアンのハンドリング方法も実は異なるんだよという点など、知れば知るほど奥が深く、魅了されました。

 結果として遠回りする形になりましたが、改めて件の親切なおじさんのいる地域のクラブに、一度見学だけでも行ってみようと思います。クラブの雰囲気やメソッドが合わなかったりした時は、Fenzi Dog Sports Academyなどでオンラインのクラスを受けることなども視野に入れ、今後やりたいことについて再検討してみようと考えています。でも、理想はどこかに通って誰かと一緒に練習したいですね。やっぱり同じ犬好き同士情報交換したり、よくしつけられた他人の犬に感心しながらトレーニングするのが楽しいと思うし、そういう場所を通して友達が出来たらいいなと思っています。


 セラピーの訪問活動も継続中です。今までは単発で行く大学関係のファシリティが主でしたが、今春からはワシントンDCらしく、少しお固い訪問先のチームに加わり、定期的にどこかへ通う形になりそうです。訪問活動や、教育プログラムのデモンストレーション、トラッキングなど、愛犬が今後、例えば加齢や病気、ケガなどで状況が変わったとしても、最後までこなすことの出来そうな「役割」を模索しています。自分たちのコンビで、出来ることを通して、出来る範囲で、実社会に寄与できればうれしい。

 最後に例のボール運びごっこの写真をアップして……、、、この地味な遊びが意外に楽しく未だにブーム(笑)。毎日の短い方の散歩で、近所の空地で遊んだ後、帰り1キロ位の道をひっぱったりひっぱられたりしながら帰るのが面白いです。以前、どこかでコディはタグを殆どしない、と書いたけれど、最近これが本犬なりのタグだったことに気が付きました。たとえ短い距離をただ歩くだけの散歩だったとしても、こうして「ながら」散歩だと楽しいし、犬の満足度も多少上がるような気がしますね。歩きながら出来るミニゲームみたいのをもっと考案してみたいな。何か思いついたら、またここにメモります。




2019年2月5日火曜日

雪あそび



 冬の雑木林は綺麗です。コディはキツネやシカの痕跡を探して忙しくしています。こういう活動は、楽しいだけなのかと思いきや、けっこう緊張するようです。時たまブルブルブル!と大きく体を振るったりして、気を紛らわせているのを見かけます。別の日に見ていたトラッキングのビデオで、インストラクターが「匂いの追跡はストレスフル」と言っていたのを思い出し、そうなんだと思いました。

 興味本位で匂いを嗅いでいるのと違って、自律してある匂いに集中しそれに全神経を集中させた状態を持続することは、かなりの忍耐力を要するでしょう。でも、地面に鼻をつけてゆっくり慎重に動物の気配を追いかけている時の姿はなかなか様になっています。この慎重さ丁寧さを練習でも発揮してくれたらいいのにな~と思います。

 こういう時に不意打ちで「スワレ」の指示を出してみたりすると、一瞬、どんな報酬があるのか思い巡らせている目でこっちを見てからゆっくり実行します。犬の頭の中にちっこい天秤があって、いつも飼い主の乗ってる皿に(僅かでも)比重が置かれた状態にしておきたいです。うちの犬にとってキツネやシカの誘惑は手強く、まだまだ修業が必要でしょう。




 この日子供と雪遊びをしていて思ったのですが、1匹の犬にこうしていろいろ教えたりして育てる事は、雪だるまを作ったり、砂の城を建てたりすることと似ているなという事です。100パーセント完璧だ!と思えるものが出来上がることは、なかなかないし、一生懸命やってても、知らない誰かに踏み荒らされてしまったり、突然の波にさらわれることもあります。幸運にも最後まで制作を続けられたせっかくの「作品」も、いつかは自然に帰っていきます。

 雪や砂をむりに何かの型にあてはめようとするよりも、手元にあるこの雪の美しさ、浜辺の砂の暖かさをただ享受しながら生きるのがいい、そう思う人も沢山いると思います。そういう人にとっては、たとえば私が常に犬にあれをしろ、これをしろとやるのを見て「不毛だ、可愛そう」と思うかもしれません(実際、身近な人にそう言われたこともあります)。しかし、「この砂で城を建て、登って景色が見たい」と思うタイプもいます。だれかが作りかけで放棄した作品のひび割れを埋めながら、形良く仕上げることが好きな人もいます。すごく人ぞれぞれです。

 特になんのオチもない話なのですが、、、雪の雑木林を見ていると、自分の飼い犬との巡り合わせというのは、この無限にあるように見える雪の中からの、偶然のひとつかみと出会うのに等しい、稀な出来事なのだから、大切にしなければならないような気がします。

 上の写真は、夕方の散歩の様子です。ひもつきボールがしばらく届かなかったので、トレ散歩のご褒美はコングのボールに靴ひもを通したもので代用していました。積極的にひっぱりっこをする事はないですが、こうしてボールの部分に食いついたまま、引っ張ってもらって歩くのが好きなようです。碓氷峠を超えていくディーゼル機関車の気分でした。1キロくらい飽きもせずこのまま歩いていました。実に嬉しそうな顔をしています。


かわいいDella


 モンディオリングのクラスが続いています。2時間の授業の間、自分が直接コーチしてもらえるのは20分程度で、それ以外の時間は全て他の人の練習を見ることに費やされるのですが、これが意外と勉強になります。この競技はヒールは右側でも左側でもよかったり、所謂IPO等で見られるようなぴっちりと横に着くツケはしなくても良かったりとゆるい部分もある反面、声での指示と体を使った指示(手によるサインなど)を一緒に出してはいけない等、今までと少し違ったルールがあります。

 今まではごく自然に声と手の合図を同時に使って犬を動かしていたので、いざ声の合図だけにしてみたら、コディは実は「フセ」をちゃんと分かってなかった(!)ことが判明しました。それに、今までどんな時も楽勝でできていたセパレーション(ハンドラーと1分以上離別する。ハンドラーは見えないところに隠れる)で失敗したりと、「え~!」と思うような行動を連発するので、びっくりしました。最近ちゃんとしたトレーニングを全然受けてなかったことを思い出させられたし、改めて定期的にクラスとか、それに類する場へ行くことや、環境や題材を変えて、色々な状況をヒト・犬共に経験することの大切さを思い出しました。



 
 いちおダブル育児ブログなので(たまには)人間の方の子供のことも書きます。ワシントンDCで行われた、ワシントン日本商工会の新春祭りに初めて足を運びました。ワシントン日本商工会は、DC地区のビジネス・コミュニティー内のつながりを深めながらアメリカ社会における文化交流と理解の促進を目して設立された組合で、対外イベントの新春祭りが特に有名です。来場者も年々増えているそうです。前にボランティアで通っていた国立動物園のすぐ傍のマリオットホテルが会場でした。

