2018年3月31日土曜日

一歩進んで 一歩下がる




 前回の記事に書いたセラピードッグ(TDI)の試験ですが、当日突然の悪天候により中止となってしまいました。運よく受けられるテストが見つかって喜んだのもつかの間、また新たな試験の機会を窺うことになりました。

 上の写真は、テストにむけてここしばらく自主練していたお店での1枚。この場所はMerrifield Garden Centerと言い、北バージニアエリアに数店舗を構える居心地のいい植木屋さんです。店員さんも優しく、無料で大人にはコーヒー、子供にはポップコーン、犬には水がもらえます。チビは2歳6カ月。いろいろ難しい時期ですが、『ぽここん』がもらえるよと言うと喜んでついてきたので、連れ出しやすかった。一瞬目を離したすきに商品の花をつんでしまったりする子供に注意を傾けながら犬に指示を飛ばすのは非常に難しかったですが、なにもしないよりはきっとマシと考え、習慣的に通いました。






 もうひとつ足繁く通っていた場所が、The Turner Farm Parkです。北バージニアの中でも最北部の、グレートフォールズというエリアにある静かな農場の跡地です。先にあげたガーデンセンターと共にこのブログでも取り上げたことがある場所ですが、密かにDCメトロエリアの犬飼い達にとって穴場のひとつではないかと考えています。調べてみたら東京ドーム4個分くらいの広さがありますが、普段は天体観測と馬術の練習(コースは初心者向け)にしか使われないので、過不足なく整地されたフィールドが貸し切りです。見通しが良好なので、ほかの犬やシカが急に現れても呼び戻す余裕がある事も助かる。

 この公園が最近リノベーションされて、ウマ用の障害が新しくきれいになっていました。自分が乗馬を習っていたのは大昔の事ですが、こうしてウマの道具を見てるだけでも心和みます。この障害を使って、コディに「なんちゃって障害飛越」を教えました。

 障害を無理のない高さにセットしてから離れたところに立ち、方向を指して「Over」というと、コディが障害の向こうへジャンプします。そこで立止の指示を出します。もう一回Overと言うと戻ってくるので、ツケの位置に来させてから報酬をあげます。ボールを追わせて飛び越えさせたり、ダンベルを投げたり、またおもちゃを向こう側にあらかじめ置いておいて、取りに行かせるなどの「味変」も行います。この調子で臭気選別もできるようになれば、「なんちゃってユーティリティ・ドッグ」が完成するのではと思うと、面白おかしいです。週末忙しく、実際の競技を体験出来ないのは残念ですが、犬本人が面白がってやっているので、やる意義はあるかな。
 
 馬の運動場は地面がフカフカで足を痛める心配が少ないのが利点ですね。欠点はダート地に砂利が混ざっていることです。報酬のボールに砂利がつくと、犬の歯に良くないと個人的に思っています。






 コディはドスドス走り回り、障害の上に飛び乗ったりするこの広場で遊びまくっているうちにいつの間にかムキムキになってしまいました。先日、おなかを撫でていてアバラのあたりに盛り上がりがあったので、すわ、腫れものかと戦慄したのですが、よくよく確かめてみたら盛り上がりまくった胸筋でした。チビは、こういう場所に来ると母親と犬が共同作業の集中モードに入ってしまう事を肌で知っていて、静かに一人で遊び始めます。すまんことです。






 しかも最近分かったのですが、我が娘はネコ派なのです。
 
「ネコちゃんが見たい」と言われたものの、どこへ行けば沢山のネコを見せてあげられるか分からなかったので、地域のシェルターに連れて行きました。シェルターのネコは総じてあまり機嫌が良くないので、知らないネコには敬意をはらって接しなければならないと、貴重な学びの機会になったのではないでしょうか。

 犬の部屋にも連れて行き、知らない犬の前で駆けたり、顔を近付けたりしてはダメだと、急に手を伸ばして頭を撫でようとしちゃいけない等、些細な事を説いてまわりました。Horsemanshipならぬ、Dogmanshipと銘打って講義は定期的に行われる予定です(笑)。ちっこい脳ミソにどのくらい吸収されるのかはわかりませんが、いつかなにかの時に役に立ってくれたら。


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