生後13週目

バージニア州とワシントンD.C.の間に位置するクラレンドンというエリアで歩いた時の写真。
右のピンクの女の子が犬に「私と友達になって!」と言い、
自分も地面に犬のようにオスワリしていたのがとても可愛らしかった。


 新しく管理人一家の一員になった犬「コディ」は生後13週目に入った。12週目までの一番クリティカルな社会化期は終わったように見えるけれども、これからしばらくはまだ「やわらかアタマ期」が続くハズと考えて、相変わらず一日最低2回か3回外へ連れ出して、色んな人に触ったりしてもらっている。犬を飼うと決めた時点では無頓着だったけれど、今、貰ってきたのが春先で良かったな~と思っている。これが真夏や真冬だったらきっとかなり大変だったのではないかと思う。犬は、可愛い盛りだからか、街ではけっこうたくさんの人が声を掛けてくれる。犬種を聞かれると相変わらず「ロングヘアのジャーマンシェパード」と言っているのだけれど、すると皆口々に「僕はジャーマンシェパードと一緒に育ったよ」「私のおじいちゃんが家で繁殖していたの」と、どんどん色々な話に発展する。アメリカへ来て、これほど沢山の人がジャーマンシェパードに関して個人的な思いを持っているんだという事が分かり、正直びっくりした。AKCの調べではこの犬種は頭数で全米第2位にランクインしている(2014年)。直接的・間接的なものも含めると、アメリカの犬好きのほとんど誰もがこの犬種に対してなにがしかの接点を持っていると言っても過言ではない勢いを感じる。日本でドーベルマンを飼っていた時には経験しなかった事だ。

 そういえば以前凧揚げフェスティバルの時の日記に、触りたい人がやって来た場合まず「よければ犬に『スワレ』のコマンドを入れてください」と言うタイミングが難しいと書いたが、実はまだ克服できていない。自分のきき方が悪いのか、アメリカ人はあまり気にしない人が多いのか、Hiパピ~~~!とやって来た時点でもう犬に接触していることが大半で、そこから犬を改めて座らせたところで「正しいマナーを学ばせる」という意味では、効果は期待薄だと思っている。また仔犬を見てワ~っと盛り上がった状態で急にタッチしてくる人も多いので、犬の方もエキサイトした人の気配を汲み取るのか、ピョンとジャンプして迎えようとするようになってしまった。それだけが原因なのかはわからないけれど、ここの所ジャンプ癖がつきつつあるので頭を悩ませている。この大喜びで挨拶する様子が今は可愛くても、6ヶ月後にはきっと「コワイし迷惑」な行動になっているだろう。年齢的なものなのか、妊娠中だったり小さい子供のいる友達が多いので、このままではダメだと思っている。早いうちに対応策を考えたい。




 コディは犬同伴可のお店へ行くのも徐々に慣れてきたようだ。シェパードだからかこういう所だと練習に協力してくれる人が案外多く、嬉しい誤算だった。パピークラスの同級生であるフレンチブルの飼い主さんは、こういうおおやけの場で、3ヶ月とはいえまだあどけなくヒョコヒョコしている仔犬に厳しくトレーニングをほどこしていると、それを見る(ちょっと「犬が哀れ~」的な)まわりの目が気になるとこぼしていた。少しわかる気がする。上の写真は数日前友人の犬「ショーン」と一緒にジムウェアのお店で、ベーシックなオスワリやマテなどの練習をしたところ。ジムウェアはヒラヒラとした素材が面白そうに見えるらしく、油断すると商品に触ろうとするのでコマンドとトリーツの雨あられで対処した。


真剣な二匹・・・目線の先にはGimborn Pro-Treat Original Freeze Dried Training Treats
(フリーズドライされた牛レバー・トリーツ)が。このトリーツが嫌いだった犬は今までに一匹しか会ったことがない

オニギリ君、春の湖畔にて

 苦手だったマテも少しづつ距離がのびている。今はなんとか記念撮影らしき事が出来るようになった。まだまだ10歩以上離れると不安になるのかフラフラとついてきてしまう事があるけれど、10センチですら待っていられなかった半月前と比べると進歩はしているようだ。反面、最近家のまわりの散歩道の様子もあらかた知り尽くし、顔見知りの犬も増えたことで世界が広がったのか?ちょっと自信がついてきたのか?こちらに向ける注意力が、本当に少しづつだけど散漫になってきているように思う。これから6ヶ月、1歳、2歳とだんだん難しくなっていく時期(いわゆる「反抗期」)なのも踏まえて、定期的に見知らぬ場所を散歩させてやったほうがいいのかもしれない。

 一方、パピークラスなどの室内環境だと与えられた課題は取りこぼしなく出来るようになった。私達を教えてくれているベテラントレーナーは、通常パピークラスが終わった後は初級オビディエンス→中級オビディエンス→CGC(カニン・グッドシティゼン)→もっと上級のコース(競技オビディエンスなどなど)と進むのが順当だけれど、もし興味があるならCGCのクラスに直接進ませてはどうかとアドバイスをくれた。理由についてはいつか後述したいと思っているけれど、管理人とコディがこんな風にマンツーマンで練習できる時間には限りがあるので、なるべく早くからいいマナーを身に付けさせてやれるチャンスがあるなら、活用して行きたいと思っている。今通っているクラブでは、CGCのクラスは皆平均2回受講するという。おそらく、沢山の反復練習を必要とする課題が多いのではないかと思う。まずはパピーのクラスで毎回出される宿題を毎日ちょっとづつ練習して、基礎をしっかりさせておきたい。




 早春のあたたかな光の中湖畔から少し離れた雑木林の道を歩いていると、野鳩が死んでいるのを見かけた。特に病気のようにも見えない鳥だったが、長く厳しかった冬を切り抜け、さあ今から花咲き乱れる春と繁殖のよろこびを享受しようというところで力尽きてしまったんだろうか。今の季節は夥しい数の生命体が花開いたり生まれてくる一方で、こうして何が理由か分からないけれど死んでしまっているいきものというのもちらほら見かける。春、4月と言うのはそういう季節なのかもしれない。