 娘はここで初めて、自らの力でお賽銭をあげて、おみくじを引きました。結果は「小吉」。チビだから、小さい吉が大きさに釣り合っています。もちつきや、ししまいにパックンしてもらったり、和太鼓の演奏を見たりと(オニやかみなり様が大好きなのでとても喜んでいた)、貴重な体験を沢山することが出来た。大人の言う指示を聞いて、その通りに出来るようになってきているのがいいと思いました。犬トレで言うところのインパルスコントロールはまだ全然だめですが、いずれ出来るようになるでしょう。犬とか他の生き物に比べ、霊長類の桁違いの「脳力」を日々見せつけられます。




 仲良しのお友達とこっそりホテルの階段に登っておしゃべりとかしていました。耳をすますと「ねんど持ってる?」とか、「わたしは階段からジャンプしたことある」「おもちが大好き」とか聞こえてきて、3歳4か月でも、ちゃんと話題があることに驚いた。

 家の子供も含め、このくらいになると皆アメリカの保育園(プリスクール)に通っているので、まわりのお友達は、だんだんにメインの言語が英語に切り替わっていっています。娘も幼稚園(キンダーガーテン)に進むころには、英語脳になっていくのかな。そんな彼女ですが、コディにトンカツもぐら先生という独創的なあだ名をつけたり、蝙蝠の写真を見て「ねずみドラゴン」と言ったり(←これはなんかすごくわかる)、おもしろい日本語の感覚をもってるので、忘れちゃったらもったいないなと思っています。




2019年1月24日木曜日

新しい1年



 新しい一年が始まりました。コディは4歳です。気付けば去年と全く同じタイトルでブログを書いていることに、去る一年も平々凡々ながらほぼ何事もなく過ごせたことへの、「ありがたや」という気持ちがわいてきます。ちょっと気になって、その前の年の新年は何を書いてたかとみてみたら、2017年は3月まで記事がありませんでした。子供が一歳七か月で、イベントごとなど何もないのに、とにかく毎日が忙しかった頃です。2016年はコディが一歳になったと書いてますね。村いぬへの道は遠く険しく、その目標はまだまだ達成できてないな。その前の2015年は、愛犬は母犬のおなかの中だったと思えば、長いようで本当に短かかったこれまでの4年間です。

 上の写真は、自分の手から湯気が出ているところを写真に残したくて撮りました(ぜんぜん映ってないですね)。私は冷え性とは真逆の体質で、ドカ雪の日でも、犬と一緒に歩いているとだんだん体がすごく熱くなってきます。そのタイミングで「雪などを掴んで手から湯気を出す」という、我ながらじつに質素な娯楽に興じることがいつもなのですが、そんな頃には、雪の中でエンジンのかかってきた犬もモクモクと大量の白い息を吐いているので、顔を見合わせるとなんともオモロイような気分になってきます。私達が生きていることを実感する瞬間です。2019年、健康に気を付け(チビが生まれてからこっち、ときどき股関節が痛むことが出てきました)、元気に生きていきたいです。





 新年の話題その1です。去年の終わりに書いたトラッキングの練習をちびちびと続けています。最近「旗=何かが起こる魔法のアイテム」の式が出来上がったようで、見るとダッシュで駆け寄るようになった犬です↑。正確な距離は測っていませんが、私の足で90歩位の距離までならなんとか追えるようになってきました。でも、IPOで見るような、足跡ひとつひとつを確認していくようなあの勤勉な動きには全く程遠いですね。空気の匂いを嗅ぎながら、右へ左へせわしなくダッシュで目印を探ろうとて、すごくおおざっぱです。今の段階では、自分で先に進もうとするよりも、基礎レベルの練習をちみちみ続けていこうと考えています。無意識に距離をのばすことばかり考えてしまわないように、練習の距離も今後はもっと縮めようと思います。




 話題その2です。国際畜犬連盟(FCI)が主導しているプロテクションスポーツの一種に、「モンディオリング」というマイナーな競技があるのですが、その初級の、プロテクション以外(服従とジャンプ)のポーションをこの1月から教わりはじめました。この競技はどちらかというと西海岸のほうが盛んで、トレーニングをやってくれるインストラクターは、自分たちのエリアだと100キロ先の田舎町に一人しか居ません。休日、ちょっとした「1人+1匹旅」気分で通っています。

 未去勢・未避妊・ドッグリアクティブな犬などなんでもOKのクラスで、練習場所は他犬から見えないようシーツで覆われていたり、待っている間犬はクレートに入れられたりと、自分たちが今までやってきたトレーニングとはアプローチが異なるところが多く、とても興味深いです。コディにとっても、分離不安傾向の犬の鼻泣きや、シーツ越しに猛然と吠えるロットワイラーの声をBGMに練習したりと、新しい経験になったことでしょう。練習場では、「オイデ」はほぼ使わずに、犬が自主的にやってきて共同作業しようとするまで待ちます。遊びと練習を素早く交互に繰り返すことで犬の活性と能率を同時に高いレベルにもっていこうとする、テクニカルなトレーニングスタイルでしたが、ベースにある考え方は私がいつも空き地や原っぱでやっていることにとても近く、わかりやすかった。

 新たな発見としては、コディはバイトピローが好きなことが分かりました。タグもほとんどしないし、うちにあるバイトバーもほとんど噛まなかったので、ひっぱりっこ系のおもちゃはピンとこないのかと思っていましたが、教室にあった使い古されたヒモ付きのボールや壊れかけのピローを血相変えて噛みに行っていた。どうもこの壊れかけというのがポイントのような気もしますが、帰ってからさっそく安いピローと、ひもつきのボールをアマゾンでポッチしました。届くのが楽しみです。


変わらぬボロ家ぶりです

 
 三歳児がいたり、家のことや仕事のこともあったりで、毎日の練習に割ける時間があまりないので、私達の練習はトレ散歩と、それから夜に食器を洗いながらキッチンで練習するなど、基本はいつも「ながらトレ」です(写真は夜更けの台所の図)。トレーナーの先生によると、モンディオリングで求められる事は、" exercises would be very similar to the Open & Utility levels in AKC/UKC with a lot more "stuff" added"、、、AKCやUKCオビディエンスで言えばオープンやユーティリティレベルに類似するもの+アルファ、とのことなので、よく考えたらかなり難易度が高いところにいきなりポンと入ってしまった状況と言えて場違い感がすごいのですが、やれるところまでやってみよう。犬は果たしてどこまでついてきてくれるでしょうか。





2018年12月30日日曜日

セラピーログ(2018/12)



 12月の初めに地域の大きな大学から要請があり、セラピードッグ協会のメンバー数名と一緒に派遣されました。学期末の集会で学生のストレスをやわらげ、他者とのコミュニケーションをとりやすい雰囲気をつくるという目標でした。こういう活動に参加してみるまで、セラピードッグの効用とは「犬がいる、かわいいね♪」と和むくらいのもの(?)だと、なんとなくどこかで過少評価していました。しかし、「そこに犬がいること」というだけでいとも簡単に人間の行動が変わる事、殆ど即座に人をリラックスさせることを目の当たりにし、その効果の度合いに驚きました。

 若くエネルギッシュでありながらも落ち着いた年代の大学生・大学院生相手の活動で、コディのようなビギナーには丁度いいと思って喜んでいましたが、ふたを開けてみるととにかく人が多くひしめきあっていて(一度、数えてみたら25人の生徒がコディを撫でていたり)、犬にしてみれば非現実的とも言える状況が起こっていました。そこらじゅうに落ちてるピザやポップコーンの誘惑もかなりのものがありました。そんな中、コディも2時間半の間よく指示に反応して頑張ってくれました。とても疲れたようで、帰りは車の中でガツガツ昼ご飯を食べ、帰宅してからは夜までぐっすり寝入っていました。

 最後に大学側のモデレーターと少し話したのですが、彼女によれば普段の集会では、その日集まった人数の5分の1以下程度の学生しか訪れないそうです。滞在時間も短く、犬が居ると居ないとでは「まったく別次元」と言えるほど、場の雰囲気が変わるそう。また、面白かった点は、生徒だけでなく教授達にも犬がとても人気だったことです。特に学期末に教師が晒される様々なプレッシャーについては私もある程度知見があるため、「学校にいる大人」という、「誰かをケアする誰か」を元気づけられたことには、ささやかながら意義を感じました。




 次回への課題は、ファシリティに入るまでのツケを上達させる事。これは、かなりガタガタだった。他の犬が結構リードをひきながら歩いており、そのバタバタした雰囲気につられてしまった所もあったかも知れないけれど、かなりきつめにハンドルしないときちんと歩けていなかった。コディは探査欲が強い方で、まわりの環境をまず自分で見て、ぴっちり匂いをかいで念入りにチェックしておきたいタイプなので、初めて来た場所ではソワソワしがちです。これはもう個体の性格なので良いとして、現地に早く着いて、建物の周辺だけでも好きなだけ点検させてやるなど工夫は必要だと思った。

 他のセラピー犬で一頭リキの入ったタイプがおり、始まる前の集合場所で出会いがしら、ググッとコディの方に顔を出して吠えたのに「売られた喧嘩は…」と吠え返しちゃったことも、その後のドタドタした流れを作ったと思う。もとをたどれば保育園のお見送りの後で、急いで支度と犬の散歩をし、道中思わぬ渋滞に巻き込まれて、かなり急いた雰囲気の中で到着してしまった点も悪かったと思います。セラピードッグは吠えることはタブーであり(上記のように他の犬に吠えられるなど)、どんなに理不尽な理由があったとしても、必ず刺激を無視するように事前に指示を出しておかなきゃダメだと思いました。こういうとこは、レトリバーとかと違ってオートでは出来ないので、いちいちマメに言い聞かせないといけない点です(レトの人がシェパを飼って「疲れる」と言う第一の理由 笑)。

 あと、地味に失敗したなと思ったのが、黒いパンツを履いていってしまったことです。ユニクロのオフィスカジュアルみたいなズボンで、(いつもと違って)多少きれいな恰好していこうと思って出したら、何の素材なのか分からないが見事に犬毛まみれになってしもうた。ただ念のため持って行ったコロコロは弱い犬アレルギーがあると言う生徒さん達にも使ってもらえ、なにげに笑いを誘ったりと、いい小道具にもなったので、良い点もあった。ブラシもとても役に立ちました。「動物の毛をとかしながら会話したい人」がこの世に一定数存在すると分かったことは発見でした。

 ハンドラーとしては、学生からも大人からも犬のしつけについて質問を受けることがやたらと多かったので、もう少し説明もうまくなっておかないとなあと感じました。これは、私の英語の問題ですね(汗)言語があまり得意ではないので一番てこずりそうなところですが…。



2018年3月31日土曜日

一歩進んで 一歩下がる




 前回の記事に書いたセラピードッグ(TDI)の試験ですが、当日突然の悪天候により中止となってしまいました。運よく受けられるテストが見つかって喜んだのもつかの間、また新たな試験の機会を窺うことになりました。

 上の写真は、テストにむけてここしばらく自主練していたお店での1枚。この場所はMerrifield Garden Centerと言い、北バージニアエリアに数店舗を構える居心地のいい植木屋さんです。店員さんも優しく、無料で大人にはコーヒー、子供にはポップコーン、犬には水がもらえます。チビは2歳6カ月。いろいろ難しい時期ですが、『ぽここん』がもらえるよと言うと喜んでついてきたので、連れ出しやすかった。一瞬目を離したすきに商品の花をつんでしまったりする子供に注意を傾けながら犬に指示を飛ばすのは非常に難しかったですが、なにもしないよりはきっとマシと考え、習慣的に通いました。


2018年3月14日水曜日

ペットシッター探し




 仕事が短い休みに入ったので、TDI(Therapy Dogs International)のテストをコディともに受けることにしました。最近は時間の都合でクラスにも通えず、自主練ばかりだったので、通るかどうかは分からないですが、いい機会だと思ってチャレンジしてみようと思います。

 私は週末は仕事で終日出てしまうので、団体のウェブページを確認していて丁度休みの土曜日にテストが入っているのを見つけた時は嬉しかったです。しかし、車で往復4時間の場所で、子供を連れての行きかえり、それにテスト中は子の監督ができないことから、ベビーシッターの人に来てもらうことにしました。シッターは、探す段階に加え、実際にシッターをはじめてもらう前にも、人柄や子供との相性を確認するために面会をセットしたりと色々なプロセスがあり、結構大変だなあと思いました。バタバタした中ふと、「そういえば最近、コディのシッター探しもやったな」と既視感を覚えました。2017年の末、仲の良かった義母が突然癌で余命宣告をされ、そしてすぐに亡くなった時に、急きょ一週間ほど犬を預けなければならなくなった時です。

  コディくらいの大きさの犬の預け先選びは大変です。アメリカではこのような時、多くの人が「デイケア」と呼ばれるペットケアサービスの、お泊り(ボーディング)のプランを使います。ほかには、ボーディングケンネルといって、田舎の方で広い敷地に犬舎を建て、中期~長期の預かりサービスを利用する人もいます。我が家の場合、いつも個人で契約していたシッターさんに見てもらっていました。しかしこの時は、今までのシッターさんが丁度国外へ旅行されていて、急遽、新しいシッターを探さなくてはなりませんでした。

 コディは、デイケアや全く知らない人の家に預けられる事が苦手で、そうなると隙あらば外に飛び出そうとするので、もともとの顔見知りや、仲良く遊んでくれる友達犬のいる家庭で預かってもらう事がベストです。私達は、結局、アメリカでRover.comと呼ばれるサービスの提供するオンラインウェブを利用しました。これは、ビッグデータを使って飼い主とシッター(ドッグウォーカー・お泊り)をマッチングする比較的新しいサービスです。ほかにもWAG!というのも最近頭角を表してきてるみたいですね。探してみたら東京にもありました→Pawshake。こういうサービスがもっと盛んになれば、例えば都心のDINX家庭等でも大型犬が飼いやすくなったりするのでしょうか。

 話をRoverにもどします。個人宅でドッグシッターをしている、レビューが良く優しそうな人を数名リストアップしたら、次に実際の家まで面会に行きました。個人契約の面倒な点はここです。例えば自分達の場合、訪問してみたらものすごく家が汚かったり(家が度を越して汚くペットだらけの人は管理能力に問題があるような気がしてNG)、大型犬の欄にマルがついていたのに、実際会ったら「あなたの犬は大きすぎる。家族が怖がっている」と言われて、時間を割いて行ってきた今までの会話や調整してきたことがすべておじゃんになったりと、急いでいる時は正直公共のペットサービスを使う方が便利だな、とも思いました。

 ただ、その甲斐もあって最終的にとてもいいシッターさんにめぐり合うことが出来ました。Iさんはジャーマンシェパードレスキューで長年フォスターをされている人で、シェパードの扱いに慣れており、面会に行ったシッターさんの中で、唯一、コディを上手にハンドリング出来ていたことが決め手となりました。嬉しい事に、Iさんが飼っているメスのジャーマンシェパードとコディの相性もこちらが驚く位良好で、合った瞬間から姉弟のように仲良しになれたのも良かった。あとでわかったのですが、以前書いたウィリーの飼い主さんとこのEさんが旧知の仲だそうで、たまたま二人がシャイロシェパードの話をしている時、「シャイロと言えば近所にすごくおりこうな犬がいてさ。コディアックっていうんだけど」と同時に切り出して、この事が判明したとか(笑)。

 とにもかくにも、こうして犬を預けてみたら、朝から夜まで自分の体力というか、元気が持続するのにビックリしました。考えてみたら、一日2回の散歩(子供おんぶ・ドッグパーク)なし。一日2回の掃除機掛けなし。犬のエサ準備、水替えの手間なし。家も一度掃除すると2、3日は綺麗なまま、毛が舞うストレスもなし。それ以外の時も、隙あらばなにしてんの~とあの怪鳥みたいな目で凝視されるプレッシャー(?)もなしと、ないない尽くしで、犬がいない生活ってこうだったっけと、目からうろこがおちました。コディは手のかからない犬だけれど、それでも犬にまつわる労働がかなりあったことが、改めて分かりました。

 話が脱線してしまいました。TDIテストですが、先にも書きましたが、全くどうなるか不明です。シッター探しの苦労、シッター代、検定料、往復四時間のガス代が無駄にならないよう、精一杯頑張って来たいと思います。

2017年12月31日日曜日

新しい一年



 新しい一年が始まりました。今、北バージニアでは日中でも気温がゼロ度を割っていて、ー7℃から夜はー20℃くらいまで下がる日もありますが、コディはこの気候が好きなようで、隙あらば外に出てベランダに寝っ転がったり、散策して森の生物の匂いを探したりして過ごしています。この犬は本来は半ソトイヌなのだなあと思う瞬間です。今年もよろしくお願いします。


クラスメイトのみんなと

 去年の末頃にがんばっていた優良家庭犬のトレーニングは、もともと受けていた中級(CGCA)のほか、トレーナーの厚意で上級(CGCU)のテストも受けさせてもらえ、よい結果を残す事が出来ました。コディは生後六か月の時に一度CGCの検定を通っているので、セラピーワークの基礎としては本来はここまで練習を続ける必要はなかったですが、こうして一度覚えたことの復習をしたり、さらに刺激の多い場所で応用的な題材を練習していくのは、犬のメンタル面にいい刺激があると思いました(飼い主の方も夜な夜な家を抜け出す口実が出来てよかった)。


モールで、初めてメリーゴーランドを見た

 メンタルと言えば、今回のトレーニングを通して、犬も心理的に大人になっているんだなぁ、というのを強く感じました。コディは表面的にはソフトで穏やかですが、根は自立していて結構頑固なところもあり、言われたことを自分で再考するので、意外なところで思いもよらない反応を示したり、特殊な状況下ではキューを無視する傾向があります。また、基本的には私の号令がないとエンジンがかからないようです。犬本人の社会生活を安全かつラクにするために「いつでも、誰の言う事でも聞ける犬にする」ということを念頭に練習してきましたが、難しいのかな、と思い始めました。

 トレーナーの人にもらったコメントも、「ソリッド、bombproof、知的、多分どこに出しても大丈夫」と言ってもらえた反面、「この犬は従順で穏やかだというフリをしている」と言われ、やっぱり透けて見えているのかなあと思いました。今回一緒に練習してきた菩薩の様に穏やかで、天使のように優しいセラピー犬候補のクラスメイトの面々と比べると、コディは何だかそういうタイプではないように見え、本当にそういう方面の作業に向いているのかどうか、よく分からなくなってしまいました。

 とりあえず当面は引き続きセラピーの練習を続けながら(年齢が上がるにつれてもっと穏やかになっていくだろうし)、今年からは出来そうなら他のドッグスポーツにもトライしてみようかなあ、そのためには何とかして時間を捻出していかんとダメだなあ、などとつらつら考えた、新しい年の始まりとなりました。


2017年10月31日火曜日

犬トレ記ー2017/11(CGCA)



 犬トレ記(今日は街中)。

 ツケ歩きをしながら、変な床(つるつるの床や地下鉄の通風孔みたいな所)、変な音(大型バイク、雄叫びを上げる若者の群れ)、変な状況(高速エレベーター、全員ツケで密接しながらパック一団になって移動するetc)など、ベースは今までにやってきたこと+刺激のレベルを上げていく、という事をやっていました。なんかこれ最終的にワシントンDC市街でテストとかすることになりそうな気がする。


 
 上の写真は回転扉に犬を通している所です。がんばってるのはサービスドッグ(介助犬)候補生のサムです。インストラクターによると、介助犬やセラピー犬と一緒に回転扉を通るとか、エスカレーターに乗るとかと言った状況は現在では非常に稀で、こういう練習は一見無意味なように見えますが、犬に、特殊な状況下をハンドラーと一緒にクリアできたという自信と、日常世界にあるストレスに対応していける精神力を、練習によって身に付けさせていくこと自体がとてもだいじだということでした。コディと、ハンガリアン・クーヴァースのザックは残念ながら体が大きすぎて回転扉に入れなかったのでこの練習はスキップ(「ビッグボーイズはしなくて良い」とまとめられていた)。

 今日面白いと思った事は、犬が何かいいことをした時に出す合図が皆それぞれ違うんだな、という点です。短く高い声で「YES」とか「GOOD」だけという人もいれば、「Good Boy」と、撫でたりおやつをあげるところまでがセットになっている人もいるし、このクラスのインストラクターが今自分でトレーニングしている犬には、無言で素早く頷く事が、成功の合図だそうです。この犬は聴覚過敏のある自閉症児の介助犬になると聞いて「なるほど~~~」と思いました。ニーズにあわせて、犬のスキルもさまざまなんだなと分かりました。




帰り道。「もっとなんかやろうよ~~」という雰囲気


 ツケ歩き(ヒール・ウォーク)の最中は、他の犬や人に挨拶したり、電柱の匂いを嗅いだり、一切しないきまりです。まさに言うはやすし・行うはきよし。犬は匂いを嗅ぐのが仕事、匂いを嗅ぐことまでやめさせて非道い、と思う人もいるかも知れませんが、犬にとっての「ヒール」は作業で、ON・OFFのスイッチがあります。コディも「OFF」で思う存分匂いを嗅ぐ事が出来る時間もとってるので、バランスが取れているかな。

 しかしながら、犬が「匂いを嗅ぐことを意識的にやめる」という事が可能になると、街中を歩くことがおもしろいくらい楽になることを発見しました。いわゆる散歩の大変さのひとつは、犬自身が「匂いを嗅ぎたい」という衝動をコントロールするのが非常に難しい、という所に端を発してる事も多いんだと、改めて分かりました。コディはこの特定の場所では上手にツケが出来ますが、また新しい場所に行ったら、ツケはガタガタになるでしょう。儚い存在です。

 ツケはまた、うちの犬の場合、年齢とともに少しずつうまくなってきているように思います。コディは(あたりまえですが)電柱の匂いなどが大好きで、ヒール中も一瞬魅かれるのですが、気が逸れ始めた時点でタイミングよく「ヒール」と言い直すと、自分でがんばって鼻先を私の方へ持って来ることが増えてきました(感動)。シェパ―ドはこういう時、比較的ポーカーフェイスなので分かりにくいけど、最近ヒールが出来て褒めるとしっぽを振るようになったので、イヌの方も「難しいこと」が出来るようになってどうも喜んでいるらしい、ということは確かです。



2017年9月30日土曜日

秋の気配

バージニア州 ミドルバーグ

 そこここに小さい秋の気配が漂う季節となりました。今月からコディは隣町にある、セラピー犬・介助犬を専門にトレーニングしている学校に行っています。例の如く子供の寝かしつけだけ相方に頼んで、暗い高速をさらに郊外の方へ飛ばして行くので、ちょっとしたアドベンチャー感があり良い息抜きになっています。少しブランクがあるから、手始めにコミュニティー・ケーナインのクラスから(AKC-Community Canines - CGCA Web)。

 このクラスは内容的にはCGCのもうひとつ上のレベルという扱いなようで、最後のテストに通れればタイトルももらるようです(AKCのビジネスの上手さ)。レクチャーは屋外で、毎回ロケーションを変えながら行われます。コディはCGCをとってから2年以上が経過しているので、以前と比較して良くなった部分・知らず知らずのうちについた悪い癖などが浮き彫りになっていて、いろいろ勉強になってます。

 クラスメイトに、巨大なオスのハンガリアン・クーヴァースがいるんですよ。今まで見たクーヴァースの中で一番きちんとしつけが入っていて、いいブリーディング、飼い主の正しいハンドリング(訓練+社会化いっぱい)で、コワモテの護羊犬種でもこんなにマナー良く愛される犬になるんだと、非常に感銘を受けました。


☝ついったーに上げた写真☝


 「ちいさいにんげん」と犬の共存関係もめでたく2年目を迎えました。

 しかしここへ来てついに、犬と子供の面倒を同時に見ていく事に限界が訪れたように思います。娘が赤子として「母親と犬」のチームにくっついていた時期が終わり、自我の芽生えつつあるヒトの子供として、ヒト同士の世界を探検していくことの方により興味を示してきたからです。これ自体はとてもいい傾向なので、色々な経験が出来る様頑張っていますが、問題は言語やソーシャルスキルなど、子供にとって大事な事を学べるような場所には、犬は連れて行けない事が殆どだということです。子供のケアに集中するため、犬を家に置いていくことも少しずつ増えてきました。

 また人間の子供と犬とでは、身体能力や、興味をもつ運動の傾向もぜんぜん違います。今までは子をベビーカーに座らせ、ちょっとおとなしくしてもらっている間に犬にとってこいをさせたり、子を背中にしょって雑木林へ連れて行ったりすることで、なんとか両者共に運動(的な)アクティビティが出来ていました。けれど今は子も「自分で歩きたい」「ボール投げしたい」と言うし、それをさせてあげると今度は犬をヒモでつながなくてはいけなくなったりと、両者を同時に満足させてあげることが徐々に難しくなりました。

 ここからの1年は、朝から晩まで子と共に居られる最後の1年間になるので、自分や犬の生活の質をなるべく落とさずに「子供の社会化」も頑張れるよう、全力を出していこうと気持ちを新たにしました。


3月から少しずつ仕事的なことも再開してます。
そこからの眺めと、座る位置近衛門(オモチャ持参)

2017年2月28日火曜日

コディ、2歳



 3月になりました。季節外れの吹雪が舞い、毎年楽しみにしている前庭のスター・マグノリア(シデコブシ)の開花したての花と蕾を軒並み枯らしてしまって、がっかりしている「わし」です。北バージニアは今冬は天候が読みにくくて、このコブシの木だけでなく、本来3月中のはずのアカガエルの繁殖行動が2月にあったり、桜の開花時期が安定しなかったり、スノウドロップ(マツユキソウ)もバラバラに咲いたりと、自然の生物達もだいぶ混乱しているように見受けられました。


2016年9月30日金曜日

夏が過ぎ~



 風あざみ~、と昭和人間のカラオケ意欲が刺激される時分となりました。暑かった季節が過ぎてようやっとブログに何かを書く気力が復活してきたわしです。例の「小さいにんげん」がハイハイを飛ばして突然歩き始めるというトリプルC技を見せてくれたため、ここ三か月ほどの間は毎日の子の監視(お世話ではなく見張るという雰囲気)、イヌの世話と家事・労働の反復横飛びでただただ過ぎ去っていく体となっていました。

 犬のコディはと言えば、あいかわらず朝は自由運動、夜は日がかげる頃にドッグランへ遊びに行く毎日を過ごし、飼い主とは反比例的に元気全開にしています。雑木林の傾斜で、体重10キロほどに成長した赤子をしょって汗だくの自分の前を颯爽と駆けていく後姿を見るたびに、ヒトよりずっと体力のある犬が赤ちゃんを背負うべきでは?と何度黙想したことでしょう。

 雑木林の中ではシカを追いかけるゲームが犬的にトレンディなようです。面白かったのが、自分がシカを見つけた時(大抵犬より先に見つける)、そちらの方向を向いて静かに突っ立っているようにしたところ、静止した飼い主の目線の方向→シカという図式を2回で完全に分かった様子だったことです。

 コディは新しいものを覚える時、題材にもよるけれど大抵平均5~8回ほど繰り返さないと理解しないので、2回というのは記録的に速く、「林のシカ」という題材がいかに強烈な刺激物か、彼の生活の中で重要視されているのかが分かったようで、面白かった出来事でした。




 ドッグランでも面白かった事がありました。先日遊んでいた時にたまたま地域の新聞取材が来ていて「にんげん♂」とコディが写真を撮ってもらったことです。短いインタビューも受けましたが、写真が使われるなんて考えもせずすっかり忘れていたところ、しばらくしてお隣さんから「あなた達、今週の新聞の表紙になってるわよ。」と言われ例の写真が1面にバーンと載っているのを見た時は本当にたまげました(インタビューされた内容もばっちし紙面を割いて載せてくれていました)。

 アメリカの新聞は、題材が人間の場合記事の書き出しが名前→その人の身分→人物の概要みたいな感じになるのが定型ですが、イヌの場合もそうなんだ(コディ→CGC→ドッグラン大好き)と分かり、へーっと思った出来事です。






 ここ三か月ほどの間はトレーニングクラスをとる元気が出なかったので、家で細々と今までの復習やトリック「ものを咥える練習」などを続けていました。(ユーチューブの黒枠右下にある5つのアイコンの左端「字幕」を押すとキャプションが出ます)

 ものを咥える練習はちょっとずつ進歩してきていて、サイクリストや他の犬も通る野外の空き地でダンベルを持ち歩いたり、咥えたまま立つ→すわる→ふせ→すわる→つけなど、少しずつ複雑な動きが出来るようになってきました。全体で見ると詰めが甘々ですが、なるべくやる気を維持する方向で、少しでも出来たらどんどん報酬をあげるようにしています。

 はじめは物を咥えるという行動そのものにすごく警戒していた事を考えるとだいぶ上達したように思うし、何かを咥えて適正な力かげんで保定するというのは犬にとっては結構神経を使うようで、頭も体も同時に鍛えられていいかんじだと、自画自賛しています。

 次のステップとしては、クリッカーを使って一つ一つの動きを正確にして(今まではアナログな教え方をしていた)、それが出来たらダンベルを咥えて障害物を飛んで戻ってこられるようにしてみたいです。あと、できれば報酬をタグトイに変えたい。けどこれは難しいかもしれないと半分諦めています。色々手を変え品を変え試してみましたが、コディは私とものを取り合いたいというモチベーションが殆どないので、難しいと感じました。

 モチベという点ではコディはトリックの練習などに関するモチベ―ションも全体的に低いです。先日しびれを切らして「おめさん、シェパードなのに何もしないなあ」と口走った所、口を開けてお饅頭の様な顔をして、ニヤニヤしていました(全てが許される犬のあの顔)。前にもうんちくを書いた通り、犬の作業欲求が低い事は家庭犬としてはぜんぜん悪い事じゃない(むしろ好ましい)と思いつつも、少し残念です。



道行く人に「クマちゃんみたい」と言われ、撫でられることが多い


 上はコディが家族に加わってから初めてバージニアに遊びに来てくれた義父母と一緒にグレートフォールズ公園へ歩きに行った時の写真。今回の彼らの滞在では、自分にとって、今まで犬に色々教えてきたことが実を結んだと感じた瞬間が結構あって嬉しかった。




2016年5月24日火曜日

最近の自主トレ

うちのキッチンが小さいのではなく、犬が大きい(いいわけ)


 地味に続けているコディの自主トレ記です。立ったまま物をホールド→ホールドしながら座る→待つ、と、少し難易度が上がりました。意外と口が敏感だと分かったコディのために、身近にあるものの中から何が咥え易いのだろうかと色々試した結果、今は牛のアキレス腱に落ち着きました。ホールドしながら体制を変えるのがかなり難しいらしく、まだまだスパッと出来るようになるには時間がかかりそうです。表情も硬いので、練習を重ねてもう少しリラックスしながら出来るようになるといいなあと思っています。

 おもしろかったのが、それまで牛アキレスと言えば大好きなおやつだったのに、ホールドの練習に使用するようになってからは、おやつ→→→何かが起こる魔法の棒へと、その存在が格上げになったらしいことです。留守番の時などに置いて行っても、食べずにとってあるのを見かけるようになりました。やはり食べ物を使う案は良くないのかも知れません。何か、他にいいものを見つけないと。


友達の愛犬(小型犬)にあげる分、お土産袋に異物混入したと思われないよう、リボンを結んでみた。


 食べ物ねたその2です。

 日本滞在中、実家の近所のペット量販店でみつけた「サメ軟骨」。サメの軟骨と言えば、一部ではガンを治す効能があると信じられていて、漢方として犬にあげる人もいるようですね。これらの効能に科学的な根拠はないそうですが、犬にとって健康的でおもろいおやつだという事には、間違いなさそうです。袋を開けた時、海産物の乾物のとてつもなくイイ香りが部屋中に広がって、普段からニボシ一匹貰っただけでも有頂天になるコディは、もう夢み心地だったようです。お気に入りのラグの上にサメ軟骨のかけらを置いて、それを舐めたり口に入れたり、出したり、一人シッポを振りながら食べていました。




 食べ物ねたその3。

 管理人が愛読しているブログ、ドイツ釣りにんげんの筆者akaさんが紹介されているのを見て「いいなあ!」と思っていたドイツのトレーニングトリーツ「チュビドッグ」をゲットしました。レバーヴルスト味で、内臓スキーである自分にとっては、非常時はこれでビール飲めるんじゃ!と思うくらい、とてもおいしいそうな香りがしました。鈍りまくった人間の鼻でもそう思うくらいなので、イヌにとってはきっとたまらない香りがするのだと思います。

 因みにこのおやつは、友人の愛犬の似顔絵を描いたときに、その友人がお返しの一環にとドイツに帰省ついでに手持ちで持ち帰ってくれたものなのです。おお、心の友よ!感謝、感激でした。




 いいオヤツが色々揃った所で、外でのトレーニングも再開しています。赤ん坊を寝かしつけた後、街のお店が閉まるまでに1時間ほど猶予があるので、行って様々な場所をまわっています。ペット量販店やホームセンター、通路の広い大型のユテリティグッズ屋などが練習しやすいと感じます。写真はThe Container Store、直訳すると「入れ物や」ですね。文字通り収納ボックスや容器類に特化したお店ですが、このビジネスモデルを考え付いた人すごいなと、来るたびに感心します。ともあれ、最近急に湿気て暑くなってきたので、冷房の効いた店内での練習は犬にとっても嬉しいようです。


ショッピングカートをわざとガタガタ言わせたりして、不審な目で見られた。


 お店を入った所で、店内の端っことかジャマにならない場所に(こんな感じで↑)静かに伏せていられるようになれば、他の人の迷惑になったり、犬が割れ物を触ってしまうかもと言う心配もなくゆっくり買い物が出来るのではないかと思いました。いつかそんな日が来るだろうか。




 今日の最後は「ちいさいにんげん」の「あたま」です。
 日本でお宮参りへ行った次の日から、だんだん毛が生えてきました。
 なんか御利益があったんだろうか???


2015年11月14日土曜日

1日「シェパード」体験へ



    このあいだ「シェパード」と辞書をひいたら、「可算名詞」と書いた横に「羊飼い 牧羊者」と書いてあった。世間一般では、「シェパード」という言葉がほとんど独り歩きして、ジャーマンシェパードを指している感があるけれども、シェパード犬とは羊飼いの犬、牧羊犬の事で、なにもジャーマンシェパードだけに限定するわけではなかったのだ。考えたらしごくあたりまえの事だけれど、もともと牧羊の文化を持たない日本人ならではの固定観念だったかも知れない。

    冴えないぼやきはさておき、今回、個人でヒツジを飼っている方の所で家の犬「コディ」とその親戚の子犬達を対象に、そんな牧羊犬としての能力が彼らにどのくらい残っているのかを審査してもらえることになった。週末、ぐんぐん短くなる日を追いかけるように、西へ向かって車をとばした。80キロほど走る間に灰色の住宅地の光景がだんだん緑になり、そしてのどかな田舎の風景に変わった。


見覚えのある顔、アローお姉ちゃん

メエエ メエエ



 牧羊犬の適正診断はまず、ヒツジのいる柵に犬を入れ、離れたところから犬がどのような行動を見せるか観察する。同時に羊飼いが杖で地面を叩き、犬に、杖へ敬意を払うよう促す。この時点で、ヒツジに対して攻撃的な行動を見せた犬は除外されるらしい。コディはヒツジに大注目&大興奮で、珍しくワンワンと吠え、瞳がらんらんとして今にもヒツジを丸飲みしそうに見えたので(笑)一同若干心配になったけれど、羊飼いと杖への注意力が高かったので、審査続行となった。また、ヒツジは意外とタフなんだそうだ。少々、犬にどつかれた位では、なんともならないそうだ、、、と言うのはオーナーの談。


しっぽをブンまわしながら羊の後を行くコディ。



 羊飼い役の人が、犬に適宜指示を出していく。と言ってもまだ何も知らない子犬なので、「そうそう」「優しく」「ダメダメ」など、主にヒツジに対する基本的なマナーを教えることがここでのメインだった。

    話を聞いていて面白いなあと思ったのは、ポインティングやレトリービングと同じく、ハーディング(ヒツジをまとめること)も強く本能に根ざしていて、犬一頭一頭のもともともつ資質が重要なんだそうだ。トレーニングをほどこして、後天的に教える事も出来るけれど、やはり生まれつき「動く生き物の集団をまとめたい」という、強いモチベーションを持っている犬がいて、本格的なハーディング競技や実務にはこういう犬達が使われるそうだ。


なんだかそれらしくなってきた?



 結論、コディの牧羊犬としての資質は???

 審査をしてくれた方によれば、ホビーレベルのハーディングなら十分通用するということだった。ヒツジへの興味、忍耐力、エキサイティングな状況下でも号令への注意力を失わなかった事、それと群れからポンと一匹飛び出したヒツジをさっと連れ戻す動きが出来た事が評価された。マイナス点は「遅さ」。コディはそもそも牧羊犬としてはオーバーサイズなのだ。これは自分で見ていても、確かにそう思った。しかし競技レベルはムリでも、いずれ庭の広い家に住む機会でもあれば、小さいアヒルかガチョウでも飼って、追わせてみるのも楽しいかもと、夢が広がった。

 余談だけれどイヌにとってヒツジ追いは随分ブレイン・エナジーを消耗するようだ。コディがヒツジの柵の中にいたのはものの20分たらずだったが、そのあと帰りの車の中でも、帰ったあとの家でも、グーグー熟睡していた。これを見ると以前ハーディング・コンペティションのチャンピオン戦で見たボーダーコリーなどプロの牧羊犬達は、とてつもないアイロン・ドッグ達だったのだと改めて思った。ワーキングラインに限って言えば、とてもじゃないけど一般家庭では飼えない代物だと思う。



2015年9月20日日曜日

ワサワサ期



 家の犬「コディ」は生後8カ月半になり、思春期/adolescenceならではと思える行動が増えてきました。ブリーダーと何度も話し合った結果、1歳過ぎまでは去勢をしないで様子を見るということにほぼ決まったので、ホルモン爆発ワサワサ期が絶好調といった様子です。日によって行動の良し悪しに差がありますが基本的にせかせかとせわしなくなり、ドッグランでは遊び方が荒っぽくなり、他の犬の無礼に対しては口答えをすることを覚え、ほんのひと月前まで大喜びで通っていたトレーニングのクラスにもあまり身が入らなくなったようです。

 体力は圧倒的にパワーアップしていて、以前はドッグランで軽く遊ばせてからクラスに参加すればかなり落ち着きリラックスした状態で授業を受けることが出来ていましたが、最近では同様の効果を得るには先ず原っぱや川などでみっちり運動させてから、その後クラスに向かう車の中でごはんをお腹8分目ほどに食べさせて(ご飯を食べるとなぜか落ち着く←それでも基本はワサワサしている)授業を受けるなど、いろいろ工夫が要るようになりました。




 犬がへとへとになるまで運動した後=その後の運転や餌やり・足シャワーなどをしてやる自分自身も同様にへとへとになっている事が常なので、クラスから帰った後はお互いベッドに一直線という状況になります。本などで妊娠10ヶ月の項を読むと「夜中頻繁に目が覚めて大変な時期です」等と書かれていますが、自分の場合はあまり当てはまらないようです。

 ともあれ、犬の思春期というのは子犬時代の社会化や、構築してきた関係のボロが浮き彫りになる時期と言われるので、これからしばらくは、いままでやってきたことの通知表を受け取るような気持ちで問題行動の芽に気をくばり、事実を受け入れ、根気よく対処していく期間になりそうです。


コーギーのオシリを意味なく激写・拡大してしまう


 それにつけても残念だなあと思うのは、子供が生まれるのが犬の成長にとって大切なこの時期と重なってしまう事です。コディが来てからの半年間、毎日最低4、5時間は散歩や運動や遊びなど一緒にできる活動に費やしていましたが、これからはそうもいかなくなるだろうし、犬と向き合う気力も体力も、暫くは1/2以下になるでしょう。

 ・・・という話をコディのセラピークラスのトレーナーの人と話していたら、彼女はおもむろに「大丈夫よ!私なんか何を血迷ったのか、息子が生れたと同時に生後四か月のキャトルドッグを飼い始めたわよ。」と、微妙にはげまして?くれました。

 アメリカに来て発見した事の一つにこの、子供と子犬を同時に育てようとする人が一定数存在するという事実があるんですが、特に家族のサポートがあるわけでもない中、みんないったいどうやって時間をやりくりしているのかなあ?といつも不思議に思います。敷地が広い家が多いから、自宅で運動させられるのかな。シダを植えるスペースしかない、猫の額ほどの裏庭の我が家からすると非常に羨ましい話です。

 近年家庭に犬がいる事は情操面のほかにも乳幼児の免疫力を向上させたりアレルギーを発症するリスクを下げたり、子供にとって非常に健康的だというのが科学的に分かってきているそうです。大変ですが、こうした具体的メリットもあるんですね。

※ハイパーアクティブで気の強い中型犬。ふつう農場などで飼われる




 ここから先は、アットランダムにここ10日間で撮れた写真をアップしていきます。

 ここのところ大きくなったお腹が段々下がってきて腰を圧迫するようになり、股関節にかなり痛みを感じるようになりました。最近ボロボロなリーシュウォークの練習もかねて、ア朝昼晩45分~1時間ほどの散歩が習慣になっていましたが、これも思うように歩けなくなってきてきました。最近膝の手術を終えて回復過程にあるニンゲン(♂)が「足の怪我は痛みより何より、自由に歩行できないストレスが一番堪える」と言っていた意味がよく分かるように。

 上の写真は散歩コースの道で見つけた森林管理の業者の人々です。トラックに粉砕機をつなげたものに乗って来るんですが、大音量のマシンに犬も少しドキドキしたようです。





 もうしばらく来られなくなるかもしれないと思い、週末に近くのデパートにも行ってきました。主にスポーツ用品と、アウトドアのお店を見ました。L.L.Beanというお店で犬のセクションを発見、ここはもともとアウトドアや狩猟用のサプライショップとして始まったそうで、ラブラドール・レトリーバーがマスコットのような存在みたいですね。ラブをモチーフにした雑貨がいろいろありました。




 
 これまで足掛け5か月の間、朝晩通っていたドッグランともしばしお別れの時が近づいています。ここへ来ると犬達とだけでなく、人々とも交流を持つことが出来たので、コディだけでなく自分自身の「社会化」にも役立っていた気がします。写真はどうしても家に帰りたくないブルテリア。


人間の操作方法を心得ている犬って面白いですね。
飼い主は大変そうだけど



 産科のクラスにも参加してきました。陣痛・出産専門の看護師の方が講師でした。参加者は20週中ごろの方が多かったので、もう39週近い自分はびりっけつです。講義内容はほとんど知っていたことばかりでしたが、出生後の注射の内容だとか、ワクチンを打つ時期(肝炎などものによっては遅らせられる事)、また新生児が生まれてすぐするリストバンドの重要性など、病院のインサイダーでなければ知らないようなこぼれネタが色々挟まれていて、総合的には受けて良かった気がする。そうそう、信じがたい事ですがアメリカには赤ちゃん泥棒というのもときどき出るらしく、とにかく入院中見知らぬ看護師が接近してきたら注意するようにと言われ、なんかすごいなと思いました。


モビールもどきの作成もちょろちょろ進めています。BGMはもちろんあの曲で。

 仮設置 天井のファンをまわすと折り紙の鳥がフリフリ揺れます。高さの調節がむづかしい

下から見ると模様が見えます。
近所に住む日本人の友達が、赤ん坊が好む模様(こんなの)があると教えてくれたので、参考にしました。




・・・(おまけ)・・・
 
 日本に残してきた愛ハト「ぽっぽさん」近影。

 13歳になりました。餌もよく食べているようで元気ですが最近、とまり木の握りが甘くなったような気がします。ジュズカケバトの平均的な寿命はだいたい15年前後と言われていますが、20年、30年以上生きる鳥もチラホラいるようなので、頑張って長生きしてほしいです。

 しかし鳥はこんなに小さな体なのに長寿ですごいですね。おなじ小動物でも、我が家のロボロフスキー・ハムスター三匹娘は最近、老化が目立つようになってきました。悲しい反面、ただ無表情に走り回っているだけなのにふとした瞬間「あ、なんか年取ってる」と分かるのがちょっと可笑しくもあります。無常な世の中です。